フレッシュな好奇心と会社員経験からくる堅実さを持ちあわせたスタイリスト大谷さんが、憧れブランドから厳選。“可愛い! 使えそう!”と、働く30代が共感必至の新作シューズを、推しコメントとともにお届け。
SHOES
デザインに頼りすぎない“抜け感上手”な一足を
「仕事服だけど堅苦しくない、カジュアルだけど女っぽいetc.最終的にコーデのバランスを整えるのが靴の役目。低ヒールやスリングバックなど、ほどよく抜けた一足こそ、気づけば出番の多い“決まりのいい靴”だと思います」
スタイリスト
大谷玲奈さん
一般企業での営業事務を経てスタイリスト福田亜矢子氏に師事。ひとクセあるシンプルコーデを得意とし、2022年に独立後、多くの女性誌からひっぱりだこに。
MANOLO BLAHNIK
キリッと、だけど女っぽい。究極の甘辛バランスがかなう
「脚をスラッときれいに見せるライン美はマノロ ブラニクならでは。ほかにはない深い赤茶も気品たっぷりです。端正だけど力が抜けていて、仕事服がカジュアル化している今の時代にベスト!」
いつものローファーからシフトするだけで軽やかであか抜けた印象に。細身&甲深で履き心地がいいのも◎。靴(2)¥119900/ブルーベル・ジャパン(マノロ ブラニク)
MAISON MARGIELA
混じり気のない白で自立した女性を彷彿とさせて
「潔い白のさし色は、コーデの鮮度アップに加え、迷いのない人を印象づけます。この靴は、一見シンプルに見えて、トゥのフォルムやヒールの高さが計算し尽くされたモダンさも魅力です」
パテントの上品なツヤとやわらかいアーモンドトゥがほんのりフェミニン。靴(2.5)¥126500/マルジェラ ジャパン クライアントサービス(メゾン マルジェラ)
PRADA
きまじめになりがちな黒パンプスこそモードに
「スタイリングを引き締める黒パンプスは、なんとなくではなく意思を持って選びたい。モード感のあるトライアングルロゴ、長めのノーズ、細身のスリングバックが効いた、“コンサバではなくシック”な足もとにセンスが光ります」
サイドや後ろ姿までパーフェクトに映える幾何学的なラインのヒールもポイント。ソックスと組み合わせるのも楽しい。靴(6.5)¥ 143000/プラダ クライアントサービス(プラダ)
CHANEL
永遠のエレガンス宿る一足を特別じゃなく日常に
「マットな質感と厚みのあるソールがどこかタフな新作にひと目ぼれ。永遠の憧れゆえ特別な日のものにしたくなるけれど、色あせない“本物”を日常で気負いなく楽しめる、この一足こそ理想です」
ハンサムな顔したバイカラーシューズが新鮮。ヒール後ろにさりげなくあしらわれたゴールドのダブルCも小粋に。靴(2.5)¥181500/シャネル カスタマーケア(シャネル)
撮影/赤尾昌則〈whiteSTOUT〉 スタイリスト/大谷玲奈 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※( )内の数字は編集部で計測した(高さ×幅×マチ)およびヒールの高さで単位はcmです ※BAILA2023年4月号掲載