フレッシュな好奇心と会社員経験からくる堅実さを持ちあわせたスタイリスト大谷さんが、憧れブランドから厳選。“可愛い! 使えそう!”と、働く30代が共感必至の新作バッグを、推しコメントとともにお届け。
BAG
自分に“色”をつけてくれる名脇役を見つけて
「5年後、10年後の自分がそのバッグを持つ姿を想像できるのは、やっぱりそのメゾンを象徴する普遍的なデザイン。そのなかから、色や素材、形にひねりのあるものを選ぶと個性も埋もれません」
スタイリスト
大谷玲奈さん
一般企業での営業事務を経てスタイリスト福田亜矢子氏に師事。ひとクセあるシンプルコーデを得意とし、2022年に独立後、多くの女性誌からひっぱりだこに。
BOTTEGA VENETA
モダンアートのようなバッグでワンランク上の洒落感を
「オーセンティックなイントレチャートとモダンなゴールドハンドルのかけ合わせに、自由なファッションの楽しさを感じます。インパクトのあるデザインが“ほどよく”着地する小ささもいい」
クシャッとクラッチ持ちしたり、ラフに斜めがけしたり、持ち方を変えて様々な印象を満喫。バッグ(14×20×0.5)¥396000/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ)
GUCCI
経年変化も愛せる茶目っ気のあるクラシック
「アイコニックなバンブーハンドルにレザーバンドをあしらったグッチ ダイアナ。カラータイプもあるのですが、ここは堅実にブラウンレザー×黒バンドを選び、数十年先を見据えたチョイスを」
コロンと小さめなバケット型が愛らしい。こっくりとした奥深いブラウンと黒の端正な配色で大人らしい余裕もさらりと上乗せ。バッグ(30.5×19×6)¥319000/グッチ ジャパン(グッチ)
SAINT LAURENT
形はかっちり、素材はラフに。軽やかな今の気分に寄り添う
「働く毎日に、シンプルなスクエアのレザーバッグは鉄板。特に、女性らしく知的なキャメルが狙い目です。30代の今手にするなら、フレッシュに映える天然素材と組み合わせたこちらを!」
軽快なラフィアをMIXしたショルダーバッグと春夏の服の相性は抜群。バッグ(20×29×7.5)¥383900/サンローラン クライアントサービス(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ)
THE ROW
そこにあるだけで美しい。色とたたずまいに惹かれて
「完成されたフォルムはもとより、黒ともブラウンともいえない繊細な色出しに、そこはかとなくセンスのよさを感じます。A4が入る実用的な大きさも、働く30代にすすめたい理由のひとつ」
均整のとれたプロポーションとレザーのしなやかさだけで語る一生ものの風格。長く使うほどに、レザーが育つ感覚もたまらない。バッグ(28×33×15)¥218900/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ)
撮影/赤尾昌則〈whiteSTOUT〉 スタイリスト/大谷玲奈 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※( )内の数字は編集部で計測した(高さ×幅×マチ)およびヒールの高さで単位はcmです ※BAILA2023年4月号掲載