ミュージシャンはもちろん、俳優や政界など、あらゆるジャンルの人々の尊敬を集めていたプリンス。彼の早すぎる死に多くのファンや著名人から哀悼のメッセージが寄せられています。
上の写真をポストしたのは20歳のケンダル・ジェンナー。「レジェンドを失ってしまった」とインスタグラム上でコメント。
ちなみに、プリンスは、1996年にはダンサー、女優のマイテ・ガルシアと結婚。その後ふたりは別れてしまい、彼はその後再婚しますが、その相手(マニュエラ・テストリーニ)とも2006年に離婚。そのあとステディがいたかどうかは、定かではありません。
"Albums... Remember those? Albums still matter. Like books and black lives, albums still matter. Tonight and always." (The Grammy Awardのインスタグラムより引用)「アルバムって覚えてる? アルバムは大事なものなんだ、たとえば本や黒人の命が大切なもののように。今夜もそして常に、大事なんだ」(訳/筆者)
人気ラッパーのコモンと、シンガーソングライターのジョン・レジェンドによる“Glory”の熱演も心を揺さぶったこの年のグラミー賞。同曲が主題歌だった映画『セルマ』は1965年にアラバマ州で起きた“血の日曜日事件”やマーティン・ルーサー・キング牧師および公民権運動描いており、また、授賞式の前年からの事件を含め“Black Lives”が話題にのぼっていた時期。プリンスのこの言葉は、とても深く、響くものでした。
アルバムを買う、という行為そのものも減っていることに対して、「覚えてる?」と皮肉ったプリンス。1曲ごとにダウンロードでき、しかも今はそのDLすらしなくても曲が聴けてしまう時代に「アルバムを買う」ことに価値を見出して欲しい、そういうアルバムをつくらなければいけない、という彼の思い。
ちなみにこのとき最優秀アルバム賞を受賞したのはベックでしたが、ベテランの彼もプリンスからもらえた!とよろこびを口にしていました。それほどプリンスの存在は、同業者からも尊敬を集めているんですよね。