秋冬の着こなしの軸になるアウター。大切なアイテムだからこそ見逃せないトレンドは誰より早く知っておきたい。おしゃれ心を刺激するトピックを自分らしい選び方の指針に。鋭い審美眼を持つスタイリスト&ライターが狙う、“今季欲しいコート&ダウン”も必見!
1.ダウンコート最速ニュース
私にも地球にも優しい。ダウンはエコフレンドリーの時代へ!
環境に配慮したダウンがこれからの常識。不要な羽毛製品を回収し、取り出した羽毛を洗浄。新毛よりもきれいに生まれ変わった「グリーンダウン」を使用。ダウン焼却時に発生するCO2の削減にも貢献。
着脱可能なインナーダウンつきの3wayタイプ。コート¥66000/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター(ザ・ノース・フェイス)
ステンカラーコートのようなルックスでスマートに着られるのが強み。コート¥59400/デサント ブラン 代官山(デサント ポーズ)
語れる、自慢できる。スペシャルな別注ダウンが続々
軽快なライトベージュは別注カラー。コート(10月発売予定)¥59400/エミ ニュウマン新宿店(ヘリー ハンセン×エミ)
コンパクトなサイジングは別注ならでは。コート¥34980/シップス エニィ 渋谷店(シップス エニィ×ファーストダウン)
環境負荷の軽減や機能性と着心地のバランスを考えてオーガニックコットンを使用。コート¥121000/ショールーム セッション(サヤカ デイヴィス×シックス バイ ワン コペンハーゲン)
脱・スポーティ! きれいめダウン増えてます
優しげなライトグレーにノーカラーなど、ダウンのイメージを一新するきれいめデザインが続々。
コート¥61600/ゲストリスト(ハウント代官山/ハウント) ニット¥86900/ロンハーマン(エブール フォー ロンハーマン) Tシャツ¥18700(ハイク)・バッグ¥50600(チャコリ × ハイク)/ボウルズ スカート¥16500/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ウィム ガゼット) ピアス¥15400(メラキ)・バングル¥41800(シンパシー オブ ソウル スタイル)/フラッパーズ 靴¥10340/ニューバランス ジャパンお客様相談室(ニューバランス)
2.ショートコート最速ニュース
もっと着やすく、軽やかに。今年のリバーコートはショート丈!
しなやかな着心地はそのままに、丈が短くなったことでどんなボトムともバランスよく合わせられるように進化。優しげなムードをそっとまとえるまろやかなベージュは、ワントーンで上品に楽しむのが正解。コート¥77000/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー) ニット¥61600/RHC ロンハーマン(RHC) スカート¥29700/インターリブ(サクラ) バングル¥22000/アルティーダ ウード リング¥13200/アマン(アンセム フォー ザ センセズ) ストール¥59400/ロンハーマン(アソース メレ) バッグ¥189200/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥94600/フラッパーズ(ネブローニ)
“羽織る”より“かぶる” 。 ハーフジップコートが新鮮
ナイロンパーカにありそうなスポーティなディテールが、今季はきれいめ素材のコートにも。コート¥41800/インターリブ(サクラ) カットソー¥5990/プラステ スカート¥15400/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ルージュ・ヴィフ アンナ) メガネ¥34100/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) ピアス¥13200/アナイ バングル¥30800/アルティーダ ウード ストール¥64900/アイネックス(アソース メレ) バッグ¥44000/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥42900/アマン(ペリーコ サニー)
MA-1はコンパクト化。フェミニンな服にもしっくり
ダウン並みの暖かさを誇る注目素材を採用。ジャケット¥61600/UTS PR(ジェーン スミス)
丸みある愛らしいフォルムで女らしく着られる。ジャケット¥97900/マディソンブルー
3.ロング丈コート最速ニュース
意外?でも素敵!トレンドカラーはくすみピンク
今シーズンの豊富なきれい色の中でも、コートはくすみピンクが人気ブランドから続々とリリース。絶妙なトーンとエレガントな形なら大人でも照れずに着られる。
ラベンダー寄りのピンクは甘さ控えめ。ショールカラーが女らしいポイントに。コート¥95700/アナイ
洒落感のある青みピンク。大きめの襟は小顔に見せる効果あり。コート¥32000/ノーク
着太りしない、子どもっぽくない。ロングになったボアコート
縦のラインを強調してくれるスレンダーなロング丈が、ボアコートのカジュアル感をやんわりとセーブ。ぐっと大人っぽく進化した一着を羽織れば、きれい色パンツの着こなしも目新しい印象に。コート¥62700/OUTERSUNSET Tシャツ¥17600/エイトン青山(エイトン) パンツ¥11000/ノーク(ノーク バイ ザ ライン) ピアス¥23100/ココシュニック バングル¥38500/UTS PR(フォークバイエヌ) ネックレス¥200200/ロンハーマン(タナーズ インディアン アーツ) バッグ¥145200/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥9680/アバハウスインターナショナル オンラインストア(ラルート)
ケープ型コートはシックな女性の新たな選択肢
上半身全体をゆったりと包み込むケープ型のデザインは、クラシックなムードと今どきなリラックス感をバランスよく両立。動きのあるシルエットがいつもの装いを印象的に仕上げてくれる。クリーンな白のワントーンコーデに合わせるなら、気品のあるネイビーや体のラインに自然に寄り添う柔らかなウール素材の一着を。コート¥88000/スロー ニット¥49500/ディーゼル ジャパン(ディーゼル) パンツ¥20900/ゲストリスト(レッドカード) ピアス¥28600/UTS PR(ルフェール) バッグ¥50600/アマン(ア ヴァケーション)
チェック柄なら、赤を差し込んだグレンチェック
おなじみのグレンチェックも今季は赤をぴりっと効かせたモダンな表情が気分。
ドロップショルダーでリラクシーなたたずまい。コート¥139700/マッキントッシュ ジャパン(マッキントッシュ)
モードに着られるマキシ丈。コート¥126500/ボウルズ(ハイク)
4.おしゃれな12人の欲しいコート&狙うダウン
ハイクのノーカラーコート
スタイリスト 大平典子さん
「身長が150cm台前半のため膨張して見えがちなファーアウターには苦手意識があったのですが、これは毛足が短めでボリューム感がちょうどいい。ボトムを選ばず使える丈感も気に入っています。ノーカラーなのでタートルニットを着ても重たく見えないのも魅力」
ふんわりとした肌触りのいいファーで着心地満点。抜け感のある形や温かみのあるキャメルカラーが好印象を約束してくれる。¥77000/ボウルズ(ハイク)
エイトンのプルオーバーフリース
スタイリスト 池田メグミさん
「寒がりな私が今季、真っ先に選んだのは高機能フリースであるポーラテック素材の一着。薄手にもかかわらず防風性が高いので、レイヤードすれば最強の暖かさが手に入る予感。今年らしいハーフジップのプルオーバーデザインは着こなしの鮮度アップも狙えます」
上から別のアウターを重ねても洒落見えするハイネック。こっくりとした深みのあるグリーンも大人っぽくて素敵。¥53900/エイトン青山(エイトン)
アンスクリアのフードつきコート
スタイリスト 加藤かすみさん
「普段はいているボトムは、ほぼパンツ一択。だからこそ今季は、ワイドからストレートまで様々なシルエットのパンツとうまくバランスがとれるリバーシブルのショート丈コートを選びました。裏返すとひねりのあるチェック柄のデザインになるところが決め手です」
ぱりっとハリのある素材を使ったトラッド調のデザイン。表にすればベージュのシンプルなコートとして楽しめる。¥141900/アマン(アンスクリア)
オーラリーのボアコート
スタイリスト 吉村友希さん
「ここ最近、センタープレスが入ったきれいめなパンツをよくはいているので、アウターはそんなパンツの端正さをうまく中和してくれる、ちょっぴりカジュアルなブルゾンを。ボリュームのあるボア素材ですが、比翼仕立てになっていてシャープな印象で着こなせます」
体をふわりと包み込む、ほどよいゆとりをもたせたシルエット。襟つきなので、きちんと感のある着こなしにも無理なく似合う。¥110000/オーラリー
ライトのプルオーバーダウン
ライター 陶山真知子さん
「冬のおしゃれは少しマンネリしがちなので、今年選ぶなら着こなしに変化をもたらしてくれる、手持ちにないタイプのアウターが理想。なかなか新しさを求めにくいダウンだけれど、これは今っぽいプルオーバー型が新鮮。まろやかなトーンも着やすくて私好みです」
高めのネック部分や袖口にセットされたグローブで防寒性は抜群。丸みを帯びたコクーンシルエットも絶妙の可愛げ。¥121000/ブライト ライト(ライト)
エブールのショート丈コート
ライター 道端舞子さん
「去年までコートはロング派だったのですが、髪を20cmほどバッサリと切ったこともあり、アウターとヘアの新しいバランスを楽しみたくて、今季は短めの丈を選択しました。ベルトつきなので、ウエストマークで簡単にスタイルアップできるところも気に入っています」
厚みのある上質なウール素材を使用。開襟シャツ風の気張らないデザインはカジュアルからきれいめまで幅広く活躍。¥91300/ebure GINZA SIX店(ebure)
アンクレイヴのくすみ色コート
スタイリスト 佐藤佳菜子さん
「年を重ねてからのほうが明るい色がしっくりくるようになったのと、髪をショートにしてから甘めのトーンも気負わずに楽しめるようになったので、思い切って今シーズンはやわらかなセージカラーをセレクト。定番のリバーコートも新しい気持ちで着こなせそうです」
シンプルな表情ながらポケットや襟でさりげなく立体感を出したこだわりの一着。ゆったりとした形で絵になる装いに。¥38940/アンクレイヴ
カレンソロジーのチェックコート
スタイリスト 門馬ちひろさん
「おしゃれに時間をかけられない慌ただしい日も、さっと羽織るだけでサマになるコートが欲しくて即決。お目立ち感のある大きめのチェック柄ですが、ベーシックカラーの配色で落ち着いて見える上、可愛げのあるシャギー素材で着るたびにテンションがアップ!」
ゆるやかなショルダーラインやアルパカ混のやわらかなシャギーがフェミニンな着こなしにフィット。¥75900/カレンソロジー 新宿(カレンソロジー)
アンクレイヴのMA-1コート
ライター 東原妙子さん
「ウールのコートにやや飽きてしまい、着こなしのアクセントになる“シャカシャカ系”のコートに注目。このMA-1はすっきりとしたロング丈とミニマルなデザインでダウンほどカジュアル見えしないんです。スカートにも似合ってきれいめに着られるので冬中重宝するはず」
ミリタリーテイストのMA-1ジャケットをそのままロング丈に。無駄をそぎ落としたスタイリッシュなデザインがまさに大人向き。¥38500/アンクレイヴ
スタニングルアーのリバーコート
ライター 伊藤真知さん
「ベージュや黒、グレーといった定番色のコートはひととおり持っているため、今年は“アガる”色にチャレンジ。柿を思わせるような、ほのかに渋さのあるオレンジなので、意外にどんな色のアイテムとも合わせやすく、ロング丈&オーバーサイズでも迫力が出すぎません」
エフォートレスなムードの着流しコート。付属のベルトでシルエットに緩急をつけられる。¥68200/スタニングルアー 新宿店(スタニングルアー)
ノーク バイ ザ ラインの中綿コート
ライター 野崎久実子さん
「ショートカットでカジュアル好きの私は、スポーティに転びすぎないアウターが大前提。こちらはラフに着られるフードつきの中綿コートですが、スマートなシルエットで上品な印象。さりげなくクリーンな女らしさを演出してくれる明るい白も心惹かれた理由です」
前を開けても閉めても、すっきりと着られる頼もしいロング丈。ふかふかの着心地で防寒性が高いのに軽量。¥27000/ノーク(ノーク バイ ザ ライン)
フレイ アイディーのボリューム袖コート
ライター 榎本洋子さん
「中に厚手のニットを着てももたつかないたっぷりとしたボリューム袖のコートは、手持ち服にオーバーサイズが多い私にぴったり。さらに身長165cmの私でもちゃんとマキシ丈になる長めの着丈や、Iラインをアピールしてくれるきれいなシルエットも嬉しいポイント」
甘くなりがちなボリューム袖コートをスタンドカラーでマニッシュに仕上げた一着。¥52800/フレイ アイディー ルミネ新宿2店(フレイ アイディー)
撮影/新田君彦〈えるマネージメント〉(人)、坂田幸一(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/大平典子 モデル/新川優愛 取材・原文/野崎久実子 構成/岡谷真唯子〈BAILA〉 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2021年10月号掲載