「20代の頃は流行りの服は全部欲しいと思っていたし、毎日違うコーデをしたいと思っていた。でも今は――」。
読者の皆さんと話していてよく聞いたこんな言葉からBAILAが提案する新しいファッションが生まれました。
年相応の知的さや上品さは今まで以上に大切になり、だけど「映えたい」という気持ちはずっと忘れたくない。
ベーシックでいいものに憧れるけど、ただのシンプルでは物足りない。
そんな女性たちに向けた、その名も「洒落感ベーシック」です。
時は12月。いちばん忙しく、いちばんワクワクする月。
今の気持ちに寄り添い、日常を輝かせる新しいおしゃれの始めどき!
30代、今の私たちの「洒落感ベーシック」なマインドって?
リング¥72600/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) その他/下と同じ
トレンドよりも自分に似合うか。モテよりも自分の気分が上がるか。 服を選ぶ基準が明確に変わった!
ふわりふくらむスカートはそれ“だけ”でロマンチックでドラマチック!
主役はひとつ、そう決めて。ミニマルな黒タートルで際立つフレアスカートの可愛げに、ひそかに心が躍ること。派手なデザインよりきれいなシルエットで印象づけること。これこそ洒落感ベーシックな今の気分。ニット¥30800/ビオトープ(ヨー ビオトープ ランジェリー) スカート¥80300/マディソンブルー コート¥104500/エイチビューティ&ユース カチューシャ¥20900/アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店(アレクサンドル ドゥ パ リ) ネックレス¥25300(ローラ ロンバルディ)・バッグ¥198000(ザンケッティ)/八木通商 靴¥242000/アパルトモン 青山店(マノロ ブラニク)
シンプルでベーシックな服が好きになった人…68%
Q.年齢を重ねて、選ぶ服にどんな変化がありましたか?(スーパーバイラーズ74人にアンケート)
・原色や柄物よりシンプルできれいな服を選ぶようになった…37%
・長く着られるベーシックなものにお金をかけるようになった…31%
・骨格診断やパーソナルカラーを知り“似合う服”を選ぶようになった…25%
トレンドやモテという“他人目線”の服選びから、自分に似合うかや目指す女性像に近づけるかを大切にするようになったという声が多数。パッと見で飛びつかず“自分目線”で厳選することで「ベーシックないいものを長く」という価値観へ変化
体を断然きれいに見せてくれることに気づいて、30歳を過ぎて、スカート派からパンツ派へ転向。 試着室では360度厳しくチェックするようになった
はくだけで、自信になる。凜としてきれいなパンツにはそれくらいパワーがある!
ジャストバイラ世代の女性デザイナー坂上典子さんが手がける「ミースロエ」のパンツは、ハイウエスト設計や立体感あるタックなど今の気分を込めた美しさ。パフィーなアウターやオールホワイトでかっちりコンサバに着なくても、ちゃんと大人で、ちゃんと上品。パンツ¥20900/ミースロエ コート¥99000/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 六本木店(シックスバイワン コペンハーゲン) カットソー¥10450/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ザ ポーズ) バッグ¥16500/ガリャルダガランテ 表参道店(2.718) 靴¥53900/ebure GINZA SIX店(ペリーコ)
好きなコーディネートランキングでも、ワイドパンツが毎月上位に!
(左)9月号で1位(右)10月号で2位
最近は「好きなコーディネートランキング」でもパンツ派傾向が顕著に。特にワイドパンツをワントーンやワンツーで着こなすコーデが人気で、「頑張りすぎない」「抜け感」といった洒落感ベーシックなマインドが反映されているもよう
シンプルで形がきれいなものに惹かれるようになった。だから、年々ユニクロが好きになる
たとえば、デニム。永遠で普遍のベーシックこそ圧倒的に頼れるブランドで
現在大バズり中と噂のバギーデニム。単なる“美脚”ではなく、“おしゃれな体型”に見えるようアップデートされたシルエットはさすがのひと言。リッチ感あるコートやバッグをラフに合わせるハイ&ロー的感覚も、洒落感ベーシックの楽しみ。パンツ¥3990/ユニクロ コート¥341000/ebure GINZA SIX店(ebure) ニット¥19800・バラクラバ¥9900/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ザ ポーズ) バッグ¥107800/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥49500/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(ペリーコ)
ユニクロをとびきり素敵に着るバイラーズ、急増中!
(左)加納頌子さん(右)畑瀬 愛さん
「美シルエットや高見えぶりに一段と磨きがかかり、ほかのプチプラブランドより着る頻度が圧倒的に増えました」と加納さん。「このジャケットを着ていると褒められることが多いです」という畑瀬さんはパンツもユニクロ。ハイブランドの小物を合わせるのも素敵!
同世代の友達にいちばん褒められるのは、“一点”きれい色
真冬に効くビタミンオレンジ。ニットは冬の定番だから選ぶ色が自分を語る
ニットとパンツという普遍の組み合わせもどこか特別なものになり、周囲まで明るく照らすようなオレンジ。簡単で、でも確実なセンスの見せ方。ニット¥27500/エイチ ビューティ&ユース カットソー¥14300/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ウィム ガゼット) パンツ¥24200/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店(シンゾーン×ビューティ&ユース) ピアス¥61600/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) 靴¥62700/ショールーム セッション(へリュー) バッグ¥61600/カオス表参道(ユゼフィ) ソックス¥3300/RHC ロンハーマン(ブルー フォレ)
褒められアイテムはカラーパンツとグリーン!?
Q.最近、同世代の友達に褒められた服は?
「オフィスでピンクのパンツをはいていたら褒められました」(スーパーバイラーズ 清水麻衣さん)
「よく褒められるのはグリーン」(スーパーバイラーズ 山嵜由恵さん)
「赤などぱきっとした色を選ぶときに褒めてもらえる気がします」(スーパーバイラーズ 長谷川有輝子さん)
「グリーンのハイウエストパンツ」(スーパーバイラーズ 加納頌子さん)
スーパーバイラーズへのアンケート取材で多かったのは、褒められ服はカラーパンツ、褒められ色はグリーンという回答。働くおしゃれが日常のベースにあるからこそ、大人っぽさや上品さのあるきれい色使いが目利きの女性たちに支持される
小物にお金をかけるようになった、小物でおしゃれする楽しさに目覚めた
ベーシックを愛するからこそほんのちょっとしたことでおしゃれの楽しさが広がる
ノーブルなネイビーに、ボーダー柄を効かせたりメガネをハズしにしてみたり。洒落感ベーシックとただのベーシックを分けるのは小物使いのセンス! コート¥49500・スカート¥18700/ジャスグリッティー プレスルーム(ジャスグリッティー) シャツ¥19800/ガリャルダガランテ 表参道店(ガリャルダガランテ) メガネ¥38500・チェーン¥22000/アパルトモン 青山店(エマニュエル カーン) ストール¥42900(アンスクリア)・バッグ¥30800(クリスチャン ヴィラ)/カレンソロジー 新宿 靴¥97900/アマン(ペリーコ)
BAILAでも小物の特集が大ヒット!
10月号「秋、まずは『出かけたくなる靴』と 『最愛バッグ』を見つけよう」
12月号「『あの人おしゃれ!』の正体はジュエリー使いとバッグ選び!」
コーデの印象を左右する靴、自分を高めてくれるバッグやジュエリーの特集が誌面でも増加中。「ベーシックな服を好むようになったから素敵な小物が欲しい、小物使いのセンスを磨きたい」という読者の声の表れ
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/佐藤晴美 ※BAILA2023年1月号掲載