センスのいい人は、旅の楽しみ方も洗練されていて素敵。バケーションを彩るコーデや、自分らしく過ごすための旅支度、そして、泊まるだけでパワーチャージできる宿まで。休日がもっと楽しみになるTIPSをぎゅぎゅっとお届け。
1.旅先でも街でも着られる最強の“地味色”ワンピースとは?
Stylist さとかなが教える! 旅でも街でも着られる最強の“地味色”ワンピース
旅先で開放的な気分を高めてくれる着映えワンピース。でも、日常生活で着られないものを買うのはもったいない! 海外経験豊富なさとかなさんが、街でも活躍する万能デザインをナビ。
(右)地味“派手”ワンピース
「無地の洋服が好きな私ですがベーシックカラーの柄物は別腹。柄の効果で、地味色なのに“印象としては派手”になるので特別感がほしい旅行にうってつけ」
(中)地味“可愛い”ワンピース
「ふわっと広がるシルエットやボリューム袖など、ディテールに女っぽさがあると地味色ワンピースでもとたんにドラマチックに。都会の素敵なお店にも似合います」
(左)地味“大胆”ワンピース
「いつもできない肌見せも、旅先では楽しみたい願望、ありますよね? 大胆デザインも、“普段の色”を選んでおけば、着方次第で街でも大活躍します」
ワンピース¥26400/パサンド バイ ヌキテパ(ヌキテパ) 帽子¥23100/カレンソロジー 新宿(フェリシオ ベッキ) バッグ¥7700/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム(エロイーズ) 靴¥81400/ショールーム セッション(へリュー) 水着¥20900/アマン(プロタゴニスタ) ワンピース¥79200/カオス丸の内(カオス) 靴¥37400/アマン(ペリーコ サニー) ワンピース¥59400/オーラリー サングラス¥40700/デュアル(ワンスリー コンパウンド フレーム) カーディガン¥16500/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム
リゾートにしか似合わない派手な服は買いません! 必要なのは地味色だけど上がるもの!
“365日のうち2日ぐらいしか着られない服は買わない”というのが私のモットー。なのでリゾート感が強すぎる派手色のワンピは基本選びません。平常心で着られるベーシックカラーをベースに高揚感のあるデザインを選ぶと、旅でも街でもシーンレスに楽しめますよ
黒のマキシ丈ワンピース
ドラマチックに広がるタック入りのマキシ丈は、シックな黒が正解
DRESS_Chaos
「容赦ないボリューム感で、完璧に着映えるデザイン。ブラックの持つモードな雰囲気のおかげで甘くなりすぎないのもポイント。旅先なら一枚で潔く、街ではサッとジャケットを羽織るとこなれ感が」。
ワンピース¥79200/カオス丸の内(カオス) リング¥6600・チョーカー¥7700/ロニ アンクレット¥15400/ザ・グランドインク(ロランス) バッグ¥42900/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥37400/アマン(ペリーコ サニー)
街で着るならジャケットできちんと感を
ワンピース¥79200/カオス丸の内(カオス) ジャケット¥63800/カレンソロジー 新宿(カレンソロジー) リング¥6600/ロニ バッグ¥42900/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥21780/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店(アルテサノス)
その他のベーシックカラーの着映えワンピース
DRESS_Curensology
ぽわんと丸みのある袖が女性らしい、ネイビーのコットンリネンドレス。ワンピース¥45100/カレンソロジー 新宿(カレンソロジー) ジャケット¥33500/シーニュ バッグ¥18700/ジャック・オブ・オール・トレーズプレスルーム(ブリーレオン) 靴¥33000/RHC ロンハーマン(ピッピシック)
DRESS_ebure
小襟×ギンガムチェックの愛嬌たっぷりな一枚をリネンシルクの微光沢素材で大人仕上げに。ワンピース¥108900/ebure GINZA SIX店(ebure) サングラス¥41800/デュアル(ワンスリー コンパウンド フレーム) 帽子¥4400/ニューエラ バッグ¥34100/オルサ(オルセット) 靴下¥3630/真下商事(パンセレラ) 靴¥81400/へリュージャパン オフィシャルオンラインストア(へリュー)
DRESS_DES PRÉS
立体的にふくらんだ袖でロマンチックな印象に。“華やかな黒”なら間違いなく使える。ワンピース¥39600/デ・プレ 帽子¥15400(ラック オブ カラー)・バッグ¥18700(ブリー レオン)/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム 靴¥47300/プルミエ アロンディスモン(ファビオルスコーニ)
ベージュの肌見せワンピース
風合いのある素材でヘルシーに楽しめるベアドレス
DRESS_AURALEE
「今季トレンドのビスチェを縦に延長したようなベアドレス。凹凸感のある素材とナチュラルな色みで、露出度が高くてもギラついて見えないところが好きです。リゾートではスポーティな小物を合わせてヘルシーに。普段はTシャツなどをインに仕込み、旬のレイヤードスタイルを楽しんで」。
ワンピース¥59400/オーラリー バッグ¥36300/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 帽子¥4400/ニューエラ サングラス¥40700/デュアル(ワンスリー コンパウンド フレーム) 靴下¥3630/真下商事(パンセレラ) 靴¥24200/ニューバランスジャパンお客様相談室(ニューバランス)
街で着るならインナーで肌感を調整
ワンピース¥59400/オーラリー カットソー¥16500/アンデコレイテッド バッグ¥36300/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥46200/ザ・グランドインク(ロランス)
その他のベーシックカラーの肌見せワンピース
DRESS_EFFE BEAMS
サイドのウエストがカットされ、さりげない肌見せがかなう。アメスリのカジュアルさも着やすい理由。ワンピース¥41800/デミルクス ビームス 新宿(エッフェビームス) シングルピアス¥28600/マユ ショールーム(マユ) バッグ¥152900/ユナイテッドアローズ 心斎橋店(ワンドラー) 靴¥59400/ネブローニ
DRESS_ebure
深Vが大人っぽいカーキワンピは、共布のインナーキャミつきが嬉しい。ワンピース¥80300/ebure GINZASIX店(ebure) スカーフ¥24200/マニプリ バッグ¥171600/J&M デヴィッドソン 靴¥35200/ザ・グランドインク(ロランス)
DRESS_Chaos
フロントもバックもざっくりとあいたデザインが軽やか。水着の上からサッとラフに着るのも素敵。ワンピース¥78100/カオス丸の内(カオス) 帽子¥30800/オールド イングランド銀座店(カタルツィ) 水着¥29700/カレンソロジー 新宿(ファイブ アウェアネス) バッグ¥84700(マエストソ)・靴¥49500(ペリーコ)/アマン
白の柄ワンピース
風をまとって揺れる軽さが絵になるモダンな柄ワンピ
DRESS_ne Quittez pas
「空や海に映える白は旅先ならではのときめきをくれる色。やわらかなコットン素材は風が抜けるように軽く、肌触りもいいので暑いリゾートでも快適です。シルバーの総柄がモダンで、シャツを羽織れば街にもなじみます」。
ワンピース¥26400/パサンド バイ ヌキテパ(ヌキテパ) 帽子¥23100/カレンソロジー 新宿(フェリシオ ベッキ) バッグ¥16500/アンソロジー(トーヴ) 靴¥81400/ショールーム セッション(へリュー)
街で着るならシャツでクリーンに
ワンピース¥26400/パサンド バイ ヌキテパ(ヌキテパ) シャツ¥19800/ゲストリスト(グレーコード) バッグ¥7700/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム(エロイーズ) 靴¥42900/アマン(ペリーコサニー)
その他のベーシックカラーの総柄ワンピース
DRESS_Ballsey
可憐な小花柄ワンピはダークカラーとカジュアル小物でほっこり見え防止。ワンピース¥29700/トゥモローランド(ボールジィ) ジャケット¥58300/ロンハーマン(ユニオンランチ) 帽子¥5500(アッパー ハイツ)・靴¥38500(パープレッド)/デミルクス ビームス 新宿 バッグ¥67100/ショールーム セッション(へリュー)
DRESS_ENFOLD
レディなワンショルダーデザインをストライプ柄の知的さでこなれさせて。ワンピース¥86900/エンフォルド サングラス¥15400/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム(ステータス アングザエティー) チョーカー¥13200/ロニ バッグ¥12100/アンソロジー(アドカラム) 靴¥132000/ビームス ハウス 丸の内(ルパート サンダーソン)
DRESS_ne Quittez pas
ネイビーに映える、印象的なマリーゴールド柄。ワンピース¥30800/パサンド バイ ヌキテパ(ヌキテパ) 水着¥20900/アマン(プロタゴニスタ) バッグ¥26400/オールド イングランド銀座店(カタルツィ) 靴下¥1452/キャブ(ユナイテッドアスレ) 靴¥11990/ニューバランスジャパンお客様相談室(ニューバランス)
Stylist
佐藤佳菜子
ベーシックを軸にしたモダンなスタイリングに定評のある人気スタイリスト。英国に移住していた時期もあり海外経験は豊富。長期休暇には必ず旅に出かけていて、直近はハワイへ。
撮影/嶌原佑矢〈UM〉(人・物)、坂田幸一(物) ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/土屋巴瑞季 ※BAILA2024年号6月号掲載
2.経験値とスキルがズバ抜けてる! 旅アディクトな人のパッキン術
フリーアナウンサー宇賀なつみさん、旅のマストアイテムは?
フリーアナウンサー
宇賀なつみさん
1986年6月20日生まれ。20歳のときに海外一人旅を経験し、旅の面白さに目覚める。局アナ時代から長期休暇は必ず海外へ。昨年、初のエッセイ『じゆうがたび』(幻冬舎)を上梓。
旅慣れた二人がトラベルバッグを公開! バカンスを楽しく、快適なものにしてくれるパッキングのコツを教えてくれました。
【to セブ島】旅行先に合わせていちばん快適に過ごせる中身を選抜!
いつも旅先は、見たことがない景色を求めて決めています。3月は、友人と人生初のセブ島へ。荷物は最低限を心がけつつ、その土地や目的に合わせて毎回カスタマイズ。今回はリゾート地なので、ワンピースやハット、サングラスなど、日差しの強い南国でラクに過ごせるアイテムをセット。ビーチからホテルへの移動や、スーツケースの中身の仕分けなど、何かと使える布製バッグは、どこへ旅するときも必ず余分に持参します
DRESS_ne Quittez pas
SUITCASE_RIMOWA
〈POINT 1〉布袋は多いほうがいい! 買い物でもらった袋をたくさん装備
〈POINT 2〉スキンケアアイテム用ポーチは大容量&中身の見やすさが重要
〈POINT 3〉ジュエリーの持ち運びには「STACKERS」のコンパクトなケースが便利
【FASHION】風が抜けるワンピースを軸に、コーデを組み立てます!
シワになりにくい素材のマキシ丈ワンピは、重ね着の仕方やプラスする小物次第でどんなシーンや気候にも適応。リゾート旅のマストアイテムです
南国の鮮やかな色合いに映えるグリーンのワンピースでビーチへ
DRESS_CABaN
HAT_La Maison de Lyllis
BAG_BALENCIAGA
SHOES_OOFOS
ホテルでのディナータイムは端正なジレを羽織ってきちんと感
GILET_Cygne
DRESS_Knuth Marf
BAG_Saint Laurent
SHOES_TKEES
一人旅の達人・ひとりっPさんが伝授!大荷物でも快適な仕分けテク
元SPUR編集長。女子一人旅指南本『ひとりっぷ』シリーズ著者。最新刊は『ひとりっぷ6〜香港の推し111編〜』(集英社)。インスタグラム(@hi_trip)
旅は日常の延長。行き先や期間にかかわらず、キャリーバッグと中身はいつもコレ。どんな状況にも対応可能なラインナップで構成しているので、ストレスなく現地を楽しめます。大荷物でも、ポーチでアイテムを分類すれば、「あれはどこ?」を回避。バッグ内の整理も簡単です
【to 香港】常にフル装備の非・ミニマム派。ポーチですべてを仕分けします。
〈POINT 1〉現地の食材を楽しむために「貝印」の包丁と、ミニまな板を持参
〈POINT 2〉スキンケアアイテムはかさばらない細長サイズに統一
〈POINT 3〉いつでもどこでも座ってチル。コンパクトなピクニックセットが必須
〈POINT 4〉インスタライブセットを常備。いつでもどこでも配信可能!
a水回りに関係するアイテムは「ジップロック®」に収納。現地でフルーツなどを購入した際に使う、ミニまな板や包丁といったキッチングッズをはじめ、バスアイテムやランドリーグッズを常備 bPC、スマホ、ミラーレス一眼、充電池など、充電が必要なアイテムが多いため、電源延長コードは必携。へアイロンも持参するそう cひとりっPさんが「LeSportsac」とコラボ製作した「TRAVEL MULTI CASE」(大・小の2サイズ)に衣類や下着を収納。縦長&持ち手つきで、バッグとしても使える優れもの d中身は旅の相棒、パンダのぬいぐるみ eライブ配信用ライトなど f薬やビューティアイテムをイン。スキンケア類は、プラスチックボトルや小型のチューブタイプにすることで軽量化に成功 g旅先で小物が増えたときに使う「LeSportsac」や「mont-bell」の予備ポーチ h香港のビーチやプロムナードでのんびり過ごす際に愛用しているセット。シアトルのアウトドアブランド「REI」の折りたたみチェア「Flexlite Air Chair」「サーマレスト」の断熱性に優れた座布団「Zシートソル」、旅の解像度を上げてくれる双眼鏡、本、マイボトルの5点。これらを「アニヤ・ハインドマーチ」と香港の「シティスーパー」とのコラボバッグに入れて持ち運び。大容量で使い勝手も◎
【FASHION】テックな素材×キレイめデザインの服が香港旅では活躍
シンプル&モードなディテールの『HYKE』の服は、カジュアルになりすぎず上品な印象に仕上がります。春夏の足もとは、歩きやすい『Teva』一択!
街歩きもちょっといいレストランへもOK!さし色のストールで冷房対策も完璧
TOPS_HYKE
PANTS_COGTHEBIGSMOKE
STALL_ERIMAKI KOUBA
BAG_LeSportsac
SHOES_Teva
「旅先では洗濯する派」の最適解!! 速乾性抜群のコットンワンピ
DRESS_HYKE
BAG_LeSportsac
SOCKS_The North Face
SHOES_Teva
撮影/上田祐輝 ヘア&メイク/小澤 桜〈MAKEUPBOX〉 取材・原文/海渡理恵 ※BAILA2024年6月号掲載
3.おしゃれな人が選ぶ最高の国内宿8選
自然に身をゆだね、美酒美食に酔いしれる――。センスのいい8人が愛してやまない名宿リスト。
絶景が最高の宿
香川県「海音真里」
「L'AUBE BLANC」ディレクター
楫真梨子さん推薦
瀬戸内の波音に耳をすませてパワーチャージ
小豆島の田ノ浦半島にある「海音真里」は、和モダンなデザインの全6室で、すべての部屋が瀬戸内海を望むオーシャンビュー。ベランダで波の音を聞きながら、ただ海の借景を楽しむ。そんな贅沢な過ごし方が正解の場所。「海景だけでなく、小豆島のオリーブオイルや、瀬戸内のお塩でいただく海鮮料理にも感動。絶品でした」(楫さん)。館内のショップで、手作り調味料や小豆島産オリーブオイルをお土産に買っても。
ベランダと同様に、バスルームからも、美しい瀬戸内海を望める。
夕食の「オリーブ会席」。瀬戸内で取れた旬魚や島の地野菜などを、小豆島産オリーブオイルや数種の自家製調味料とともに。
INFO
住所/香川県小豆郡小豆島町堀越478
電話/0879-82-0086(島宿真里・海音真里共通)
HP/https://uminoshijima.com
料金/1泊2名1室利用時¥88000~
島根県「Entô」
クリエイティブディレクター
木本梨絵さん推薦
ダイナミックな自然と対峙し、自己を見つめる
本島からフェリーで約3時間。ユネスコ世界ジオパークに指定された、隠岐諸島の中ノ島にある。客室はすべてオーシャンフロントで、ゲストが自然との一体感を味わえるように調度はシンプルに統一。ここに泊まると、太古から続く地球や島の歴史を学んだり、島民と触れ合ったり……豊かな時間が過ごせる。「都市から遠く離れた“遠島”にあるホテルへ向かう道中や、広大な窓から眺める風景は、内省の時間をもたらしてくれます」(木本さん)。
Photo by Kentauros Yasunaga
額縁のような窓が特徴のスイートルーム「NESTSU」は1日1組限定。圧巻の海景色に悠久の時が刻まれた地球を感じる。
Photo by Kentauros Yasunaga
日本初の“泊まれるジオパーク”は、カルデラ湾に面した場所に立つ。
INFO
住所/島根県隠岐郡海士町福井1375の1
電話/050-3198-9491
HP/https://ento-oki.jp/
料金/1泊2名1室利用時(NESTDXテラスつきの部屋タイプ)¥60900
和の趣が素晴らしい宿
静岡県「おちあいろう」
エディター・「uncrave WHITE」ディレクター
東原妙子さん推薦
登録有形文化財の温泉宿で“ととのい”体験
明治7年創業。伊豆の狩野川の畔にたたずむ「おちあいろう」は、島崎藤村や川端康成など、文化人に愛されてきた老舗旅館。「登録有形文化財に指定されている建物には、随所に美しい意匠が施されていて、それを見て回るだけでも楽しい。客室は、デザインがすべて異なるので、何度も訪れたくなります。温泉はもちろん、今どきのサウナが3種類もあり、そのうちふたつは“サウナシュラン”を獲得。いつも“ととのい”に忙しいです」(東原さん)。
金運、幸運を集めるという意味を持つ「投網」と、子孫、商売繁栄を表す「富士山」の組子細工が特徴の縁起のよい客室「露草」。客室は、全14室。
狩野川の畔に立つテントサウナ。体が温まったら、清流の中へ。
INFO
住所/静岡県伊豆市湯ケ島1887の1
電話/0558-85-0014
HP/https://www.ochiairo.co.jp/
料金/1泊2名1室利用時(2食つき)平日¥152000~、土日祝・休前日¥172000~
長野県「BYAKU Narai」
「Gajess」ディレクター
三條場夏海さん推薦
宿場町がたどってきた歴史を体感
江戸時代には多くの旅人で栄えていた、日本最長の宿場町・奈良井宿。そこにある古民家4棟を、歴史を物語る部分は残しつつもモダンにリノベーション。客室は16種類も。宿のレストランでは、郷土の文化に根ざした和食を楽しめ、バーでは、隣接する酒蔵で醸造した日本酒「narai」を堪能できる。「昔の雰囲気がそのまま残る街並みが素晴らしい。日常と切り離された時間を過ごせます」(三條場さん)。
©NOSIGNER
人気の客室は「百四」。広々とした日本庭園を眺めながら、縁側でまどろむ時間は格別。
©NOSIGNER
本館は築200年の酒造だった建物を改装。フロントを兼ねたラウンジにはその歴史を感じる品々を展示。
©ONESTORY
奈良井宿の趣ある街並み。
INFO
住所/長野県塩尻市奈良井551
電話/0264-34-3001
HP/https://byaku.site
料金/1泊2名1室利用時¥40000〜
ごはんが絶品!な宿
広島県「LOG」
おひとりさまプロデューサー
まろさん
自然と風土を感じる空間で、五感を研ぎ澄ます
尾道の丘の上にある「LOG」は、世界的建築集団「スタジオ・ムンバイ」がリノベーションを担当。日本とインド、両国の技とセンスを融合させた空間は、コージーな雰囲気が漂う。食事は、料理家・細川亜衣氏が監修。「施設全体のカラーリング、質感が素敵。時間を追うごとに移ろう自然の美しさに心が洗われます。地元食材を使った料理も美味しい。近年は誕生日に一人で訪れ、一年を振り返りながら自分を労い、英気を養っています」(まろさん)。
人気の朝食。発酵バターのパンケーキ、グリーンサラダ、野菜のスープ、リコッタチーズと季節の果物、LOGオリジナルのコーヒーやフレッシュハーブティーなどがいただける。
セージグリーンの壁が印象的なライブラリーの家具は、インドの職人がすべて手作り。
INFO
住所/広島県尾道市東土堂町11の12
電話/0848-24-6669
HP/https://l-og.jp/
料金/1泊2名1室利用時(2食つき)¥57200〜
山梨県「カントリーイン ザ クラシック」
「Demi-Luxe BEAMS」ディレクター
目黒越子さん
高原ステイで本格フレンチと地場ワインに舌鼓
八ヶ岳南麓、清里高原。標高1200mに位置するホテルは、南仏プロヴァンスを彷彿とさせる外観が魅力。客室の窓をあけると、牧歌的な風景が広がる。「山の景観と澄んだ空気……開放感を味わえます。また、有名レストラン出身のシェフが作る夕食のフレンチコースと、山梨ワインも最高」(目黒さん)。朝食は、天然酵母のパンやサラダ、北杜市産の卵などを使ったアメリカンスタイルで、これまた絶品。
八ヶ岳湧水マスや地場野菜、甲州ワインビーフなど八ヶ岳をはじめとした山梨の恵みを惜しみなく。
ホテルは牧草地と果樹畑に囲まれている。客室は4タイプ、全7部屋。
INFO
住所/山梨県北杜市高根町清里3545の273
電話/0551-48-2595
HP/https://kiyosato-classic.com
料金/1泊2名1室利用時(2食つき)¥44000〜(※季節により料金の変動あり)
長野県「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」
料理家
長谷川あかりさん
名店が手がけるオーベルジュ
食通たちに愛されるレストランの「ひらまつ」が、近年センスのある人が集う街として話題の長野県・御代田で営むオーベルジュ。落ち着いたトーンの客室には、大塩温泉の湯を楽しめる半露天風呂つき。
「上品さと格を感じるお部屋に心躍るだけでなく、眼前に広がる豊かな自然に癒されます。そして食事がすべて美味!特に朝食でいただいた、野菜そのものの味を生かしたサラダの美味しさは忘れられません」(長谷川さん)。
朝食のメインは、畑から直送された高原野菜のサラダやスープ。また、りんごのジュースやジャムなど、信州の味を存分に楽しめる。
広々とした客室は、森林浴ができる「フォレストビュー」と、遠く八ヶ岳連峰を望む「スカイビュー」がある。
INFO
住所/長野県北佐久郡御代田町大字塩野375の723
電話/0267-31-5680
HP/https://www.hiramatsuhotels.com/miyota/
料金/1泊2名1室利用時(2食つき)¥136800~
極上スパに感激する宿
京都府「HOTEL THE MITSUI KYOTO」
美容エディター
渡辺敦子さん
伝統美あふれるホテルで自分を労う
世界遺産の二条城の眼前、三井家のゆかりの地に2020年に誕生。300年を超える歴史を持つエントランスの「梶井宮門」に一歩足を踏み入れると、京都の伝統と現代アートが融合した空間が広がる。注目は、地下1000mから湧き上がる天然温泉を用いたスパエリア。
「水着着用の温泉プール『サーマルスプリング』が至高。石を基調とした静謐な空間で、水と一体化すると心が静まります。朝早い時間帯に行くのがおすすめ」(渡辺さん)。
スパの中でも人気の「サーマルスプリング」。
二条城を拝める「ニジョウルーム」。
三井家時代から受け継がれてきた庭を現代に再生。風流な中庭では、季節の花々の香り、風や水の音を感じられる。
INFO
住所/京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
電話/075-468-3100(ホテル代表)
HP/https://www.hotelthemitsui.com
料金/一泊2名1室利用時¥177100〜
取材・原文/海渡理恵 ※BAILA2024年6月号掲載