顔まわりや手もとの印象を瞬時に強めてくれる、コンシャスなデザイントップス。その魅力と失敗しない着こなし方をスタイリスト佐藤佳菜子さんが伝授。今回は襟コンの盛りトップスから2タイプをご紹介。
【襟コントップスがいい理由】襟つきニットならオンラインもオフラインも上品に映えるから
「顔まわりを意識する画面越しのシーンが多い人こそ始めている襟つきデザイン。秋はニットも豊作です。存在感のある襟が前に出るので色数を抑え、ワントーンでなじませるのもひとつの正攻法」
SNIDEL《スナイデル》の襟コントップス
フラットな襟と、グレイッシュトーンが大人顔の好例
女らしい深めのVあき。「着こなしは今年っぽいニュアンスカラーでつなげて、やわらかく中和させます」。ニット¥6930/スナイデル ルミネ新宿2 店(スナイデル) パンツ¥14850/オンワード樫山(23区) カチューシャ¥3850/ロンハーマン(ジェニファー オーレット) バッグ¥42900/マルティニークルコント ルミネ有楽町(メアリーオルターナ) バッグにつけたスカーフ¥13200/マニプリ アンクレット¥13200/ザ・グランドインク(ロランス) 靴¥58300/フラッパーズ(ネブローニ)
【襟コントップスがいい理由】フリルカラーブラウスは顔映え時代にちょうどいい甘さがあるから
フリルという可愛げを大人の着こなしに最終着地するために黒を生かし、黒でつなげて。ツヤのあるワンピースとの素材ミックスも有効。足もとは甘さと対極にあるブーツ。このバランスも今っぽく仕上がるポイントです
martinique《マルティニーク》の襟コントップス
ワンピースとレイヤード。オールブラックで引き締める
襟とカフスにフリルがあしらわれた一枚。クラシックでいて、透け感のある素材が女らしさをさりげなく。「黒のIラインをボリュームのあるブーツでハズして。足もとがちょうどいい抜け感をくれます」。ブラウス¥23100/マルティニーク ルコント ルミネ有楽町(マルティニーク) ワンピース¥29700/インターリブ(サクラ) バッグ¥40700/ヴァジックジャパン(ヴァジック) イヤカフ¥38500/トーカティブ(トーカティブ) 靴¥48400/デミルクス ビームス 新宿(フラッタード)
相性のいいボトムは…
襟コンのどこか懐かしい甘さは今っぽいⅠラインボトムでモダンに変換させて
「甘さのある襟に対して、ほっこりしてしまうような要素がなく、包容力のある今どきのボトムがおすすめです」。エプロンライクなワンピースは重ね着しやすい。ワンピース¥26400/ルーニィ
どんな襟にも対応するスリムなスラックス。パンツ¥11000/パブリック ト ウキョウ 渋谷店(パブリック トウキョウ)
ツヤのある素材のワイドで縦ラインを強調。パンツ¥28600/マ ルティニーク ルコント ルミネ有楽町(マルティニーク)
スタイリスト
佐藤佳菜子さん
BAILAをはじめ、多方面で活躍する人気スタイリスト。愛称は「さとかな」。リアルで凜としたコーディネートのなかに、モダンな遊びを効かせたスタイルにファンが多い。
撮影/渡辺謙太郎(人)、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/山本美月 取材・原文/陶山真知子 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年9月号掲載