2023年11月号で大人気だったユニクロ企画が、春バージョンで@BAILAに新登場! 絶対に買うべきトレンドからデニムのイチ推し、大活躍するメンズアイテム……など、ユニクロ達人として知られるエディター伊藤真知さんが厳選した新作&リアルなコーディネートで読者のお悩みを全5回にわたって解決。第4回目は、迷うほどにバリエ豊富なデニムの正解を発表! おしゃれで着回ししやすい超名品、その条件とは?
ファッションエディター
伊藤真知さん
出版社勤務の後、フリーのエディター&ライターとして活躍。自身のユニクロ好きが高じ、2019年には著書『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』を出版したことでも話題に。身長155cm。
1.【読者からの質問】種類が多すぎて、似合う「デニム」がわからない!
読者voice
・ジーンズの種類が豊富すぎて、何が似合うのかわからなくなることがある。ユニクロの一番の名品を教えてほしいです!(法律事務所勤務・34歳)
・トレンドのデニムが知りたい(フリーランス・30歳)
・定番だからこそ新しいアイテムに挑戦しなくなってしまっているので、たくさんの商品の中から次なるMY定番を見つけたいです。(金融関係・30歳)
2.【真知さんの回答】おしゃれで着回しがきく最強デニムは「太め」
Machi’s Answer
「週3~4回ははいているほどデニム好き、そしてユニクロ好きの私ですが、そんな私でもわからなくなってしまうほど豊富なユニクロデニム。まずは一度整理しておくと、ユニクロ ユーやコラボアイテムを除いたオリジナルのデニムは、大きく分けると〈ワイド〉〈スリム〉〈スキニー〉の3タイプです。今はデニムに限らず、パンツのトレンドは“太め”が主流。ゆとりがあって下半身をカバーしやすいのはもちろん、人気のショート丈のトップスとも好相性。太ももだけでなくすそ幅にもゆとりがあるので、ボリュームのあるスニーカーやサンダルとも合わせやすい……そんな着回し力の高さから考えても、狙うべきは〈ワイド〉です」(真知さん・以下同)
3.美脚&脚長効果が高まった「ワイドストレートジーンズ」
ワイドストレートジーンズ(64 ブルー)¥3990/ユニクロ
「ユニクロの〈ワイド〉デニムといえば、これまで『バギージーンズ』が人気でしたが、今季新しく仲間入りしたのが『ワイドストレートジーンズ』です。素材もシルエットも大きくは変わりませんが、バギージーンズがローウエストだったのに対し、こちらはハイウエストに進化。春夏はブラウスなどをインして着ることも多いですし、コンパクトなトップスも増えるので、ウエスト位置が高くなったのはとてもうれしいアップデートです!」
ワイドストレートジーンズ(64 ブルー)¥3990/ユニクロ ニットベスト¥47300/フィルム(ソブ) ノースリーブTシャツ¥8800/Marisol(伊藤真知×M7days) ピアス¥19800/ボウルズ(ハイク) メガネ¥59400/アイヴァン 7285 トウキョウ(アイヴァン 7285) リング¥346500/マリハ バッグ¥385000/エイチ アイ ティー(ロウナー ロンドン) 靴¥35200/ベイジュ(ピッピシック)
「名前の通り、形は太めながらもまっすぐ伸びるストレート型。肉感を拾いにくく、細見え&美脚効果が抜群なのであらゆる体型の方におすすめですが、すそに向かって細くなるテーパードやカーヴィデニムとは違って“丈を切ってもシルエットが変わりにくい”のも魅力のひとつ。私は身長155cmと小柄なので丈を詰めることも多いのですが、お直し後も不自然にならずきれいにはけるので、最近はもっぱらストレート型ばかりです。今日はニットベストを合わせて縦長なラインを強調。ぺたんこ靴でもすらっと見えるコーディネートを意識しました」
「色は着用した濃いブルーのほか、淡いブルー、グレー、ネイビー、ホワイトの5色展開。どれも使い勝手のいい色ばかりですが、〈ワイド〉という形自体にトレンド感があるので、まずは王道の濃いブルーにトライしてみました! 濃いブルー、淡いブルー、グレーの3色は色落ち加工がされていますが、前後にセンターラインが入っていてきちんと感もしっかりキープ。ひざ下に控えめに施されているので、“さりげなく”脚長見えするというところも気に入っています」
4.バズり確実! 最新作の「ドレープデニムタックパンツ」
ドレープデニムタックパンツ(62 ブルー)¥3990/ユニクロ
「〈ワイド〉デニムといえばもうひとつ。ひさしぶりに衝撃を受け、今もっともハマっているのが『ドレープデニムタックパンツ』です。先ほどの『ワイドストレートジーンズ』同様、太めのストレート型というのがまずよいのですが、こちらはタック入り&生地も驚くほどソフトできれいめな表情。本格派のデニムというよりは、あのユニクロの超名品『タックワイドパンツ』のデニム版……といった感じかも? それくらい美脚とラクなはき心地を備えた、ニュースなデニムが登場しました!」
ドレープデニムタックパンツ(62 ブルー)¥3990/ユニクロ ブラウス¥17600/ルーニィ バッグ¥25300/ピーチ(ヴィオラドーロ) ピアス¥160600・リング(左手人差し指)¥242000・リング(左手中指)¥117700/マリハ 靴¥17600/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ) スカーフ/スタイリスト私物
「落ち感があって、きれいめなパンツの延長ではけるのでお仕事にもぴったり。とくに薄いブルーは上品で、流行りの色でもあるので、そもそもデニムが苦手だったり、数年ぶりにデニムを更新するという方にも自信を持っておすすめできます。白シャツ+デニム+パンプスというシンプルな組み合わせも、デニムが今どきの一本に変わるだけで、ぐっと新鮮でこなれた印象に変わるはず」
「欲をいえば、白シャツもトレンドのショート丈に更新しておきたいところですが、手持ちのものでももちろんOK。ただしその場合はウエストはインして、上半身をコンパクトにまとめるほうが好バランスです。デニムはウエストの後ろがゴムで適度にフィットするので、インしてもトップスがあふれにくいのも◎。ワンタックで腰まわりがふくらみすぎないので、薄着の季節も安心です」
5.トレンドの「デニムロングスカート」もブームの予感!
デニムロングスカート(ブルー)¥3990/ユニクロ
「今回は2本の名品パンツをご紹介しましたが、最後はちょっと番外編! 手ごろな価格だからこそ“ベーシックじゃない”デニムに挑戦したいという方には、こんな変化球のスカートもあります。今季さまざまなブランドからもこぞって登場しているデニスカは、大注目のトレンドアイテム。色落ち加工や深い前スリットのデザインも洒落ていて、コーディネートの幅が広がりそうです」
撮影/遠藤優貴(人) ヘア&メイク/後藤若菜〈ROI〉 スタイリスト/池田メグミ〈TENT〉 取材・文/伊藤真知