【ユニクロ春新作】季節の変わり目は、ざっくりカーデでおしゃれにスライド＜ユニクロ達人、エディター伊藤真知さんは何を買う？　#5＞

2023年11月号で大人気だったユニクロ企画が、春バージョンで＠BAILAに新登場！　絶対に買うべきトレンドからデニムのイチ推し、大活躍するメンズアイテム……など、ユニクロ達人として知られるエディター伊藤真知さんが厳選した新作＆リアルなコーディネートで読者のお悩みを全5回にわたって解決。最終回の今回は、着こなしに悩む冬から春へのスイッチ時期に一枚あると便利なカーディガンと着こなしのヒントをご紹介！

読者voice

・春のコーディネートが一番難しい！　気温によってアウターだったりインナーを変えますが、忙しい朝は考える余裕もないので、何にでも合うアイテムが知りたいです。（事務・34歳）

・朝晩サッと羽織れるカーディガンや薄手の上着などがほしい。（教育関係・32歳）

・ベーシックなトップスは人とかぶりがちなので、まわりの人と差をつけるアイテム選びや、＋αの「ちょい足しコーデ」のお手本が見たいです。（IT関係・32歳）

Machi’s Answer

「はおって、巻いて、レイヤードして……と幾通りにも着られるカーディガンは、もともと定番人気のアイテムでしたがこの冬は爆発的に大ヒット。あらゆるブランドから登場し、ユニクロでもメンズを中心にバリエーションが広がっていましたが、実はアウターを脱ぐ春こそが本領発揮できるベストシーズンです！　まだ肌寒い今のうちから春本番まで長く使うことを考えれば、コットン混など軽やかな素材でありつつ、しっかり厚手のタイプを。“ニット以上ジャケット未満”、そんな感覚で楽しめるざっくりカーデが大本命！」（真知さん・以下同）

「使い勝手のよさで選ぶなら『ミドルゲージVネックカーディガン』がベスト！　1回目の記事ではスウェットカーデ、3回目の記事ではブルゾンをご紹介しましたが、これも大好きなメンズのアイテム。形そのものはいたってシンプルなVネックですが、オーバーサイズになるだけでこなれた雰囲気が出たり、ベージュも不要な甘さがないので洗練して見えたりと、ベーシックなものでも決して無難に陥らないところがメンズ服の醍醐味です」

「カーディガンはメンズのLサイズ。お尻まですっぽり隠れる丈なので細身のパンツも合わせやすいですが、あえてボリュームスカートを合わせた、ゆる×ゆるのバランスが今の気分です。ただし色を多用したり、逆に重たい色でまとめたりすると小柄な私は"着られてしまう"ので、ベージュを軸色としたやさしいワントーンくらいがいい感じ。そんなワントーンコーデが作りやすいという意味でも、カーディガンはやはりベージュにして正解でした」

「さらにもう一歩、目新しさを出すならカーディガンの上から細めのベルトをひと巻きしても。前のボタンは全部留めず、下を少し外すと抜け感が出てバランスよく見えます。ウエストマークすることで、ゆる×ゆるのシルエットにメリハリが生まれ、自然とスタイルアップに」

「いっぽうウィメンズでのいち推しはこの『ニットショートジャケット』。これはもうグリーンの美しさにひと目ぼれした一着ですが、凹凸感のあるしっかりとした編み地も相まって、とても3990円とは思えないほどの高級感！　定番の黒＆オフホワイトももちろん使えますし、ちょっと変わり種のボーダーも可愛いのですが、おすすめは断然グリーン。顔まわりがパッと明るく見えるので、シンプルなボトムを合わせても華やかさは満点です」

「一般的なジャケットよりも軽やかで、カジュアルなニットジャケットなので、きれいめなブラウスを合わせてもお堅くならないところもデイリー向き。そして鮮やかなグリーンは一見難しく思えますが、黒、白、ベージュ、ネイビー、ブラウン……と似合う色が多いことでも知られる色。ベーシック色のボトムならまず間違いないですし、インナーはTシャツやボーダーでも素敵。時短でおしゃれ、きちんと見えも叶えてくれる救世主として、働く女子の強い味方になってくれるはずです！」

「私は普段、ウィメンズのニットはSサイズを買っていますが、ジャケット感覚で着ることを考えて、ワンサイズ大きめのMサイズを選びました。首は詰まったノーカラーで丈も短め、ボタンを全部留めてしまえばクルーネックのニットとして一枚で着ることもできます。前のポケットがさりげなく可愛いアクセントになってくれるので、フレアスカートなどを合わせ、またひと味違ったフェミニンな雰囲気でも楽しみたいなと思っています」

撮影／遠藤優貴（人）　ヘア＆メイク／後藤若菜〈ROI〉　スタイリスト／池田メグミ〈TENT〉　取材・文／伊藤真知