GU(ジーユー)2026年秋冬展示会を取材! 新たなクリエイティブ・ディレクターを迎えて初めてのコレクションの魅力をレビューします。今季はカラフルでポップな遊び心のあるデザインが充実。手持ちの服に取り入れるだけで旬な着こなしが叶う、おすすめアイテムやコーデのポイントを紹介します。

ワードローブに"遊び心"をプラス。いつもの服がもっと好きになるGUの新コレクション

今回の展示会での印象として強く感じたのは、「遊び心」。今シーズンは、新たなクリエイティブ・ディレクターを迎え、「MINIMAL」「CLASSIC」「PLAYFUL」「UTILITY」「SPORT」「COZY」という6つのスタイルを軸にコレクションを展開。展示会場には、思わず目を引くカラーや柄、素材を使ったアイテムが数多く並び、これまで以上に自由な着こなしを楽しめるラインナップがそろっていました。
不思議だったのは、派手なものが多いのに使いやすそうということ。実物を一つひとつ見ると、色の組み合わせやシルエット、素材のバランスが絶妙で、「持っているアイテムに合わせやすそう」と思えるアイテムばかりでした。手持ちのデニムやワイドパンツ、ニットなどに新しい要素を一つ足すだけで、コーディネートにぐっと鮮度が生まれます。
「今ある服をもっと楽しむ」。そんな視点で今回は、ライターがとくに気になったアイテムのレビューと合わせて、今回のコレクションの全貌をお届けします。
フェイクレザーは"ジャケット"から取り入れるのが正解


展示会で最初に足を止めたのが、「MINIMAL」スタイルでマネキンが着ていた、フェイクレザーを主役にしたスタイリングでした。
全身ブラックでまとめたコーディネートはモードな雰囲気ですが、実際に見てみると重たさはなく、すっきりとしたシルエットが印象的。レザー特有のハードなイメージも抑えられていて、「これなら普段でも着られそう」と感じました。
とくに気になったのはジャケットです。展示ではショート丈のボトムと合わせたセットアップスタイルが提案されていましたが、ジャケット単体も日常使いできます。たとえば白Tにデニムというシンプルな組み合わせに羽織るだけで、一気に今年らしいムードが完成します。

同じ形で異素材のジャケットもありましたが、こちらもワイドパンツやロングスカートとも相性がよさそう。インナーをシャツにすれば通勤にも、ロゴTに替えれば休日にも着回せそうです。
ジャケットというと「オフのときの着こなしが難しそう」と感じる人も多いかもしれませんが、今回のアイテムはベーシックな服となじみやすいデザインが魅力。秋冬はアウターがコーデの印象を大きく左右するからこそ、こうした存在感のあるジャケットがあると着回しの幅もぐっと広がりそうです。
"クラシック"を今っぽく楽しめるラインも

次に目を引いたのが「CLASSIC」のコーナー。ブラウンやベージュを基調にした落ち着いたカラーリングに、チェック柄やテーラードジャケットなどクラシックな要素を取り入れながら、ライムグリーンのニットやイエローのタートルをさし色に効かせたスタイリングが印象的でした。

全身チェックのコートは一見ハードルが高いですが、なじみのいい配色なので意外と普段着にマッチします。デニムや黒のワイドパンツに合わせたり、ライムグリーンのニットをシンプルなスラックスと組み合わせたりするだけで、ぐっと今っぽい雰囲気に仕上がりますよ。

そのほか気になったのは、くるみボタンが可愛い襟つきニットカーディガンや淡い配色で雰囲気のあるフリルブラウスなど、ベーシックながらディテールにひと工夫あるアイテムたち。どれも手持ちの服に取り入れやすく、いつものコーデに新鮮さをプラスしてくれそうです。クラシックを堅苦しく着るのではなく、色や素材で遊びながら楽しむ。そんな新しい着こなしを提案してくれるラインだと感じました。
ドットなど、柄物は"少しだけ遊ぶ"くらいがちょうどいい

続いては、展示会のなかでも思わず写真を撮りたくなった「PLAYFUL」のエリア。ドット柄やボーダー、シアー素材に、懐かしさも感じる鮮やかなカラーを組み合わせたスタイリングは、見ているだけで気分が上がります。
正直、パッと見るだけだと「着こなせるかな……」と思うものもありましたが、よく見ていくと印象は大きく変わりました。

たとえば、去年バズったシアーTの新作で登場する、ドットとボーダーの柄バージョン。柄の主張は強いですがシアーなので思ったほど柄に重さを感じず、手持ちのシンプルなアイテムと合わせても浮かずに着られそうな印象でした。デニムやスカートに合わせてもいいし、よりマイルドに着たい人はレイヤードで裾をチラッと見せる着こなしも可愛いと思います。秋冬はどうしても重たい素材が増えるので、こうした軽さのあるアイテムが1枚あるだけで全体の印象が変わりそうでした。
ちなみに無地も新色で鮮やかなピンクやボルドーがありましたよ!

加工デニムやショート丈で、いつものカジュアルをアップデート

ベーシックな服は好きだけれど、「いつも同じようなコーデになってしまう」という人におすすめしたいのが、「UTILITY」のアイテムです。
展示会では、ヴィンテージライクな加工を施したデニムやショート丈のブルゾン、ワークテイストのシャツなどが並び、どれもラフさがありながら洗練された印象。カジュアルな要素を取り入れつつも、子どもっぽく見えないバランスが絶妙でした。

とくに気になったのが、GUの代名詞・バレルレッグパンツ。
今季は「3Dバレルレッグパンツ」にアップデートされ、より丸みラインのキレイなパンツに仕上がっています。
このカテゴリでは無骨っぽさもある絶妙なカラーが並んでいましたが、注目したのは写真のカーキのような魅力的な色合い。ブラックほど重たくなく、ブルーデニムほどカジュアルすぎない色合いで、トップスを選ばず着回せそうです。秋冬はニットやスウェットなどボリュームのあるトップスを着る機会が増えますが、このくらい表情のあるデニムなら、シンプルな組み合わせでもコーデが物足りなく見えませんね。

ショート丈のブルゾンも印象的でした。
クロップド丈は今季も人気が続きそうですが、「お腹が見えそう」「若い人向けかも」と感じている人も多いはず。でも実際は、ハイウエストのパンツやロングスカートと合わせることでバランスが取りやすく、スタイルアップも期待できそうでした。加工感のあるアイテムは、普段なら白ニットやボーダーカットソーなど、ベーシックなアイテムと合わせるだけで充分。アウターやデニムが主役になるので、忙しい朝でもコーデを考えすぎなくてすむのも嬉しいポイントです。
「シンプルだけど、なんだかおしゃれ」。そんな理想のカジュアルスタイルを叶えてくれそうなアイテムがそろっていました。
スポーツミックスは“はずし要素”にもってこい

ここ数シーズン人気が続くスポーツミックスも、GUらしい解釈でアップデートされていました。
展示ではポロシャツやライン入りニット、配色アウターなどを使ったプレッピーなスタイリングが「SPORT」のカテゴリは印象的でしたが、30代がそのまま取り入れるなら、普段のコーデの“はずし”として取り入れるのがおすすめです。
たとえばポロシャツなら、デニムではなくキレイめのスラックスを合わせるだけでぐっと洗練された印象に。ライン入りニットも、ワイドパンツやタイトスカートと合わせれば、スポーティすぎない着こなしが楽しめそうです。

中でも「これならすぐ真似したい」と思ったのが、小物使い。バッグチャームを重ねつけしたり、レトロな雰囲気のスニーカーを合わせたりと、服だけでなく小物でも遊び心をプラスする提案が目立ちました。
最近はバッグチャーム人気が再燃していますが、手持ちのバッグにつけるだけで印象が変わるので、トレンドを気軽に楽しみたい人にはぴったり。洋服を買い替えなくても、おしゃれの鮮度を上げられるアイテムとして取り入れたくなりました。
おうち時間だけではもったいない。「COZY」は外でも着たくなる

最後のカテゴリは、リラックス感をテーマにした「COZY」。
ふわふわとしたニットやルームウェア、ストライプ柄のパジャマなど、一見すると部屋着をイメージするアイテムが並んでいましたが、実物を見るとその印象は少し違いました。素材は柔らかくてても、シルエットや色使いが洗練されているので、「家の中だけで着るのはもったいない」と思えるデザインばかりだったのです。

たとえばマネキンが着ている毛足のあるニットキャミソールは、シャツやカットソーとのレイヤードに使えば秋冬らしい素材感をプラスできますし、ストライプのパジャマは中にシアータートルネックを合わせれば、抜け感のあるカジュアルスタイルに。上下セットで楽しむだけでなく、手持ちのアイテムと組み合わせることでも着こなしの幅が広がりそうでした。
秋冬はどうしてもダークカラーが増えがちですが、素材で変化をつけるだけでもコーディネートの印象は大きく変わります。見た目にも暖かみがあり、思わず触れたくなるような素材感は、これからの季節ならではの楽しみ方だと感じました。
まとめ|「何を買えばいいかわからない」なら、まずは“気になった1点”から

今回のGU2026年秋冬コレクションを見て感じたのは、どのアイテムにも「取り入れやすい遊び心」があったこと。個性的でありながら、決して着る人を選ばない。その絶妙なバランスこそ、今回のコレクションの魅力ではないでしょうか。
「今年らしい服が欲しいけれど、何を選べばいいかわからない」「最近コーデがマンネリ気味」。そんな人こそ、まずは気になった1点をワードローブに加えてみてください。お気に入りのデニムやニットはそのままでも、新しい1点が加わるだけで、いつものコーデは驚くほど新鮮に映ります。
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