お気に入りのTシャツほど、気づけば黄ばみやヨレが気になってくるもの。長くきれいな状態で着続けるためには、日々のちょっとした洗濯習慣が大切。すぐに真似できる、プロも実践する“地味だけれど効く”メソッドをご紹介します。

アパレル企業やクリーニング機械メーカーを経て、2007年にクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA」を設立。劇団四季やシルク・ドゥ・ソレイユをはじめ、国内外のアーティストの舞台衣装のクリーニングを数多く手がけている。洗濯のプロ集団「洗濯ブラザーズ」の次男として、プロの知見を生かした家庭で実践できる洗濯術や衣類ケアを発信中。主な著書に『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)がある。クリーニング店「LIVRER(リブレ)」は、横浜、三宿(世田谷区)、富ヶ谷(渋谷区)に3店舗ある。
CONTENTS
ケア方法次第で、Tシャツは何シーズンも長く着られるようになる!
「汚れを溜めない、残さないを基本に、毎日の洗濯を丁寧に積み重ねることが、Tシャツを長くきれいに着続けるためのいちばんのポイントです。特別なことをする必要はなく、自宅で簡単に取り入れられる正しい洗い方と少しの工夫次第では、Tシャツは何シーズンか長く着られるようになることも」(茂木さん)
Tシャツの持ちがよくなる、「洗濯前」の新習慣3選
洗濯「前」は、とにかく汚れを広げないことが大事。その日着たTシャツはその日のうちに洗う、黄ばみが気になる箇所には洗濯前に「プレウォッシュ液」(③で紹介)を加えるなど、洗濯「前」に行うひと手間で、汚れ落ちにグッと差がつきます。
①脱いだら通気性のいい洗濯カゴに入れる

洗濯機の中に放置するのは絶対NG! 脱いでからすぐに洗えないときは、通気性のよいカゴに保管しましょう。雑菌の繁殖を抑え、汚れが蓄積するのを防いでくれます。
②「22時間以内に洗濯」を心がける
汗や皮脂汚れは、時間が経つほど繊維に定着し、酸化が進んで黄ばみの原因になります。特に22時間を過ぎると、汚れが落ちにくくなり始めるとされているため、できるだけその日のうちに洗濯するのがおすすめ。
③「プレウォッシュ液」を襟元・袖口・脇の3点に

黄ばみが目立ちやすい「襟元・袖口・わきの3点」を集中的にケアすることで、Tシャツの清潔感は大きく変わります。洗濯前にプレウォッシュ液をつけ、頑固な汚れには洗濯用ブラシをトントン叩きつける予洗いをしておきましょう。
「プレウォッシュ液」の作り方

①手持ちの洗剤を霧吹きに入れる

②同じ量の水を霧吹きの中に入れる

③混ぜ合わせるように霧吹きを振る
空の霧吹きの中に普段使いの洗剤を入れ、そこへ同量の水を入れる。軽く振ってしっかりと混ぜ合わせれば完成。1週間以内に使い切るようにしましょう。
Tシャツの持ちがよくなる「洗濯中」のおすすめ習慣3選
①水を多めの設定にする
最近の洗濯機は節水設計にされているものが多い&主流は全自動コースのため、実際に必要な水量よりも少ない設定になっていることが多いのだとか。水量を一段階多めに設定し、衣類がしっかり水の中で泳ぐ状態をつくることで、汚れが浮きやすくなり、洗浄力アップにつながります。ドラム式で水量を増やすことができない場合は、衣類を半分に減らしましょう。
②水と洗剤を混ぜてから洗濯をスタートさせる
洗剤が充分に溶けないまま洗濯すると、洗剤が繊維に残り、黄ばみや生地への負担になってしまう可能性があります。事前に水と混ぜておくことで洗剤がムラなく行き渡り、汚れを効率よく落としやすくなります。ドラム式の場合は、空のペットボトルなどに洗剤と水を入れて、混ぜてから洗剤ケースに入れましょう。
③摩擦にいちばん気をつける

①Tシャツを洗濯ネットに入れる

②余った部分を結ぶなどして余白をなくす
洗濯中の過度な摩擦によって、生地の傷みや毛羽立ち、形崩れは起こりやすくなります。摩擦を防ぐためには、洗濯ネットをTシャツのサイズに合わせて使うのがおすすめ。ネットの中で動かないようにすることで摩擦を抑え、風合いやシルエットを長く保つことができます。
素材別・洗濯方法の注意点
シルクやウールなどの動物性繊維、レーヨンやテンセルなどの半合成・再生繊維は、水や摩擦、熱の影響を受けやすいデリケートな素材です。おしゃれ着用などの中性洗剤を使用し、洗濯ネットに入れ、優しいコースで洗うのがおすすめ。また乾燥機の使用は避け、形を整えて陰干しすることで、縮みや形崩れ、風合いの変化を防ぎやすくなります。
プリントT・カラーTの注意点
熱や強い摩擦によってプリントの劣化や色褪せが進みやすいため、洗い方にひと工夫を。洗濯する際は裏返して洗濯ネットに入れ、水温はできるだけ低めに設定し、優しいコースで洗いましょう。プリントのひび割れやはがれを防ぐため、自然乾燥が基本。干すときも裏返したまま直射日光を避け、ねじれが生じないよう形を整えて干すことで、プリントや生地をきれいな状態で長く保つことができます。
まとめ|白Tの持ちは洗濯「前」と洗濯「中」のケアで改善できる!
洗濯「前」と洗濯「中」のちょっとしたひと工夫で、お気に入りの1枚をもっと心地よく、素敵に楽しめる!今回紹介したメソッドは、どれも自宅にあるもので簡単に実践できる方法ばかり。今日からいつもの洗濯習慣を少し見直して、大切な白Tを長く愛用してみませんか?
撮影/倉方真帆 取材・文/浜田麻衣




















































