きれいに洗っているつもりのお手入れが、実はTシャツを傷める原因になっていることも。普段なにげなく続けている洗濯習慣の中には、Tシャツの寿命を縮めてしまうNGが意外と潜んでいます。お気に入りの1枚を長くきれいに着続けるために、プロが教える「やりがちだけど間違いやすい」お手入れ方法をチェックしていきましょう。
CONTENTS
- Tシャツはケアによって持ちが格段に変わる!? プロが教える本当はダメな洗濯方法
- 【NG①】洗剤は多めに入れた方が汚れは落ちる→入れすぎはダメ!
- 【NG②】汚れが強いところには洗剤の原液をつける→洗剤シミの原因に
- 【NG③】水が標準設定→水を多くする設定に
- 【NG④】お風呂の残り湯を使うと汚れが落ちやすい→黄ばみの原因に
- 【NG⑤】白くしたいときは漂白剤→なんでもかんでも漂白剤はNO!
- 【NG⑥】肌ざわりのためにも柔軟剤はマストで入れる→毎回は避けて
- 【NG⑦】手洗いは手でやさしく絞った方がいい→洗濯機の脱水がいちばん
- 【NG⑧】洗濯機を洗濯カゴ代わりにする→通気性のいいカゴに入れて
- まとめ|NG習慣を見直し、正しいケアできれいをキープ
Tシャツはケアによって持ちが格段に変わる!? プロが教える本当はダメな洗濯方法

アパレル企業やクリーニング機械メーカーを経て、2007年にクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA」を設立。劇団四季やシルク・ドゥ・ソレイユをはじめ、国内外のアーティストの舞台衣装のクリーニングを数多く手がけている。洗濯のプロ集団「洗濯ブラザーズ」の次男として、プロの知見を生かした家庭で実践できる洗濯術や衣類ケアを発信中。主な著書に『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)がある。クリーニング店「LIVRER(リブレ)」は、横浜、三宿(世田谷区)、富ヶ谷(渋谷区)に3店舗ある。
「Tシャツの持ちがよくなるコツはたくさんありますが、特別なテクニックよりも大切なのは、意外とやってしまいがちなNGを避けることです。洗濯方法の基本をしっかり見直すことで、黄ばみやヨレを防ぎ、Tシャツ本来の風合いを保ったまま、長く心地よく着続けられるようになります」(茂木さん)
【NG①】洗剤は多めに入れた方が汚れは落ちる→入れすぎはダメ!

洗剤は多ければ多いほどいい! と思っていませんか? 実は洗剤の量を増やすと泡が立ちすぎてしまい、その泡が逆に汚れを保護して繊維から汚れをはがしづらくしてしまうんです。また、すすぎきれずに洗剤が繊維に残ると、そこに黄ばみが生じたり、部屋干し臭を起こす菌が増殖したりする原因にもなります。洗剤はパッケージに書かれている適切な量を守るのが正解です。
【NG②】汚れが強いところには洗剤の原液をつける→洗剤シミの原因に

汚れが気になる部分に洗剤の原液を直接つけると、その部分だけ洗剤の濃度が高くなり、すすぎ残しが起こりやすくなります。繊維に残った洗剤は、黄ばみやシミの原因になることも。きれいに洗っているつもりが、かえって汚れやくすみを招いてしまう可能性があるんです。
【NG③】水が標準設定→水を多くする設定に
最近の洗濯機は節水設計のため、自動設定のままだと水量が少なくなりがち。水の量が足りないと、汚れがしっかり浮き上がらず、黄ばみや黒ずみ、部屋干しの嫌なニオイの原因に。家庭用の洗濯機は、基本設定よりも一段階水量を上げるのがおすすめ。ドラム式洗濯機の場合は、洗濯物の量を洗濯機の窓の半分より下の量にしましょう。また、すすぎのときに水が少ないので、すすぎの設定を「注水」にすることで、使用する水を増やすことができます!
【NG④】お風呂の残り湯を使うと汚れが落ちやすい→黄ばみの原因に

写真:イメージマート
お風呂の残り湯には、人の皮脂やホコリなど、いわゆる汚れの元となる成分が含まれています。汚れを落としたい洗濯で、それらが混ざった残り湯を使うのは逆効果になる場合が。
【NG⑤】白くしたいときは漂白剤→なんでもかんでも漂白剤はNO!
漂白剤は強力な洗浄力を持つ一方で、刺激が強く生地にダメージを与えるため、使いどころを見極めることが大切です。洗剤だけで落ちない黄ばみなどの汚れは、洗い方が間違っている場合がほとんど。まずは部分洗いや正しい洗濯方法を見直して、漂白剤は最後の「奥の手」として使うのが賢明です。皮脂汚れの場合は油がコーティングしているので、油の汚れをしっかり落としてから、漂白剤を使用しましょう。
【NG⑥】肌ざわりのためにも柔軟剤はマストで入れる→毎回は避けて
柔軟剤を使うことでTシャツの風合いはよくなりますが、柔軟剤に含まれる石油由来の成分が繊維の表面をコーティングするため、吸水性が低下することがあります。洗濯のたびに使用するとそのコーティングが重なり、表面に加工を施し続けているのと同じ状態に。使用頻度を調整しながら取り入れるのがおすすめです。
【NG⑦】手洗いは手でやさしく絞った方がいい→洗濯機の脱水がいちばん

衣類を手で強く絞ると、生地がねじれたり伸びたりして、形崩れの原因になります。水分は無理に手で絞らず、洗濯機の脱水機能を使うことで、Tシャツへの負担を抑えながら効率よく水分を取り除くことができます。脱水の際は、洗濯ネットにたたんで入れ、ネットの余った部分は縛るのがオススメ。
【NG⑧】洗濯機を洗濯カゴ代わりにする→通気性のいいカゴに入れて

写真:イメージマート
通気性のよくない洗濯機の中に衣類をためこむと、どんどん雑菌が増殖してしまうので要注意! 湿ったままの状態が続くことで皮脂汚れが繊維に定着しやすくなり、黄ばみやニオイの原因にもつながります。すぐに洗えない場合は、風通しのよいカゴなどに入れておきましょう。
まとめ|NG習慣を見直し、正しいケアできれいをキープ
Tシャツは日々のケア次第で、持ちや見た目のきれいさが大きく変わります。よかれと思って続けている洗濯習慣の中にも、黄ばみやヨレの原因となるNGは意外と多いもの。正しい洗濯方法を身につけて、お気に入りの1枚を長く素敵に愛用しましょう!
撮影/倉方真帆 取材・文/浜田麻衣






















































