素敵先輩たちが長年愛してきた名品&出会いエピソードから、「いいもの」と人生をともにする喜びを教えてもらおう。スタイリスト室井由美子さんは、なりたい女性像に近づくために買いそろえたアイテムが、今の室井さんの一生ものになっているのだとか。
スタイリスト 室井由美子さん
シンプルかつ、ほんのりモードが漂うリュクスなアイテム選び&スタイリングでファン多し。名品のシャネルのマトラッセの他に、ベージュの2.55も所有。
身につけるほどにふさわしい自分になれる。憧れを持って、選びたい
若いころからなりたい女性像を思い描き、そこに近づくために少しずつ買いそろえたアイテムたちが、私の一生ものに。客観性も大切だと感じていて。周囲の褒め言葉は気づいていなかった「似合う」を教えてくれるもの。参考にすることで、より素敵で間違いない選択ができると思います。デザインは、少し物足りないくらいのシンプルなものが「長く愛せる」につながります。身につけるほどにふさわしい自分になれるのなら毎日活躍してくれるような便利で合わせやすいものがいいですよね。
【室井さんの“語れる一生もの”】
25歳
カルティエのパンテール ドゥ カルティエ
確か、雑誌でグウィネス・パルトロウがつけているのを見て憧れを抱き、スタイリスト独立記念に購入。カルティエのなかでも、女性らしさを感じるデザインに惹かれました。
SSのパンテールは、ダイヤのテニスブレスと重ねて大人ならではのレイヤードを楽しむ
20代後半
ティファニーのダイヤモンド バイ ザ ヤード
初めて購入したダイヤモンド。当時はお守り代わりに毎日つけていました。今なら、イエローゴールドのネックレスと重ねづけを楽しむのもいいかも。
シャネルのマトラッセ
独立してものすごく仕事を頑張っていた自分に“もっと素敵な女性になれるように”とご褒美として購入。カジュアルもパーティも、シャネルのバッグがいちばん使えると確信
カジュアルな服装の抜け感と女らしさをプラスするために合わせることが多いです
30歳
ブシュロンのキャトルリング
結婚指輪として購入したのですが、本当に優秀。4色のゴールドが、どんな素材のジュエリーや時計と合わせても、絶妙にバランスをとってくれるんです。
40歳
カルティエのパンテール ドゥ カルティエ ミニ
結婚10周年記念に夫からプレゼント。「昔からずっと憧れていた、ダイヤ入りパンテール ミニ。エレガントで、まさに一生の宝物です」
パンテールもキャトルも、アイテム自体に足し算不要の魅力があるのでごくごくシンプルに
室井さんが思う一生ものとは…
●なりたい女性像に一歩一歩近づくためにそろえていくもの
●足りないぐらいのデザインがちょうどいい
●手もとのおしゃれは大人になるほど少数精鋭。最終は「上品な地金」
撮影/西原秀岳〈TENT〉 取材・原文/櫻井裕美 構成/山岸成実・渡辺真衣〈BAILA〉 ※すべて本人私物のためブランドへのお問い合わせはお控えください ※BAILA2020年1月号掲載