今月は、電車の中や休憩時間などちょっと空いた時間にサクッと読める短編集&エッセイ集をご紹介。短編集の魅力はなんといっても読みやすさ。普段本を読む習慣のない人も、忙しすぎて読書する時間のない人も、集中してサクッと楽しく読めますよ♪
桜庭一樹 集英社 1550円
愛玩動物的な女性教師と駆け落ちすることになった「わたし」の青春譚である表題作から、結婚した妻とその母の関係に脅かされる「ロボトミー」まで、7 作を収録。ノワールと疾走感が味わえる。
宮部みゆき・辻村深月・ 薬丸岳・東山彰良・宮内悠介 講談社 1500円
前の人のモチーフを受け継ぎつつ執筆。実力と信頼のある5 人だからできた、ミステリー要素もホラー指数も高め低めを織り交ぜたアンソロジー。一編ごと独立して読めるが世界を俯瞰する贅沢も。
朝井リョウ 文藝春秋 1400円
『時をかけるゆとり』に続く、300ページ超えのエッセイ集。早朝ビーチバレー大会の憂うつ、結婚式での本気の余興。日々を彩る数々のエピソードから痔の治療にまつわる壮大な「肛門記」まで。
さて、まずはどの本にします? 移動中、休憩中に、好きなものからちょこちょこ読んでみてください!
原文/江南亜美子