気づいたら師走に突入。あと1ヶ月で今年も終わりですね。仕事もプライベートも忙しい時期だからこそ、隙間の時間に読書をして非日常の世界に浸ると意外と気分転換できたりして。今回はジャンルの異なる3作品をご紹介。一気に読破するもよし、ちょこちょこ読みもよし、お好きなものを選んでみて!
宮木あや子 河出書房新社 1400円
人を癒す水のようなバイオリンの音を響かせるひづる。天の光の声で歌う「私」。箱庭めいた場所で音楽の才を開花させる女子二人の、幼い恋愛を描く表題作のほか、耽美な世界観で彩られた全4編。
伊坂幸太郎 新潮社 1400円
仙台で起きた人質立てこもり事件で犯人は意外な要求を突きつける。空き巣と誘拐と人質事件がある場所でつながったら? 「じゃあ、おまえは誰なんだ」。伊坂節全開、予測不能の、書き下ろし作品。
益田ミリ 幻冬舎 1300円
北欧でオーロラ、リオでカーニバル、台湾で平渓天燈祭。40歳から一度きりの人生を楽しむため、一人旅を始めた著者。自分の欲望を肯定する旅の様子を文・写真・漫画で。類のない旅エッセイ。
原文/江南亜美子