女優・紗羅マリーに学ぶ【可愛げのある大人】の条件10

2018-03-27 23:00
  • 「年相応のきちんとした大人でいたいけれど、スキや余裕がまったくないのは嫌!」「いくつになっても可愛らしさは忘れたくないけれど“無理している”って思われたくない!」...etc.、私たち働くアラサー世代は、会社でも女子会でもデートのときも家庭でも、24時間365日“他人からどう思われているか?”を気にかけながら、精いっぱい【理想の女性像】を目指して生きています。自分らしさを大切にしながら、やわらかな女らしさもあって、いつだって自然体で、思わず声をかけたくなるハッピーオーラあふれる女性でいられたら最高ですよね。
    今回は、今私たちが目指す「可愛げのある大人」その人をご紹介します。
  • 紗羅マリーと一緒に考えた【可愛げのある大人】の条件って?
  • 1986年生まれのジャストBAILA世代な紗羅マリーさんは、ファッション好きなら誰もが知るカリスマモデル。わずか13歳でキャリアをスタートさせ、多くのファッション誌に欠かせない存在感を発揮してきた彼女から、今また目が離せなくなっています。
    現在、絶賛全国ロードショー中の映画「ニワトリ★スター」で女優デビュー! ヒロインの知花月見(ちはな つきみ)役として、雨屋草太役の井浦 新さん&星野楽人役の成田 凌さん(メンズノンノモデル)と堂々の共演! 新境地へチャレンジしています。
    10代のころから紗羅さんを知るわたくしエディター沖島、すっかり大人びた彼女をまぶしく見上げつつ、“無理せず可愛い、きちんとした大人の女性”ってどういうことなのかを、ちょっと真剣に考えてみました。
  • ① 人の記憶に余韻を残し「ここぞ!」というときに召喚される。
  • 『ニワトリ★スター』原作&監督を務めたかなた狼さんから、直々に月見役をオファーされたという紗羅さん。大阪ミナミ出身のかなた監督は「たなか雄一狼」名義で映像&音楽クリエイターとして活動する、アンダーグラウンドカルチャー界の超個性派。そんなかなた作品のファンだった紗羅さんと監督は、友人の紹介で出会います。
    「何年も前に代々木公園のフェスで立ち話したのを覚えていてくださったようで、ダイレクトに連絡をいただきました。実は昔は“モデル一本でやりたいから、演技やTVはお断り”と仕事内容にボーダーを引いていたんです。でも割と大人になってきて“今まで知らなかった自分”を見てみたい! と思うようになりました。音楽活動→舞台(ミュージカル『RENT』)と経験を積んできた矢先に、今回のオファーが降ってきた! 神様の思し召しだと思いません?(笑)」。
  • ② “会いたい人ややりたいこと”を引き寄せる力が強い。
  • 「会いたい人に会えなかったことがない」という彼女は、自他ともに驚くほど強い“引き寄せ力”の持ち主。
    「いちばん印象的なのは敬愛するジェーン・バーキンさんに会えたこと。彼女が東日本大震災の支援活動で来日した際に10分間の取材枠をいただけて、トークをラジオ放送しました。また、翌日からボランティアへ行く予定だった私の体調をきづかってサプリメントをプレゼントしてくれたんです。もったいなくて飲めず(笑)、賞味期限はとっくに切れていますが、今でも大切に持っています。私物のバーキンにサインもいただきました(←取材時にも携帯)! “言葉にすれば実現する”言霊というのは実在しますし、そのために常に自分をスタンバイ状態に準備しておき、タイミングが来たら逃さず動く! 信じる力と行動力を大切にしています」。
  • ③ “見たことのない自分”を探しに行く勇気にあふれている。
  • (ネタバレになるのでここでの詳細は伏せますが)『ニワトリ★スター』はかなり刺激強めな内容の作品。しかも紗羅さん演じる月見は、覚せい剤依存に悩むシングルマザーです。先にBAILA3月号本誌でインタビューした共演者の成田 凌さんから過酷な現場状況をかいつまみ聞いていた沖島は、演技初心者でしかも女子ひとり、男だらけの現場に飛び込んだ紗羅さんがちょっぴり心配だったのですが、無用だったようです。
    「確かにすごくディープな内容だし、負のムードに引っ張られる部分はありました。しょっぱなの撮影からいきなり濡れ場だったし(笑)ジャンキー役だからカリッカリに痩せなきゃいけなかった(なんと-6kgのダイエット)! 何が正解かもわからないし。でも、自分の演技が正解かどうかを判断するのは監督なので、OKをもらうまでとにかく無心でがむしゃらにぶつかっていきました。(井浦)新さんも凌くんもみんな場数を踏んでいるベテランで、私ひとりが初心者だったせいか、ドーパミンの出方が周囲とまったく違ったみたい。大変な現場だったのかもしれないけれど大変さはまったく感じなくて、むしろ不思議と楽しかったんです」。
  • ④ 自分で設けた“無意識のハードル”に気づき、早めに取っ払う。
  • 難しい服も抜群のカンのよさで着こなし、限られた時間内で自分のスタイルへと昇華させてしまう紗羅さんには、フォトグラファーやスタイリスト、ヘアメイクさんなど、おしゃれプロにもファンを多く抱えています。しかし「昔は自分の笑顔が大ッ嫌いだった」と意外な見解。
    「“自分が思っている可愛さと、人が思ってくれている自分の可愛さは違う! なぜだ!?”という壁にぶち当たった時期があって。でも、本当は見せたくないような表情もしぐさも、スタッフや監督に“素敵だ”と思ってもらえるのなら、それが私の魅力なんだと理解しました。たとえ自分が納得いかない顔でも、クリエイター側がいいと思うのならそれが正解。NGはないんです」。
  • ⑤ ステージが違っても、即キャリアを生かせる“現場力”が高い。
  • モデルとしては18年ものキャリアを誇るスーパーベテランの彼女。
    「映画のストーリーの世界に別人として立っていても、自分の視点は割と常にカメラマンさんの後ろにあるんです。何せ初心者なので、モデルのときのように“今こう撮られてるのかな?”とビジュアルを鮮明につかむことは難しかったけれど、アングルの捉えられかたとか、客観的な視点は割と生かされたと思います」。
  • ⑥ 共演者を先輩として、心から尊敬する。
  • 井浦さんも成田さんも、モデルから俳優へと道を広げたフロンティアです。
    「成田くんとは完全に初対面で、第一印象は“ロン毛でヒゲ面の、タオル巻いたサッカー好きの兄ちゃん”でした。でも、豪胆に見えて意外と繊細で。減量しなければいけない時期が私と真逆だったので、ダイエットのために水すら飲まないストイックさに驚き、学ばせていただくことが多かったです。
    (井浦)新くんはもともとお友達で、プライベートしか見たことがなかったので、俳優のお仕事に臨む彼の姿を見たのが初めて。ものすっごくかっこよかった! オーラも顔も全然違うんです!!!
    また、同じ現場には入らなかったのですが、鳥肌実さん(=神役。詳細は映画で!)はスタッフ全員にとってスペシャルな存在でした。彼の役は彼にしかできない!」
    涙を流すシーンが多く、泣けないために撮影を中断して監督から散歩に放逐されたり、自らトイレにこもって瞬きをガマンしてみたりなど、とても苦労したそう。
    「1分半も目を閉じずに“なんとかして泣こう!”って努力する環境なんて、体験したことあります(笑)? カオスな精神状態と努力する体に気持ちが引っ張られると、己が感じたことのないパワーがブワーーーッって出るんです。俳優って“極限を超えてやり遂げる”仕事なんだと実感しました。普通はできないことを実現させるのが俳優。超能力者とか魔法使いと同じ次元だと思います。そう、俳優さんはみんなハリー・ポッター!」
  • ⑦ “普通であること”の幸せの価値を知り、大切にする。
  • 「月見は、日常でも経験したことがない(というかできない)、とっても重たくて、暗くて、破天荒すぎるストーリーのなかに生きる“普通じゃない”人物。体を張らなきゃいけないのはツラかったけれど、私にとってはかえって演じやすかったかもしれないですね。現場が常に修羅場なぶん、オフの日は“ふああああぁ~~~!!! 平和や!!!”ってのんびりムードをかみ締める毎日でした(笑)。“普通でいること”っていちばん幸せだと思うのですが、逆に、どこにでもいるOLとか恋する学生みたいに“普通”の存在を演じるのって、実はとっても難しいんじゃないかと感じています」。
  • ⑧ 自分をよく知り、ときどき深くいたわってあげる。
  • 「ポジティブだけどネガティブ。最悪な場合のリスクを考えつつ、最良のケースも想像して、どちらを取るか選びます。割と面倒なタイプかも(笑)」と冷静に自己分析している彼女。ストレス発散方法は?
    「今は積極的に体を動かしたい! 先日、面白いエステに行きまして。火・水・木・金・土の“五行思想”に基づき、自分の属性とストレスポイントに応じた効果的なトリートメントを施術してくれるんです。私の場合は“金”で、悲しみをバネに動くタイプで、腰を動かすと効果的なんですって。なので、今いちばんやりたいことはベリーダンスです(笑)」。
  • ⑨ “数字”に縛られない。
  • 年齢やSNSのフォロワー数など、日本の女性はなにかと数字を気にしがち&されがちですが、
    「年齢にまったく興味がないんです。きっと子どものころから、年上も年下も平等な立場で、スタッフ横一列全員で同じ現場に取り組まなければならない環境で生きてきたからだと思います。たいていの人が、高校→大学→会社と、学年や先輩&後輩の関係にぎゅうぎゅうに縛られて進学や就職に臨むことを余儀なくされる日本の教育システム上、仕方のないことだと思うのですが、それを踏まえたうえで、自ら変えることはできると思う。自分でわざわざ年輪数えて“30歳までに●○しなきゃ!”なんて足かせ増やしたら、逆に老けちゃいますよ!!! そんなことに大切な心と時間を費やさないで。一緒にいて笑って過ごせる人や、変わらない愛を捧げられる人を見つけて、幸せになってほしいです」。
  • ⑩ さまざまな“愛”のかたちを知っている。
  • 「『ニワトリ★スター』は愛と友情の映画です!」と言い切る紗羅さん。
    「この映画に出合うまで、“愛”という言葉が好きじゃなかったんです。なぜなら、恋愛→結婚→夫婦愛→家族愛と、状況次第で自由自在に変形するから。でも、楽人という、変わらない愛を貫き通す人の存在を知ったことで、私が感じていたモヤモヤがスッキリしました。
    映画のなかではグロいこと、怖いこと、悲しいことがたくさん起こるし、午前中は絶対見ないほうがいい内容(笑)。でも、目を逸らさずに、月見と楽人の“愛”に注目してください。楽人と草太の愛、さらに草太と親の愛、そして私が演じる月見とティダの愛も。いろいろあるけれど、みんなそれぞれ“愛”の個性を一個ずつ持っています。私がこの映画を通じて最も救われた部分です」。
  • プライベートでは、ファッションデザイナーの旦那さま(山本海人さん)とお子さんと3人で暮らす紗羅さん。彼女と話して、ファッションやビューティ、ライフスタイルのノウハウを積み重ねるのも大切だけれど、長所も欠点も含めて自分をよく知り、愛してあげることがまず「“本当に”可愛げのある大人」へのファーストステップなのだと実感しました。ぜひ映画『ニワトリ★スター』と、新しいチャレンジと続ける彼女の姿をお見逃しなく!
  • 【紗羅マリー/さらまりー】
    1986年生まれ。13歳でモデルのキャリアをスタートし、nicola(新潮社)、ViVi(講談社)、mini・SPRiNG(宝島社)など多くのファッション誌、ショーなどに出演。2010年には1stシングル「Cherry/Gossip」で歌手デビュー、2017年に舞台「RENT」でミュージカル初主演、そして現在公開中の映画『ニワトリ★スター』(2018年春公開)で女優としても活躍の幅を広げているパワフルガール。
撮影/中澤真央 取材・文/沖島麻美
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