音楽好きの編集Kが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、豪メルボルン出身の3人組「アヴァランチーズ」の4年ぶりとなる3枚目のオリジナルアルバム『ウィ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー』をフィーチャー。収録された全 25 曲は、過去と未来をつなぎ、明るい希望の光を見せてくれるポジティブなメッセージにあふれている。
ナビゲーター
編集K
2020年に観た音楽映画の中で 『メイキング・オブ・モータウン』が個人的ベストだった音楽好き編集。
2000年に発表したデビューアルバム『シンス・アイ・レフト・ユー』では3500以上のレコードからサンプリングを行い、他に類を見ない、独創性あふれる音楽を送り出したアヴァランチーズ。今年キャリア20年目にしてやっとの3枚目『ウィ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー』をリリースすることになった。寡作な彼らが本作で目指したのは“永遠の愛”の解読。
今までにもビートルズやザ・デュプリーズ、マドンナと名前を挙げだしたらキリがないほどの素晴らしいアーティストたちの名曲をサンプリングしてきた。その行為自体、見方を変えれば過去の名作を新たなかたちでよみがえらせ、伝承していくという“永遠の愛”の解読ともいえ、年齢や人種を超え彼らの音楽が支持される理由のひとつでもある。
誰よりも音楽が好きな彼らが巧みな編集技術で編んだ全25曲は、過去と未来をつなぎ、明るい希望の光を見せてくれるポジティブなメッセージにあふれている。
『ウィ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー』
アヴァランチーズ ¥2500(国内盤)/ユニバーサル
4年ぶりとなる3枚目のオリジナルアルバム。スモーキー・ロビンソンらの曲をサンプリングした表題曲を筆頭に、どんなときでもそばに置いておきたい温かく楽しい25曲を収録。
アヴァランチーズ
豪メルボルン出身の3人組によるエレクトロミュージックグループ。膨大な音楽ソースからサンプルし、新たな音楽を生み出す独自のスタイルで世界中に革新的なサウンドを届ける。
イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年1月号掲載
【BAILA 1月号はこちらから!】