大人の胸キュン♡ストーリー『恋じゃないなら名前をつけて』をレビュー【30代女子のおすすめコミック】

©篠丸のどか／講談社

「人生の夏休みがほしいできるなら長めの何も気にしなくていいそんな休み」。そんな主人公の心の声にハッとする人も多いのでは？

真夏の公園で頭から水をかぶる伊達司紗、34歳。外資系社員だった彼女が、なぜスーツケース一つで公園にいるのか。それは同じ会社で3年間つきあった彼氏にふたまたをかけられて捨てられ、上司とぶつかり、数日前に辞職したから。給料は“武装”のためのハイブランドの服や化粧品に消え、家賃未払いで部屋を追い出されての公園だ。生き方を間違えたことに初めて気づ……く間もなく、突然連れていかれた男性のお家で、なぜか温かい手料理とお酒を。目覚めると、その男プラス別のイケメン。主人公のみならず、読者もびっくりな展開から目が離せない。

ケータリング兼カフェバーの雑用として人生を再始動させる司紗の人間的成長は著しい。魅力的になっていく彼女に、周囲のイケメンたちが距離感無視でぐいぐい迫る。ハートへの過負荷に要注意だ。休日に部屋の中でも胸キュンを。

『恋じゃないなら名前をつけて』
篠丸のどか著　　

講談社　1巻～　726円　4/13発売

バリキャリ会社員の司紗は、34歳にして家も仕事も、男も貯金もない最悪の状況に。公園で路頭に迷っているとき、謎のイケメンに拾われて再出発を果たすことになるが……。

『フールナイト』
安田佳澄著

小学館　1巻～　650円

あがいて生きるか美しく散るかあなたならどうする？
酸素が薄くなった地球を延命させる“転花”。それは死期が迫った人間を植物に変える技術で。究極の選択を迫る衝撃SF作。