こんにちは、漫画ライターのちゃんめいです。
突然ですが、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」で連載中の話題作『ダンダダン』をご存知でしょうか?
最新話が更新されるたびにTwitterでトレンド入りを果たすなど熱い視線を集める本作ですが、とにかく一度読み始めると、読む手が止まらないほど引き込まれるのです。加えて、私たち読者に息つく暇も与えないほどの凄まじいテンションの高さ、そしてスリリングかつ予測不可能な展開...!例えるならば『ダンダダン』は劇薬のような漫画です。
今回は、集英社が贈る秋のマンガ祭「秋マン!」に参加させていただき、そんな『ダンダダン』を読み始めたら止まらない3つの理由と、詳しいあらすじをご紹介していきます。
昔流行ったような怖い噂
本作は、幽霊をを信じない宇宙人マニアの少年・高倉健(たかくらけん)と幽霊の存在は信じるけれど宇宙人の存在を否定する少女・綾瀬桃(あやせもも)が「宇宙人と幽霊が本当にいるか、いないか論争」で衝突するところから始まります。
結果、高倉は幽霊がいないことを証明するために心霊スポットへ、綾瀬は宇宙人がいないことを証明するべく噂のスポットへとそれぞれ赴くのですが、高倉が向かった心霊スポットというのが「トンネルで出会ったターボババアに追い越されると呪われる」という噂があるトンネル……。
どこの地域にもありそう、そして昔小学校で流行ったようなチープさを感じる怖い噂に、不気味だと思いながらも、一種の冒険的な興味をそそられページをめくる手が進みます。
幽霊と宇宙人の共演
それぞれ噂のスポットへと足を運ぶ高倉と綾瀬ですが、ここから物語は猛スピードで怪奇バトル展開へと突っ走ります!
噂のスポットで、なんと3人の宇宙人と遭遇してしまった綾瀬。その場から逃げ出す綾瀬ですが、早々に捕まり拘束されてしまいます。そんな綾瀬を救うために現れたのは、ターボババアに呪われた高倉……!
こうして突如始まった幽霊 VS 宇宙人の戦い。2つの怪奇現象が相対するこの展開は、どこかB級映画を彷彿とさせながらも、奇抜なキャラクターと際どい描写によって、私たちをを物語の中へとどんどん引き込みます。
感情の処理が追いつかない!圧巻のバトルシーン
昔流行ったような怖い噂から始まり、その怖い噂同士が激突する。ここまでの展開で既に目まぐるしく、振り落とされそうなスピード感がありますが、これは更にこれから始まるハイテンションな戦いへの序章に過ぎません。
ターボババアの呪いを武器に応戦する高倉ですが、そんな彼に呼応するように超能力に目覚める綾瀬。物語の冒頭で「宇宙人と幽霊が本当にいるか、いないか論争」で衝突していた2人が共闘するこの展開……!胸が熱くなるのはもちろんですが、ここに至るまでのスピード感とテンションが凄まじくて感情の処理が追いつきません。
そして、綾瀬を加えてさらに加熱する幽霊 VS 宇宙人 の戦い。このバトルシーンも本作を読み始めたら止まらなくなる要素の1つ。なんと、高倉も綾瀬も必殺技を唱えるわけでも光線を発するわけでもなく、ただシンプルに宇宙人を殴る、蹴る……!今まで散々怪奇現象をお見舞いしてきたのに、この脱力のあるギャップがたまりません。ですが、とても殴って蹴っているだけとは思えない、圧巻の筆致で描かれるバトルシーンは必見。ぜひ注目して読んでみてください。
凄まじいスピード感とテンションの高さ、そしてスリリングかつ予測不可能な展開で私たちを引き込んでやまない『ダンダダン』。まさに劇薬という言葉がぴったりの本作を、ぜひこの機会に体験してみてくださいね。
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試し読みは2021年10月25日(月)~2021年11月7日(日)まで