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アラサー4人組の迷える人生を描いたコメディドラマ「ハーレム」をレビュー!【海外ドラマナビ】

海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝とBAILA編集者・ミツコが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、ニューヨークで仕事や恋に奮闘するアラサー4人組の迷える人生を描いたコメディドラマ「ハーレム」をご紹介します。

ナビゲーター

今 祥枝&編集ミツコ

今 祥枝&編集ミツコ


今祥枝(左)●『小説すばる』で「ギークTV」連載中。
編集ミツコ(右)●「POSE/ポーズ」で描かれる’80年代のニューヨークも刺激的。

 海外ドラマファン的に大注目の「AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ 新章」が、日本でもU-NEXTで独占配信中。20年以上前に誕生した作品の続編、50代となったキャリーたち。時代の変化を感じさせる作りだよね。
編集ミツコ(以下ミ) ファンにとっては楽しみどころが多い一方で、彼女たちとのジェネレーションギャップが深まった印象……。
 じゃあ、今どきの女子ドラマで最近のおすすめは?

 黒人女性4人組を描いたコメディ「ハーレム」が共感もできて楽しかった! この手のドラマの定番の面白さを踏襲しながら、LGBQや人種差別、SNSやマッチングアプリといった現代的なイシューについては、一歩先まで描かれている感じ。
 黒人のアイデンティティやファッション、恋愛観における主張やエッジの効かせ方と、シンプルな楽しみやすさのバランスが絶妙だよね。
 たとえばクィアでスタートアップ企業経営者のタイは、人種間恋愛で人目を気にしたりして。進歩的なところと迷いもある多面的なキャラクターが、人間味があってとてもいい。
 笑って見ていると、ドキッとするような人生論、生き方論も。
 私は冒頭に出てきた「現実はままならないけど、唯一コントロールできる自分自身に集中する」といった言葉が、すごく刺さったなあ。
 おなじみのニューヨークだけど、アッパー・マンハッタンのハーレムのロケーションも新味があって素敵。
 劇中に出てきたニューヨークの歴史や都市計画などについても興味津々。色々と調べてみたくなる!

「ハーレム」Prime Video でシーズン1が独占配信中

©Amazon Studios 

「ハーレム」
ニューヨーク大学在学中に出会ったアフリカ系アメリカ人の4人組。元カレを引きずる大学講師カミール(ミーガン・グッド)、恋人を次々と代えるテック起業家タイ(ジェリー・ジョンソン)、くすぶっている歌手のアンジー(ショニクア・シャンダイ)、ファッションデザイナーとして店を軌道に乗せたいクイン(グレース・バイヤーズ)は30代。これまで人生で下してきた決断は正しかったのかと思い悩みながら、仕事や恋愛に奮闘する。1話約30分のコメディ。

Prime Video でシーズン1が独占配信中  

イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2022年3月号掲載 ※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。

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