配信中のSpotifyオリジナルポッドキャスト番組『叶姉妹のファビュラスワールド』が大人気の叶姉妹のお二人。叶姉妹の言葉はいつも、誰のものでもない自分の人生を自分らしく歩むことの大切さについて教え気づかせてくれます。
今回は、恭子さんと美香さんがBAILAに降臨! 30代の働く女性のリアルな“愛”のお悩みについて、プレシャスな言葉の数々を届けてくださいました。ピンクがテーマの美しすぎる撮りおろし写真も必見です!
《お悩み①》 2人の男性を愛してしまいました
Q.「愛する人が2人います。その時々の比重はあるけど、本命と浮気ではなくどちらも本当に好きです。ずっと一緒にいたい、そばにいてほしいと心から思っています。しかし当然ですが、それぞれには内緒にしているので、この先どうすればいいのか、叶姉妹のおふたりに教えていただきたいです。『なるようになるさ』と思いつつ、いつか2人とも失う恐怖もあります……」(40代・無職)
「既に2人とも失っている可能性もあります」(恭子さん)
「そもそも、あなたがどうこうしたら何かが変わるという立場なのでしょうか。
それから、相手は必ず既婚者ではないという確信があるのでしょうか。
ある日突然、2人とも同じ時期にいなくなるかもしれませんし、あなたは既に2人とも失っている可能性もあります。
その理由は、あなたの反対バージョンを考えてみればわかるはずです。
お相手の方々もあなたと同じような考えで一緒にいるのかもしれない、あなた以外にも何人かあなたと同じような付き合い方をしている人がいるのかもしれない、あなたはそれを考えた事はないのでしょうか。
相手の方々があなたに対して決して嘘をつかずに誠実に付き合っているという確信もないのに、なぜ、あなたと同じようにお相手も自分のことを『本当に好き』と思っているのでしょうか。
早かれ遅かれどちらかがフェードアウトして、その恋愛バランスが崩れ、現実的に2人とも失うことになるケースは考えておいたほうがよいと思いますよ」(恭子さん)
《お悩み②》 全力で努力しても認められない…空回りする自分に疲れます
Q.「いつも全力で努力しているのに、人から認められる回数はわずか。『もう、私やらない!』『やりたくない!』『誰かやってくれ!』と周りに伝えてみようかとも思うけど、それでも人に愛されたくて笑顔で周りに気配りをしてしまう……。八方美人な自分が嫌になります。歳を重ねるにつれて見返りを求めてしまうけど、見返りを求める人は愛されないのも知っています。毎日本音を隠して、仕事・家事・育児に必死です。周りにも『いつも全力だね(笑)』って言われるけど、全力で頑張らないと、誰も認めてくれないじゃん! 全力で努力することに意味があるのかわからなくなる時があります。前向きに生きる為にもっと心に余裕が欲しいです。どうしたらいいのでしょうか?」(30代・会社員)
「そんなにまで突き詰めなくていいことなのかもしれません」(恭子さん)
「ご自身では“全力”と思っている方でも、人様から見るとそれが『発揮できていない』『効果が上がっていない』、そんなケースもありますよね。
これはあくまでも例えですが、仮にオリンピックでも、その方その方が全力で挑んでいらっしゃるにも関わらず、予選に入れるのはひと握りです。予選に入れる方々もですが、もちろん落ちた方たちもご自身たちの人生の全力をかけて挑んでいらっしゃるはずです。
人によってその力加減が異なることもある、“全力”とはとても曖昧な言葉でもあります。
また、ビジネスなどでは要領よく全力でない方でも成果が認められるケースも。そう考えていくと、そんなにまで突き詰めなくていいことなのかもしれません。
もう一度『全力とは何か』を見つめ直すのも大切なことではありますが。
人生は“プロセス”というものがありますから、これも自分自身の“プロセス”のひとつと考えて。
毎日を楽しい方向性で頑張りすぎず、今日はまぁ60%かな、とか、今日は30%かなと思いながら、“100%ではない自分”に自己嫌悪を覚えず、前に進む習慣を身につける。
まずはそこから、ご自身の心の強さを養っていくのはいかがでしょう」(恭子さん)
《お悩み③》 過去の恋を忘れることができません
Q.「元恋人を忘れられない自分がいます。自分自身が成長しないといけない、変わらないといけない、そう思ってはいるのですが…。彼に振られてから2カ月、自分で出来ることを積み重ねても、まだどこかで元彼を引きずってしまう自分がいます。どうしたら彼を忘れて前を向くことが出来るのでしょうか?」(20代・会社員)
「別れた方に執着するよりも、新しい男性を見つけることのほうが大切」(美香さん)
「わたくしは常々思うのですが、日本の女性は男性に気を使い過ぎているんじゃないでしょうか。
多くの女性にとっては相手に選ばれることが大事のようですが、つまりそれは、女性が男性よりも格下だと考えているとすら感じます。
なぜ、選ばれようとするばかりで、ご自身で選ばないんですかとわたくしはいつも思うのです」(恭子さん)
「姉はよく言うのですが、毎日、新たに男性は生まれて来ておりますよね。最近は猫にしてもハイブリッドで、まるでハイヒールを履いているように足先だけで歩くタイプもいるくらいで、ハイブリッドな男性も出てきているはずですから。
別れた方に執着するよりも、新しい男性を見つけることのほうが大切ではないでしょうか」(美香さん)
「パートナーも新しい人を見つけたら、前の彼は果たしてそんなにいい男性だったのかしらと思うはずです。どうしてあんな人を好きだったんだろうと言える日がきたら、それが進化なんだと思いますよ。
もちろんご自身の何が悪かったか等の反省点も含めて冷静にご自身に磨きをかけることも大切です」(恭子さん)
《お悩み④》 自分のことを愛せているのかわからない
Q.「自分が一番大切で、非常に利己的な性格ですが、自分を愛しているかと問われると、そうではない。そもそも愛という感情は、どういうものなのでしょうか」(30代・会社員)
「自分自身を慈しみ、愛することはすべての基本です」(恭子さん)
「この方のおっしゃっている“愛する”とは、おそらく“慈しむこと”をそうではないと考えているのではないかと。わたくし達はそう受け取ってしまうのですが、そうでなかったらごめんなさいね。
自分自身を慈しみ、愛することはすべての基本です。
わたくし達が20年以上前に出版したビューティーブックのなかにも、"あなたはI LOVE MEをしていますか?"と書いてあります。今は"セルフラブ"という言葉に生まれ変わってみなさんが考え始めているようですが、わたくしにとっては以前から当たり前のことなのです。
わたくしは自分を愛し、作品として自分自身を楽しんでいる。
『趣味は?』と聞かれたときにはいつも、"わたくし自身です"とお答えしております」(恭子さん)
《お悩み⑤》 デブでブスで彼氏もいない、自分のことが嫌いです
Q.「時々、自分のことが大嫌いになってしまいます。体型もモデルみたいじゃないし、可愛くないし、結婚もしてないし、彼氏もいないし…。そんなときはどのように自分を好きになればいいですか?」(30代・フリーランス)
「自分と第三者を比べることは、まったく意味のないことと思うのです」(美香さん)
「なぜモデル体型ではないといけないのでしょうか。
なぜ結婚していなければいけないのでしょうか。
なぜ彼氏がいないことを嘆かなければいけないのでしょうか。
それが自分を嫌う理由なのであれば、今一度、考えてみてください。
あなたの思い描くモデル体型になれたら、幸せになれるのでしょうか。
近年はモデル体型といったところで世界的に美の基準が違っていて、必ずしもあなたが思い描いているモデル体型がその基準に一致するかはわかりません。
むしろ一般的に近い体型の方をモデルとし採用されている企業も多いですよね。
“結婚している”という漠然としたことが、“大好きな自分になれる理由”になるのでしょうか。結婚しても必ず幸せである保証はどこにもないとわたくし達は思います。
どんな方でもよければ“彼氏”と呼べる対象をつくる事はそんなに難しい事のようには思われますが、“彼氏”を手に入れたところで、必ずしもあなたが自分を大好きになれるとは限らないと思います。
あなたは知らず知らずのうちに自分と他人を比べてはいませんか。
人と自分を比べることによって、そのようなメンタリティーを作り出してしまってはいませんか。
ポッドキャストの『叶姉妹のファビュラスワールド』でも、姉がよく申していますが、自分と第三者を比べることは、まったく意味のないことと思うのです。
だいたい、その"第三者"は本当に幸せなのでしょうか?
本当はたくさん泣いているかもしれないですし、陰でものすごく努力をしているかもしれません。他者のことは、環境や価値観などよくわからないことだらけなはずで、表面的にしか知らない場合がほとんどでしょう。
つまり本来は比べようがないにも関わらず、他者のある一面だけを見て、羨ましく感じてしまうことが多い気がいたします」(美香さん)
《お悩み⑥》自分を愛するってどういうことですか?
「自分の愛し方がわかりません。自分を愛することとはどういうことなのでしょうか……」(30代・フリーランス)
「愛情を持って大切に扱うことです」(恭子さん)
「自分を愛するとは、自分を慈しむこと。
つまりは、愛情を持って大切に扱うこと。
ただ、それだけのことなのです」(恭子さん)
《お悩み⑦》誠実な愛には誠実な愛が訪れますか?
「誠実に愛する人のもとには誠実な愛が訪れ、不誠実に愛する人のもとには不誠実な愛が訪れる。世間でよく聞くこの言葉は本当だと思いますか?」(30代・会社員)
「神は皆に平等ではないのです」(恭子さん)
「その質問にしいて答えるのならば……。
神は皆に平等ではないのです。
どんなに尽くそうが、どんなにお相手のことを思おうが、お相手も同じように愛を返してくれるとは限らないのです」(恭子さん)
《お悩み⑧》 叶姉妹が考える“愛”とは?
「愛というものが何か大人になった今もわかりません。叶姉妹さんの考える愛とはなんでしょう?」(30代・フリーランス)
「多様化が進んでいる今、そのカタチは人それぞれ」(恭子さん)
「全ての方が抱えている全ての愛が“愛”なのではないでしょうか。
多様化が進んでいる今、そのカタチは人それぞれ。
そこには名前も境界線もないとわたくしは思っております」(恭子さん)
セレブリティ・ライフスタイルプロデューサー
叶姉妹
かのうしまい●天才的なプロデュース力と類まれなセンス、ハイパーゴージャスなボディを持ち、老若男女問わず圧倒的な支持を得る。叶姉妹珠玉の写真集8冊がデジタル版で復刻、ポニーキャニオンより配信中(https://ps.ponycanyon.co.jp/kpb/)。
また、配信中のSpotifyオリジナルポッドキャスト番組『叶姉妹のファビュラスワールド』は、飾らないふたりの本音トークに「癒される」「前向きになれる」と話題沸騰。
叶姉妹のファビュラスワールド
叶姉妹と、叶姉妹が愛する大切な皆さんが声でつながる新しい交流の場。それが「叶姉妹のFabulous World」。この番組では、皆さまから寄せられたお便りや質問に、恭子さん、美香さんそれぞれが本音で向き合い、お答えしていきます。音声ならでの親密な対話を通じて、先の読めないこの時代を自分の指針をもって人生を生きるためのヒントをお届けします。
お悩み受付フォーム:https://forms.gle/JHgdBxnKuLnixQQA7
配信日時:毎週火曜18時ごろ配信
https://spoti.fi/KanoSisters
撮影/大川直人 ヘア&メイク/堀江里美 取材・文/石井美輪 構成/渋谷香菜子