「正直に言うと、私はパワースポットを信じるタイプではなかった」という、山田さん。初詣にも行かないし、神社に特別な興味もない。そんな山田さんが、友達に誘われて訪れた出雲大社では、何か劇的な出来事が起きたわけではありません。でも帰宅後、山田さんの人生は静かに、でも大きく変わり始めました。
東京都在住・フリーライター、1児のママ
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「結婚する…よね?」と思っていた、当時の彼との4年間もの交際
当時、私は4年間、つき合っている彼がいました。そのうち2年は同棲していました。プロポーズはされていなかったけれど、「いつ婚姻届けを出す?」という話が出ているような関係でした。なので、「このまま結婚するんだろうな」という空気感は、お互いにあったんです。
交際していた時期の私の年齢は28歳から33歳くらいまでの期間。周りの友達は次々に結婚して、子どももいて。
「ここで彼と結婚しなかったら、もう後がないかも」
そんな焦りも、正直ありました。
彼は3つ年下で、外資系コンサル会社勤務。いわゆる“スペック”は高い人です。
「これ以上の条件の人と出会えるのかな」「もう33歳の私が、次の相手をつかまえられるのかな」…そんなことも考えていました。

その元カレの性格は、気分にムラがあって、学歴のことで私を下に見ることがしばしば。私は比較的穏やかな性格なので、「あなたはそう思うのね」「私はそう思わないけど」と受け流していました。
友達に相談して、初めて気づいた違和感
彼との関係性について友達に話すと、なぜかみんなが口をそろえて、「別れた方がいいんじゃない?」と口を揃えて言うのです。でも当時の私はあまりピンときていませんでした。自分では「大丈夫」だと思っていたのです。
でも、あまりにも多くの人に心配されて、「一度、縁のある神社に行ってみたら?」と勧められました。会社の後輩の女の子も、「私も婚活を頑張りたいので、一緒に行ってください」と言ってくれて。
こうして私は、参拝というよりは旅行のつもりで、出雲大社を訪れることになりました。

上の写真は、「それって大切にされてないんじゃない?」「子どもができたとき、その姿を見せたい?」と、元カレについて友達みんなに言われていた当時の私です…。笑い話のつもりで話したのに、みんなが本気で心配してくれていました。
初めて訪れた出雲大社で感じたこと
正直に言うと、その頃の私は、パワースポットを信じるタイプではありませんでした。初詣にも行かないし、神社に特別な興味もない。
でも、実際に見た出雲大社は想像以上でした。とくに、あの大きなしめ縄。メディアで見るのとは違い、信心がない私でも、思わずポカンとして見とれてしまうほどの迫力…!
「何かすごい場所に来たのかもしれない」。そんな感覚が、静かに心に残りました。

一緒に出雲大社に行った後輩は、マッチングアプリで現在の婚約者となる男性と出会いました!

出雲では、日本酒好きな後輩とたくさんお酒を飲みました!
出雲大社から帰って、4日で別れることに
参拝した瞬間に何かを決断したわけではありません。
普通にお参りして、普通に帰ってきました。
でもその後、同棲していたマンションの更新の話をしていたとき、彼から「母が持っている、近所のマンションに引っ越さないか」と言われたんです。そうすれば家賃もかからないので、普通に考えたら、とてもよい話。でもその瞬間、なぜか胸がざわっとして、「ダメだ」と思いました。
理由はうまく説明できません。ただ、「このままこの人と進んではいけない気がする」という、そんな感覚でした。
そして、更新をどうするかの話をしたあと、「私たち、別れませんか?」と彼に告げたのです。彼の方も、自然にそんな流れになりました。
お互いに、これ以上うまくいく未来が見えていなかったのか、彼の方も自然な感じでそんな流れ(別れるという選択をすること)になり、驚くほどスムーズに話がすすんで、4日ほどで別れることに。
彼からは、「もう33歳だけど、大丈夫?」と言われましたが…。部屋の更新はしないことを決めて、別々の道を歩むことになりました。
1週間後に現れた、新しいご縁
彼と別れてから1週間ほど、新居探しをしながら、行きつけの美容師さんに別れたことを報告しました。すると、「いい男、いるよ」と言われたのです。
それでその方と会うことになりました。
出雲大社から帰ってきてから2週間も経っていませんでした。
顔合わせの当日、紹介してくれた美容師さんも同席するのかと思ったら、来たのは彼だけ。
なんと名前も年齢も知らない状態で、いきなり2人きりのシチュエーションに。
私はその場でお相手のことを「いいな」と思いましたが、彼は「何だかわからない」と思ったそうです(笑)。たしかに私はあまり期待していなかったこともあって、すっぴんだったし(笑)、「やる気ないなぁ」と思われたはずです。

後日、私の方から、「今度一日デートしませんか?」と誘いました。彼は九州出身で、東京のことがあまりわからない様子だったので、「私が好きな中華街に一緒に行こう」と提案。そのデートが彼にとって楽しかったようで、出会って2ヶ月後にはつき合うことに。
一緒にいる相手が変わると、自分の状態も変わる
今の夫と付き合って、強く感じたことがあります。「一緒にいる相手が変わると、こんなにも自分の気持ちは変わるんだ」ということ。
元彼と付き合っていた頃、私は自分では気づいていませんでしたが、つねにどこか緊張していたように思うのです。彼は気分にムラがある人だったので、「今日は機嫌がいいのかな」「この話題は大丈夫かな」と、無意識に様子をうかがっていたと思います。
たとえば、何かを買うために並ぶ、というだけのことでも、今思えば些細なことですが、元彼は並ぶのが嫌いだったので、「並ばなくて済むお店にしよう」「混んでいたらやめよう」と、自然と選択肢を狭めていました。
当時はそれを「気を遣っている」とも思っていなくて、ただ「そういうもの」だと思っていたんです。
出会って2ヶ月で交際、半年でプロポーズ!
今の夫とつきあうようになって「いいな」と感じたのは、まず穏やかなところ。
それにマウンティングをしてこないし、価値観の押し付けがほとんどない。
九州男児なので、「男は女を守るもの」と普通に言うものの、「女は家に入るもの?」と聞くと、「それは沙織ちゃんの好きにしたら」と言ってくれました。
「自分はこうしたい、ということであって、他人の行動までは制限するものではない」と。
1ヶ月ほどデートをして、様子見をしていたんですが、彼から告白してくれました。「今日、告白されるのかな…?」というのがわかるほど、そわそわしていて、すごくかわいかったです(笑)。
出会って2ヶ月で交際、半年でプロポーズ、8ヶ月で入籍。
去年の7月には、子どもも生まれました。

結婚したのは出雲大社のお参りから8ヶ月後。スピード婚!
出雲大社は「決断へと背中を押してくれた場所」
出雲大社では、特別なお願いはしていません。「幸せに過ごさせてくれてありがとうございます」と感謝をお伝えし、自分の名前と住所を伝えたくらい。
でも今思うと、「元彼と別れる勇気」をくれた場所だったのかもしれません。
「この人を逃したらもういない」「これ以上のスペックの相手は無理」。そんな思い込みを手放せたことが、何よりのご利益でした。
今度は、子どもが生まれた報告を夫と一緒にお参りしたいですね。

この出来事で、少し信心深くなりました(笑)。「いつか家族3人でお参りしたいね」と話しています。
取材・文/井尾淳子






















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