ライターくぼやん&編集Sがアートを紹介する連載【ライターくぼやん&編集SのARTをもっと深く感じたい!】。今回は、横浜美術館で開催中の「マリー・アントワネット・スタイル」展を訪問しました。
今月の展覧会は…「マリー・アントワネット・スタイル」at 横浜美術館
今のトレンドも、源流は、歴史上で最もおしゃれなあの王妃!

《コートドレスのマリー・アントワネット》
フランソワ=ユベール・ドルーエ、1773年、ヴィクトリア&アルバート博物館蔵
©Victoria and Albert Museum, London
生前のマリー・アントワネットを描いた肖像画。正装であるコートドレスを着用した姿で描かれている

《マリー・アントワネットの肘かけ椅子》(4点組の1点)
ジャン=バティスト=クロード・スネ、1788年、ヴィクトリア&アルバート博物館蔵
©Victoria and Albert Museum, London
彼女がサン=クルー城の化粧室で使用していた椅子には、現代ではおなじみの「モノグラム」モチーフの布張りが施されている。インテリアにも先進的なセンスが光る

《マリー・アントワネット旧蔵の天然真珠とダイヤモンドの3連ネックレス》
18世紀後半、ハイディ・ホルテン・コレクション、ウィーン
Photo courtesy of Sotheby’s
パールを愛したマリー・アントワネット。ほかにもジュエリーでは有名な「首飾り事件」の一部と伝わるダイヤモンドも展示されている

V&A所蔵のマリー・アントワネットの肖像のあるイヴニングコート(クリスチャン・ディオール 2006春夏オートクチュールコレクション)、ジョン・ガリアーノ、2006年、ディオール
最後の展示室は、18世紀から現代へ。マリー・アントワネット・スタイルに影響を受けた現代のファッションが一挙に登場

「マリー・アントワネット・スタイル」展示風景(横浜美術館、2026年)

展覧会グッズには編集Sが惹かれたアイテムがいっぱい! 特に注目のアイテムをご紹介。展示されたドレスやアクセサリーがモチーフになったドレスチャームは、ブラインドのランダム商品。(各¥1100)

マカロンのようなパステルカラーのロゴポーチ(各¥880)

編集S
会場には、おしゃれを楽しむ女性がたくさん訪れています!
編集S&ライターくぼやんが、主任学芸員 長谷川珠緒さんに聞いた!

主任学芸員
長谷川珠緒さん
国立新美術館を経て16年より現職。専門は近現代工芸。主な担当展に「ファッションとアート 麗しき東西交流」「ヌード NUDE—英国テート・コレクションより」など。
編集S 歴史で習ったマリー・アントワネットは、フランス革命で処刑された“悪女”のイメージが強かったんです。だから「歴史上最もファッショナブルな王妃」として光を当てた今回の展覧会は新鮮でした。こうしたコンセプトはどうやって生まれたのですか?
長谷川 本展はフランスではなく、英国のヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で企画されました。そこには、2000年代以降、特に英語圏で、アントワネットという人物がどんな考え方を持っていたかという研究が進んだという背景があります。
くぼやん ’06年のソフィア・コッポラ監督のアメリカ映画『マリー・アントワネット』が展示にも出てきますが、今見てもスタイリッシュで革新的ですね。
長谷川 はい。彼女は14歳でオーストリアからフランス宮廷に嫁ぎ、やがて王妃となり、国を代表する広告塔のような役割を務めるようになります。堅苦しい規範や厳格な規律の中から、少しずつ好みのファッションやライフスタイルを通じて自己表現をしていく。そんな彼女の生き方は、現代の私たちに通じ、また心に響くものがあるのではないでしょうか。
編集S 確かに。そして、リボンやモノグラム、ヒョウ柄、トワル・ド・ジュイなど、今のトレンドがアントワネットに連なっていることにも驚きました。
長谷川 そうなんです。現代でいうインフルエンサーですよね。彼女自身の「スタイル」は、あるひとつの文章で語られるわけではありません。なので、V&Aのシニアキュレーターであるサラ・グラントさんは様々な要素を複合して展示を構成しました。ファッションだけでなく、家具、食器、香りや音楽から、全体像を体感してください。また、そこから当時の政治や社会的な背景も、立ち上がってくると思います。
編集S 女友達と、おしゃれをして観に行きたいと思いました。横浜というロケーションもぴったり!
訪れたのは… 横浜美術館
「マリー・アントワネット・スタイル」
マリー・アントワネット(1755〜1793)。フランス革命で処刑された王妃のファッション、デザインに対する革新性と人物像に迫る。英国ヴィクトリア&アルバート博物館企画の世界巡回展。
【展覧会DATA】
〜11/23 神奈川県横浜市西区みなとみらい3の4の1
10時〜18時(11/21、22は〜20時、入館は閉館の30分前まで)
休館日/木曜(11/19は開館)
入館料/一般¥2500ほか
https://www.marie2026.jp
他にも行きたい展覧会
「スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン」 at 世田谷美術館

モダンな中に可愛さがある北欧・スウェーデンのテキスタイル。長い冬を室内で過ごす土地に生まれた明るい色彩やモチーフの魅力をひもとく展覧会。インテリアのアイディアが湧いてきそう!
【展覧会DATA】
〜11/15 東京都世田谷区砧公園1の2
10時〜18時(入場は17時30分まで)
休館日/月曜、10/13(10/12は開館)
観覧料/一般¥1400ほか
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00230
「東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」at 東京都美術館

海外でも屈指の充実度を誇る、ロンドンの大英博物館の日本美術コレクション。円山応挙の《虎の子渡し図屛風》(1781〜1782)など「イギリスから初の里帰り」となる作品を含め約200点を展示する。10/31からは大阪中之島美術館に巡回。
【展覧会DATA】
〜10/18 東京都台東区上野公園8の36
9時30分〜17時30分
休室日/月曜、10/13(10/12は開館)
観覧料/一般¥2300ほか
https://daiei-ten2026.exhibit.jp
イラスト/佐伯ゆう子 取材・原文/久保田梓美 ※BAILA2026年11月号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。
























































ライターくぼやん
名作漫画『ベルサイユのばら』も読み返したくなりました!