「マッチングアプリの中のひと」として、YouTubeをはじめSNSで大活躍のとーまさん。恋に悩む女性の気持ちを受け入れ、男性心理を的確に分析して大人気! そんなとーまさんの「婚活相談」第14回。今回は、結婚願望がない彼とのつきあい方に悩む女性の相談にお答え!
「35歳・教育関係、独身。結婚願望がないつきあって10年の彼がいます。」
「はじめまして、ユカと申します。私には25歳からつきあっている2つ下の彼がいます。同棲もしています。今年でつきあって10年目。もう出会った頃のようなときめきはあまりないですが、一緒にいて安心する彼です。もともと結婚願望が強かった私ですが、30歳頃は仕事が楽しかったのと、昇進のタイミングだったので彼の結婚したい気持ちに気づいてはいましたが、気づかないふりをして仕事に打ち込んでいました。
そのおかげで、今は同期の中でもいちばん出世しましたし、35歳までにたどり着きたかった役職にもつけました。やりたい仕事もほとんど自分の力で叶えてきたと思っています。
ただ、私がそうしているうちに彼の結婚欲は低下。今私は彼との結婚を本気で考えているので、半年に一回ほど、きちんと話し合いの機会を設けてお互いの結婚に対しての気持ちは伝え合っています。子どもが欲しいことも伝えていて、年齢的にももうこれ以上先延ばしにしたくないということも意思表示しているんです。
つきあって10年、同棲もしていますし親も公認。結婚するには十分の環境ではありますが……彼はまだ父親になる責任が持てないと話し合いのたびに言いますし、子どもを持たなければ結婚しなくても今のままでいいという考えです。
私も彼が好きですし、今からほかの人を好きになることも、好かれることも自信がありません。
子どもについて本気で考えるなら彼とは別れるべきでしょうか? それとも、彼を説得すべきでしょうか?」
一人の人と10年もつきあっていることに、自信を持ってほしい。
「ユカさん、相談ありがとうございます。交際期間10年というのはとても長いですね。なかなか聞いたことがないです。
以前、僕のYouTubeチャンネルで『どれくらいつきあっていると長く続いていると思うか』とアンケートをおこなったところ、約半数の方が『1年』と回答されていました。
1年続けていくのも難しい人がいるなかで、10年続いているのは本当にすごいこと。自信を持って恋愛してほしいです。
今回ユカさんのお悩みが「結婚願望の薄れてしまった彼とどうつきあっていけばいいか?」ということで、一緒に解決していきましょう。
彼の不安がどういうものか、どう解決したらいいか、寄り添ってみてほしい。
まず『彼の不安に寄り添う』というのが大事です。
相談の内容から、彼の中で一度は『ユカさんと結婚しよう』という気持ちがあったということは確か。ただ、日々過ごしていくなかで、結婚のメリット、デメリットを知り、さらにこういうご時世だからこそ、不安が増しているのではないかと思います。
さらに、時代が進んでいるとはいえ男性のなかで、どこかで家計を支えていくのは男性だというのが、心の中では拭えないところもあります。
そのいろんな不安要素をふまえて、責任が持てないと言っているのだと思います。
だからこそ、不安に寄り添ってあげることが大事で、責任が持てないというのは、具体的にどういうことなのかを一緒に考えてあげてください。
もちろん、不安にもいろんな不安があると思います。
金銭的なこと、仕事、趣味、育児などそれらを一つ一つ聞いて、解消していくのがいいと思います。
たとえば、金銭的なことなら『二人で仕事をして、家計を支えていこう』、『結婚前の資産はお互いそのまま個人管理しよう』など話していくと、少しずつでも不安は減っていくはずです。
どうしても結婚となると、自分を犠牲にする、今の状態から何かが減ってしまうのではないかと考えてしまいがちです。
幸せなことも多いとわかっていますが、デメリットに目がいくのが人間なので、不安と向き合ってあげてください。
不安と向き合った上で、二人のルールを決めることもアリ。いろんな選択肢を考えてみて。
それに伴って、お互いに決めたルールで特に重要なことなどは、『婚前契約書』というものできっちり手続きをしてもいいかもしれません。
まだあまりなじみがないですが、結婚前に結婚後のルールを二人で決めて、安心して結婚生活をスタートさせることもできます。
いろんな選択肢を持って、二人でとことん不安と向き合ってほしいです。
大事なのは、『向き合おうという意識』だと思うんです。
相談の中に『彼を説得すべきか』とありますが、説得となると相手をわからせたり、説き伏せたりすることになります。そういったものに対しては、相手も反発してしまうので、向き合うことを大事にしていきましょう。
期限を決めることで、自分も相手も行動しやすくなる。
そしてもう一つ大事なのは、期限を決めることです。
期限がなく今の状態を続けていたとしても、そのまま数年間ずるずる過ごしてしまうことも考えられます。
それで、もし数年後に彼が結婚しようと言ってくれたらいいですが、そうなるとも言い切れません。
ユカさんが子どもが欲しいと思っているなら、なおさらそういった状況は避けたいですよね。
しっかり期限があるからこそ、人は行動しやすくなります。
もちろん結婚せずとも、事実婚という形などもありますが、きちんと寄り添って、期限を決めてもダメなら正直難しいところがあります。
10年という節目で、決められなかったら二人は違う道に進むなど、期限を二人で考えてみてください。
もっともっと、ユカさんは自分に自信を持っていい!
最後に、ユカさんの中でもいろんな不安があると思います。
相談文でも『今から他の人を好きになることも、好かれることも自信がありません』とありますが、『大丈夫ですよ!』と伝えたいです。
ユカさんは、10年も一人の人を想うことができて、仕事も同期の中でいちばん出世するほどできる人。もし今の彼とうまくいかなかったとしても、そんな素敵な人ならば今後もアプローチしてくる男性は多いはずです。
今はなかなか想像もできないと思いますが、万が一今の彼とお別れすることになっても大丈夫ですので、目の前の彼と寄り添い、後悔がないようにしてほしいなと思います。
また何かあれば、いつでも相談してください。ユカさんが幸せになれることを願っています」
1992年生まれ、大分県出身。国内最大級のマッチングアプリ「タップル」を運営する会社で働く会社員。1000人の男女にインタビューした経験やマッチングアプリの運営で培ったノウハウを生かし、男性心理を的確に分析したYouTubeチャンネルが大人気。登録者数は約5.1万人(2022年8月現在)。