婚活の場として主力になりつつあるマッチングアプリ。効率よく、ストレスをためずにうまく使いこなす方法を婚活アプリの中の人とーまさん、婚活アプリで3カ月で結婚した杉村さん(仮名)、婚活アプリの赤ペン先生おとうふさんの3人に聞いてみた!
1.婚活の可能性が広がる! マッチングアプリの“極意”を伝授!
極意を教えてくれた天才はこの3人!
マッチングアプリとは...会うためのツール
「マッチングアプリは、あくまでも“実際に会うための手段”です! マッチングやメッセージで慎重になりすぎるのはもったいない。仲よくなるのは会ってから。まずは会うことです」
婚活アプリの中の人
とーまさん
マッチングアプリ「タップル」運営会社の社員。運営に関わって得た恋愛・婚活の知見を生かし、会社員恋愛YouTuberとしても活躍中。
マッチングアプリとは...仕事だと思え!
「期限とノルマを課し、これは仕事だと割り切ってアプリ婚活を進めました。婚活は、一生につながる短期決戦の仕事なんです。そう思い込めば、面倒なことも乗り切れますよ」
婚活アプリで3カ月で結婚
杉村さん(仮名)
32歳で一念発起し「短期決戦、3カ月で60人と会う」と決めてアプリ登録。64人目に出会った年下の気が合う金融系ハイスペ男性と、見事成婚!
マッチングアプリとは...1位を取れるオーデション探し
「人気で競争率の高いものではなく、応募数は多くないけれど受かりたい穴場オーディションを探し、確実に受かる。これが効率よく自分に合う男性とマッチングするためのコツです」
婚活アプリの赤ペン先生
おとうふさん
マッチングアプリプロフィール添削を仕事にする専門家。著書に『今すぐ!最高の彼に出会うためのマッチングアプリ恋愛術』(KADOKAWA)。
2.【マッチングアプリ・天才の極意1】マッチングアプリのプロフィールは計算ずくで書く!
読者のお悩み…
人となかなかマッチしない(37歳•エンジニア)
マッチしたのにメッセージにつながらなかった(36歳・教育)
プロフィール分を添削
よくあるプロフィール文を天才3人がチェックしていいポイント、ダメなポイントを解説。
【自己紹介】
自己紹介を御覧いただきありがとうございます。
東京の出版社で働いているアヤといいます。
3年付き合った彼氏に酷いフラレ方をしたので登録しました。少しトラウマです。笑
漫画を読むのが趣味です。『ONE PIECE』や『コジコジ』は大好きで何度も読み返しています!
休日は出かけることが多く、キャンプに行ったりジムで体を鍛えたりするのも好きです。
最近は資格取得のための勉強もしています。
将来のことを考えられる相手と素敵な出会いがあればいいなと思っています。
好みのタイプは甘えさせてくれる人、家事が得意な人、ケチじゃない人です。
しゃべっていると楽しいとよく言われます。メッセージから仲よくなれると嬉しいです!
添削1 長すぎない
「150〜300文字くらいが、最もマッチング率が高いです」(とーまさん)「男性は写真重視。プロフィールは減点がないか確認するために読む程度なので、短くまとめて、面倒くさそう感を与えないように!」(おとうふさん)
添削2 男性の愚痴や嫌な思い出は厳禁
【NG】
3年付き合った彼氏に酷いフラレ方をしたので登録しました。少しトラウマです。笑
↓
「男性不信ぎみな話を書くのはNG!これ、意外と書いちゃってる方が多いんです。“俺も言われちゃうかも?”と男性を警戒させてしまい、マッチングしづらくなる可能性があります」(おとうふさん)
添削3 趣味は少し深めに書く
【OK】
漫画を読むのが趣味です。『ONE PIECE』や『コジコジ』は大好きで何度も読み返しています!
↓
「たとえば“漫画が好き”とだけ書いていても、ジャンルがわからないと相手が話題にしにくいです。好きなタイトルやジャンルまでしっかり書き、話のとっかかりにしやすいように!」(とーまさん)
添削4 経済的、精神的自立をさりげにアピール
【OK】
休日は出かけることが多く、キャンプに行ったりジムで体を鍛えたりするのも好きです。
最近は資格取得のための勉強もしています。
↓
「“お金も心も男が支える”のが怖くて一歩踏み出せない男性は多数。仕事での頑張りや一人で完結する趣味などを書き、“男女関係なくお互い支え合うパートナー”感を出せる女子はモテます!」(おとうふさん)
添削5 「結婚できる相手を見つけたい」ことを書く
【OK】
将来のことを考えられる相手と素敵な出会いがあればいいなと思っています。
↓
「短い期間で婚活を終えるためには、結婚願望が高い相手と出会うことが重要。本気度が伝わるような文章を載せ、それで敬遠する相手は最初から来なくていいと割り切りました」(杉村さん)
添削6 好みのタイプを書きすぎない
【NG】
好みのタイプは甘えさせてくれる人、家事が得意な人、ケチじゃない人です。
↓
「自分をわかってもらいたいあまり、書きすぎに注意。この文だと、“ワガママ、家事をしたくない、金づかいが荒い”可能性が見えるので、当てはまる男性からも敬遠されるおそれが。書くならどうしても譲れないポイント1点まで!」(おとうふさん)
添削7 誘いやすくす文言を!
【OK】
しゃべっていると楽しいとよく言われます。メッセージから仲よくなれると嬉しいです!
↓
「私は写真の第一印象でとっつきにくく思われがちなんです。なので、“会ってみたいな”と思ってもらえるような文章をプロフィールに入れ、『いいね!』しやすくなるようにしました」(杉村さん)
プロフィール写真テク
男性は紹介文より写真を重視している人が多いそう。こんな写真を載せれば好印象になりやすい!
1枚目 ほほえみくらいが○
「1枚目はスワイプ中の男性の手を止めるための渾身写真を! 顔がわかりにくい100%笑顔より、写りが抜群にいいほほえみがおすすめ」(おとうふさん)
2枚目 普段の雰囲気がわかる写真を
「日常の様子を引きで撮ったものや趣味に特化している写真など、雰囲気がわかる写真も必ず入れておきましょう」(とーまさん)
3枚目 男性に選んでもらうとベスト!
「女性目線の“盛れてる”は、男性目線だとズレるケースも……。男性に一緒に選んでもらうと◎です」(とーまさん)
もっと本気な人へ! 天才のこっそりアドバイス
常に更新し続ける
「プロフィールによって出会える男性のタイプは変わります。試行錯誤してみてください!」(とーまさん)
「写真を婚活用ファッション→カジュアルに変えた途端、マッチする人のタイプがいい方向に変化しました」(おとうふさん)
「最初は何もわからなくて当然。やりながら修正することが大事」(杉村さん)
3.【マッチングアプリ・天才の極意2】マッチングアプリ成功の秘訣はメッセージのやり取りにあり!
読者のお悩み…
相手の情報をゼロから聞き出していくのが本当にめんどくさい(31歳・メーカー企画)
いいなと思っている人と、うまく進展しない(36歳・メーカー事務)
多すぎて仕事の合間に返事をするのが大変(33歳・不動産)
自分からメッセージを送ってみる!
「最初のメッセージを自分から送る女性は少ないので、差別化になります! 会話をリードするのが苦手な男性の中に、優しくて結婚向きな方もたくさんいる。この方法は効率がいいですよ。逆に、ぐいぐいくる男性は遊ぶのがうまい人でもあるので、危険な可能性もあります」(おとうふさん)
「マッチングアプリではどうしても女性が待ちの姿勢になりがちですが、受け身すぎるのはダメです。"男性が会話を展開させてくれるものだ"と思っていると、相手が疲れてしまいます。男性のプロフィールを見て、どこがいいと思ったかを伝えるだけで一気に好印象になるはず」(とーまさん)
一日1回、時間を決めて返事をすればOK!
「何十人かの男性と同時にやりとりしていたのですが、返信は一人1通、通勤時間だけと決めていました。通勤の電車内30分間で何十通返せるか! とゲーム感覚で楽しめたのもよかったですね。時間と闘っていると、内容に一喜一憂する余裕がないので、ストレスが減ります(笑)」(杉村さん)
「社会人だと、四六時中メッセージを返信するのは難しいもの。やりとりの相手が多い場合、“一日で一人1通返せたら花丸”くらいの感覚でいいと思います。たくさん返さなきゃがプレッシャーになり、疲れて返信しなくなる→アプリやめるコースにならないためにも、一日1通で」(おとうふさん)
アプリ外で思い出してもらえる話題に相手はきゅん♡
「コンビニスイーツの話、おすすめです。商品を見たときに私のことを思い出してくれるし、メッセージもくれます。アプリ外で思い出すと“俺、この人のこと気になってる?”と思うきっかけにもなるかもしれません(笑)。相手の職場や自宅近くのお店の話題もいいですよ」(杉村さん)
全員に返事しなくていい。判断基準は相手の不誠実or不器用
「少しでも違うなと感じたら、やりとりストップ派。たとえば、私は名前を間違えた人には返信しませんでした。スペックが高くても、いい人そうでも、失礼な人は無理だから! このような“コレされたらストップ”のルールをいくつか決めておくと、判断が早く楽になります」(杉村さん)
「キャパを超えたら、微妙な相手との連絡はやめましょう。アプリってそんなものです。ただ、その人が不誠実ではなく不器用なだけなら、いい人かもしれません。器用な人は競争率が高い。“身近な人がやるなら流せる”程度のことなら、減点しないほうがいいかも。競争率の低いいい人と出会える可能性が上がりますよ!」(おとうふさん)
会う前から重めの話をしずぎない
「特に過去の恋愛などの重めの話は会ってから! 相手の恋愛観への突っ込んだ質問をするのも避けたほうがいいです。まずは軽い話で二人の雰囲気をよくすることが大切。恋愛リアリティショーが流行ったせいか、最初に深い話をして親密になろうとする人が増えた印象です(笑)」(とーまさん)
もっと本気な人へ! 天才のこっそりアドバイス
検索はちょっと広く設定する
「“なんとなく”で決めている条件を見直す! みんなが設定しがちな“身長175cm以上”“〜39歳”などの条件は、本当に自分に必要かを突き詰めると、ゆるくできることも多いです。“自分の”OK範囲を真剣に検討してみて」(おとうふさん)
「たいていの人は区切りがいいところで切るので、そこから少しだけずらすだけでも◎。自分が求めた分だけ相手から求められるものも増えてしまいます。条件を減らすことで、自分も楽になるはずですよ」(とーまさん)
婚活を楽しもうと思いすぎない
「婚活ってけっこう泥くさいものです。楽しもうとしすぎると、うまくいかなさに余計に苦しむかも。“楽しい”ではなく“楽ちん”や“気楽”を求めて、少し適当にやるくらいでちょうどいいと思います」(おとうふさん)
会話の内容など情報をエクセルで管理
「大人数とマッチすると誰が誰だかわからなくなる! なので、相手のスペック、デートでの会話内容、自分の中での評価をすべてエクセルで一覧に。評価が高い人とのデートややりとりを優先。2回目のデート前に会話内容を復習し、前回の話の続きをすると印象UPにもつながりました」(杉村さん)
どうしてもチャットが苦手な人は
「『タップル』内の通話機能でお話ししてみるといいかも。連絡先を教えなくてもOK」(とーまさん)
「日程を入れればメッセージ抜きでいきなり会える『バチェラーデート』を使うのも手」(おとうふさん)
4.【マッチングアプリ・天才の極意3】マッチングアプリの初デートで心が折れないためのコツ!
読者のお悩み…
会話が弾まず終始無言。お互い帰りたいと言い出せず、時間だけが過ぎました(34歳・アパレル販売)
誰とでもそれなりに楽しく話すことができるのですが、なかなか次に発展しません(32歳・旅行会社営業)
まずは...1週間チャットしたらもう会う約束を!
「時間がもったいないので、話が盛り上がったらすぐにLINEを交換し、会うための日程調整。初回はランチやお茶にしておけば、短時間で帰れるので気軽です。盛り上がれば夜ごはんまで延長できるのも◎」(杉村さん)
「文字だけではわからないが、会えば一瞬でわかる生理的な相性のよさ・悪さがある。時間を無駄にしないためにも、メッセージは“明らかに無理ではないかの確認”と割り切り、早めに会ってみることをおすすめします」(おとうふさん)
SCENE 1. ダメと思ったら即解散!
「失礼すぎる人やプロフィールに虚偽があるとわかった場合、すぐにドリンクを一気飲みして“今日はありがとうございました!”と爽やかに帰宅。結婚前提なのに噓をつく相手は信用できません。もう二度と会わない人だし、時間やエネルギーを無駄にしないよう強気でいきました」(杉村さん)
SCENE 2. リアクションは思っている2倍で返す
「男性は、女性がどれくらいポジティブな反応をしてくれたかでデートの成功・失敗を判断する傾向があります。初対面のときは緊張して、自分が思っているよりも感情が出ていないことが多いもの。思った2倍くらいのリアクションを返すくらいでちょうどいいですよ」(とーまさん)
SCENE 3.頑張って話しすぎない
「30代の女性が陥りがちなのは、場を盛り上げようとするあまり、頑張りすぎてしまうこと。相手が圧を感じてしまうこともありますし、疲れによって心が折れる原因にもなります。間を恐れずに、相手が話しだすのを待ってみて。もてなそうとしなくても大丈夫です!」(おとうふさん)
【もっと本気な人へ! 天才のこっそりアドバイス】
初回で相手の結婚への温度感を探る
「結婚が目標ならば、最初に温度感を確認するのは大切。アプリには“いい人がいたらつきあおうかな”程度で、結婚はまだ考えていない男性もたくさんいます。プロフィールに結婚したいと書いているとしても、その熱量は様々。重くなりすぎないように聞いてみて」(おとうふさん)
「初回で必ず結婚願望があるかを聞いていました。こちらのプロフィールには結婚願望ありだと記載していたので、それを理解して『いいね!』してくれたよね?という確認です。今のパートナーは、初回から結婚への温度感が同じだったので進展が早かったです」(杉村さん)
「恋愛観・結婚観は関係性が固まる前のほうが聞きやすい。好みのタイプなどのライトな話から入り、“パートナーに何を求めるか”を確認したほうがいいです。合わないことを知らずに関係が進展してもつらいだけ。価値観がすり合わせられそうかは最初にチェックして」(とーまさん)
2回目会うのは自分から「ありがとう」を言いたくなった人
「“礼儀としてお礼を言う相手”ではなく、会ってくれたことを心から感謝したい人にだけ、またお会いしたいと伝えていました。今のパートナーも、この人で婚活を終わらせたい……という気持ちで決めた人。効率的・仕事的に進めても、最後はやっぱり気持ちです!」(杉村さん)
イラスト/描き子 取材・原文/東 美希 ※BAILA2023年2・3月合併号掲載