読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。
目についた今が、復習のチャンス! 大人のための今更漢字力検定、第13回スタートです!

今日のお題【所謂】。
「所謂」、正しく読めますか?
「しょい」ではありませんよ。そして「ゆ」からも始まりません。
あれっ、じゃあ何?って思ったそこのアナタ、「所○」の熟語を混同していますね。
この漢字クイズで、一緒に整理しましょう!
■ヒント
まずは今日のお題「所謂」から。
「所謂」は「世間でよく言われている(集英社『国語辞典』[第3版])」という意味を持つ言葉です。
■使い方はこう!
「努力しなくても何でも簡単にこなしてしまう彼女は所謂天才だ」
「私の妹は歴史が大好きな所謂『歴女』である」
「言わば」や「言うなれば」に言い換えられるこの言葉。
わかりましたか?
正解は……
↓↓↓
■正解は…

正解は、「いわゆる」 でした!
合っていましたか…?
次は「所謂」と間違いやすい漢字をご紹介します。
■「所謂」と混同しやすい漢字①【所為】

よく混同しがちなこの漢字。
あれ、これは「しょ……」であっているっけ?
■【所為】の正しい読み方は「しょい」・「せい」

こちらは「しょい」が正しい読み方です。
意味は
①しわざ。行い。
②せい。ゆえ。
(集英社『国語辞典』[第3版])
また、②の意味で使う際は「所為」と書いて「せい」とも読みます。
「上手くいかないことはすべて、人の所為にする」
「寝坊した所為で遅刻した」
など。「○○のせいで~」ってよく使いますよね。漢字で書くと「所為」と書きます。
■「所謂」と混同しやすい漢字②【所以】

またまた似たような漢字がでてきました。
「所為」が「しょい」なら、これは何て読む……?
もちろん「しょい」とは読みませんよ。
■【所以】の正しい読み方は「ゆえん」

正しい読み方は「ゆえん」でした。
意味は「理由。わけ。いわれ。(集英社『国語辞典』[第3版])」
「彼女が好かれる所以はその誠実さにある」といったように使います。
今回は「所謂」「所為」「所以」の3つの漢字を勉強しました!
3つ並ぶと、ぱっと見間違えて読んでしまいそうですね……
この機会にしっかり覚えてくださいね♪
取材・文/田畑紫陽子〈BAILA〉