趣味に向き合ったり、好きなものが新たに見つかったり。休み方の変化で人生が豊かになった女性たちの体験談をリポート。フォトグラファーの浜村菜月さんは、大好きな旅行ができなくなった代わりに、自宅を癒しの空間に模様替えしたことで心が満たされているという。
好きなものに囲まれた心地よいおうち時間で休みが身近な存在になりました――浜村菜月さん(フォトグラファー)
これまで休まなきゃ!と意識したことはなかったのですが、趣味の海外旅行のために年数回は長期休暇を取り、それが癒しとモチベーションにつながっていました。だからコロナ禍で旅行ができなくなると休み方がわからず、味気ない日々が続くように。そんなとき同じマンション内で別の広い部屋が売りに出て、タイミングもよかったので思い切って住み替えをしたんです。前の部屋は自分でいちから考えてフルリノベするほど、もともと部屋の内装を考えることが大好き。今回の部屋は前オーナーによるリノベが素敵だったのでそれを生かしつつ愛猫の暮らしやすさを考慮してアレンジし、2020年の冬に完成しました。空間に余裕ができると開放感があるし、旅先で集めてきた雑貨などもたっぷり飾れて大満足! お気に入りのものに囲まれた空間はどんなホテルよりも居心地がよく、おうち時間が豊かになったんです。友人を招いて食事会をしたり、プランターの植え替えや剪定をしたり、テラスでぼーっとビールを飲んだり。手軽に癒しを得られる環境のおかげでこまめにリフレッシュできて、その結果より快適な空間づくりを心がける、といういいサイクルができました。電波が遮断される海外に比べてオンオフをつけづらい分、レタッチなどの作業時間をフレキシブルにしたのも効果的でしたね。食事会までに終わらなかったら早起きしよう、と脱ルーティン化したことで、休みがより身近な存在になりました。
レタッチ作業に疲れたら愛猫まきゃべり(♂)とじゃれ合って小休憩♪
撮影/nae. 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2022年3月号掲載