毎日仕事をしているとそれだけで、心も体もいっぱいになっていることはない? きっと今、私たちに必要なのは“休み方”改革。ライターの長田杏奈さんが「休みたくても休めない…」と忙しく働く読者に向けてメッセージを届けてくれました!
ライター
長田杏奈
BAILAをはじめ、雑誌やwebで美容やフェムケアにまつわる記事、インタビューを手がける。著書に『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)、責任編集に『エトセトラ VOL.3 私の私による私のための身体』(エトセトラブックス)。
「ちゃんと休む」から始める、持続可能な私と社会
大人が「ちゃんと休む」には、肩の力を抜くこと、そしてちょっとの勇気が必要だ。
なぜなら、これまでの社会では与えられた役割をテキパキとこなす人、求められる成果を上げる人が称賛される一方で、ちゃんと休んでもあまり褒めてもらえない。
全力で努力したり生産性を上げるノウハウはあふれているのに、休む方法を教わるチャンスだって少ない。
だから、せっかくの毎日が義務と任務で埋めつくされないよう、大切な自分を守る一線を引くには、流れるプールを逆行するような圧や罪悪感をスルッと振り払う、合気道のような勇気がいる。心と体の声に耳を傾けてまず休むこと。
そして、「私がいないと回らない」場所は、ゆるやかにでも「私がいなくても大丈夫」な状態にシフトするよう促すこと。
そういうカラッとした割り切りと距離感が、持続可能な私と社会を育む。ここらでゆるっと、新しい休み方の話をしよう。
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撮影/枦木 功 ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/門馬ちひろ モデル/佐藤晴美 ※BAILA2022年3月号掲載
BAILA2022年3月号は「私を変える新しい休み方」を大特集。@BAILAでも順次紹介予定なのでお楽しみに。