BAILA世代が次に乗るべきキーワードは「ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ」。無骨ながらも機能に優れたアイテムたちは、フェミニンなだけでは満足できない30代女子に絶妙なスパイスを投入。女らしさをさらに引き立てると評判です。BAILAエディターズの間でも、ファッションはもちろんインテリアやアウトドアアイテムまで、無骨でジェンダーレスなアイテムを取り入れることが今ブームに。レコードやシェルフコンテナ、ライトなど30代女子にぜひおすすめしたいエディター愛用の「ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ」なライフスタイルグッズをご紹介します。
ノースフェイスのゴアテックスジャケット(副編集長N)
「ピンクは春夏秋の登山時に、赤はスキージャケットとして活用しています。防水透湿素材なので、夏の登山で雨が降っても、冬のスキーで雪が降っても濡れないし、蒸れない! 無骨とも言える高機能さですが、それだけでは着ていて気分が上がらない。普段着ないようなピンクや赤を選ぶことで、そこにスタイリッシュさ(デザイン性、今っぽさ)が加わって、アウトドアのつらい局面も楽しく乗り切れる。そんなアイテムです。もう何年も着ていますが、機能も衰えず丈夫なところはさすが。これからも愛用し続けたい名品です」
アングルポイズのライト(編集W)
「ベッドサイドに置いて愛用しているライトはアングルポイズのタイプ75 ミニ。直線的なアームのフォルムやスプリングの無骨さに反し、ヘッドはころんと丸みがあって愛らしい。ストイックすぎないデザインが気に入ってます。レッドやブルーなどさまざまなカラバリがあるなかで、マットブラックの静かなたたずまいに惹かれました。このライトのように、ファッションもインテリアもどこかモダンで構築的だったり、甘さの少ないものが好み。“ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ”なものを近くに置くことで、さりげない女らしさが漂う人間でいたいな、と思っています」
CATMANのDVD(編集S)
「インターネット黎明期にFLASHアニメ人気に火をつけたハードボイルド・アウトローものアニメ『CATMAN』。酒とギャンブルとタバコが好きで、酒とギャンブルとケンカと女子に弱いネコ・CATMANのモラトリアムな日々を、町田康の声とスカパンクの音楽に載せて送るショートムービーに夢中になりました。愛すべきどうしようもなさが、なぜかどうしようもなくカッコイイ。そんな、CATMANは、まさに無骨だけどスタイリッシュな存在なんじゃないかと思うんです。社会人になって、理不尽なことに折り合いをつけなきゃいけないカッコ悪い場面があるけど、CATMANを思い浮かべることで自分もカッコつけさせてくれる。CATMANの作り手が込めた美学に、心を支えてもらっているのかもしれません」
ジャズ、クラシックロックのレコード(編集K)
「音楽プレイヤーやスマホで気軽に音楽を楽しめる時代ですが、あえてレコードを聴く時間を大切にしています。ジャケットを見ながら、今日はどれを聞こうか選び、レコードプレイヤーにセットして針を落とす。そんな時間がとても贅沢だなと。30cm×30cmの大きなジャケットで写真を見られるのも今の時代では貴重。休日の夜、家事を全て終えて寝るまでの間、ゆったりとレコードを聴く時間が至福のとき。主にジャズやクラシックロックを聴いています。今の時代からすると無骨とも言えるレコードですが、私にとっては焦っているとき、切羽詰まったとき、気持ちに余裕を持つことを思い出させてくれる。そんなアイテムです」
メタルのシェルフコンテナ(編集S)
「部屋の中でさりげない存在感を放つ、こちらのシェルフコンテナ。取材で訪れたお宅でインテリアとして使われており『素敵!』と一目惚れ。スノーピークで購入しました。洋雑誌やインテリア系雑誌を主に収納して長く愛用しています。実は、屋外では頑丈なコンテナとして、自宅ではシェルフとして使用OKのアウトドアアイテムなんです。アウトドアアイテムなだけあって、まさに無骨、だけど主張しすぎないデザインがスタイリッシュ。置くだけで部屋の雰囲気をピリッと引き締めてくれる、私の部屋には欠かせないアイテムです」
エンダースキーマのお香(編集W)
「エンダースキーマの店頭で使われていたのを気に入って購入しました。レザーをイメージしているというだけあってかなりスモーキー、その中にウッドやベルガモットなど洗練された要素もあり一度嗅いだら忘れられない印象的な香りが気に入っています。かなりクセがあるので、頭がごちゃごちゃしているときに焚くと頭がすっと晴れるような、リセットされるような感覚に。フェミニンさとは真逆のところにあるこの香りは私にとって唯一無二の存在。自分が好きなものが揺らいでしまいそうなときにこの香りがそばにあると軸がブレない気がしています」