30代の婦人科系悩み&疑問に、人気婦人科医がお答え!今回は「生理前の過食」について。「生理直前になると、決まって暴飲暴食を。特にお菓子。毎月必ずなので、食べたくなったらもうすぐ生理か〜と……」など、生理前にチョコレートなどの甘いものを爆食いしてしまうというお悩み多し。解決策を専門医に教えていただきました!
生理前の過食がしんどい…これって治療できるの?
30代女性のお悩み&疑問
・「生理直前になると、決まって暴飲暴食を。特にお菓子。毎月必ずなので、食べたくなったらもうすぐ生理か〜と……」
・「生理前の1週間は、ついチョコレートを食べてしまってダイエットも中断。食べ過ぎるせいか、下腹も会社で妊娠を疑われるくらいぽこっと出て、しんどい……」
30代の読者に多かったのが、月経前の過食やそれによるサイズアップに悩んでいるという声。専門医にお話を伺いました!
医師がお答え! 生理前の過食をコントロールするには
東峯ラウンジクリニック(旧・いけした女性クリニック銀座)院長。ストレスや加齢などによって起きる女性の心身トラブルに向き合い、幅広い年代の女性たちの相談に乗る。
生理前の過食傾向は、脳が欲しているせい!
排卵後から月経が始まる前の黄体期の過食で自己嫌悪に陥る人、とっても多いです。気になる気持ちは分かりますが、期間限定の症状ですから、自分を許してあげてもいいのではないでしょうか?
甘いものの摂り過ぎはよくないとはいえ、この時期はむくんだり、体重が増えたりするのは仕方がないもの。セロトニンやドーパミンの分泌が減る時なので、甘いものを欲するようになるとも考えられるのです。PMSでイライラする時に、甘いものを食べることで気持ちが解放される効果もあると思います。
黄体期の過食は誰にでもあること。ストイックに自分を制限するのではなく、「この時期は甘いものを食べ過ぎるのもよくあること」「脳が欲しているのだから仕方ない」と認めてしまうとラクになれますよ!
マイルールを決めることでラクに!
そうはいっても、中毒性のある甘いお菓子を摂り過ぎると、時期に関係なく甘いものがやめられなくなる可能性があるので注意を。
解決策として、「黄体期はこのくらいまでなら食べてOK」というルールを自分の中で決めてはいかがでしょうか?
私もPMSに悩んでいた頃、チョコレートがどうしても食べたくなってしまって……。買いだめをすると食べ過ぎてしまうので、「生理前のチョコレートは1日3個までOK」と自分で決めて、生理前の期間は毎日食べていましたね。
月経前の症状は人それぞれ。私は歯茎が浮くような感覚があると「もうすぐ生理だな」と。胸が張って痛みを感じる、頭痛がおこる、お腹に鈍痛がある……といったサインがある人も多いですね。
中には、毎月月経前はウエストまわりがふっくらして、服のサイズが7号から11号になる人もいますし、顔が脂ぎったり、毛深くなったりするという自覚症状がある人も。そういった月経前の変化に敏感になっておくと、「今は生理前で、過食に陥りやすい時期だ」と気づけます。
自分自身のリズムをある程度知っておくためにも、自分の月経前の状態に敏感になることも大切です。
生理前の過食傾向は、ある程度は仕方ないと割り切ることも必要なよう。マイルールを決めて、乗り切りたいですね!
取材・文/櫻木えみ 企画/斉藤壮一郎〈BAILA〉