「落ちるの一秒、ハマると一生」と言われる歌舞伎沼。その深淵をのぞき、沼への入り方を指南するこの連載。今月ご紹介するのは、8月に京都・南座で行われる『坂東玉三郎 特別舞踊公演』に出演する、中村橋之助さん(25歳)、中村福之助さん(23歳)、中村歌之助さん(19歳)の成駒屋(なりこまや)三兄弟。花形イケメン三兄弟が勢ぞろいするとあって、バイラ女子も大注目です。舞台にかける思いから、ラブリーな三人の関係性まで、バイラ歌舞伎部が徹底調査です!!
↑長男・中村橋之助さん(中央)、次男・中村福之助さん(右)、三男・中村歌之助さん(左)。名門 成駒屋三兄弟! お父さまは中村芝翫さん、お母さまは三田寛子さん。小僧はこんな家の末娘に生まれたかった……!!
■お稽古をしっかりやって、余裕を持って舞台にのぞみたい
ばったり小僧 今日は兄弟3人ご一緒の取材ということで超楽しみです!! よろしくお願いいたします。
三人 よろしくお願いします!
まんぼう部長 早速ですが、まずはみなさんがそろってご出演される8月南座『坂東玉三郎 特別舞踊公演』についてお伺いします。一つ目の演目『鶴亀』(つるかめ)では、亀を橋之助さんと福之助さんがWキャストで演じ、鶴を歌之助さんが演じます。
また『日本振袖始』(にほんふりそではじめ)では、素盞嗚尊(すさのおのみこと)を橋之助さんと福之助さんがWキャストで演じ、歌之助さんは大蛇の分身を演じます。舞台で楽しみにしていることなどを教えてください。
↑最近キラキラ度がどんどんアップしてきた橋之助さん。しっかり者の頼れる兄貴という雰囲気も魅力的♪ ってゆーか、お父さん、そっくり!?
橋之助 はい。まず今回の公演に出させていただくのは、とてもうれしいことですし、また『鶴亀』の亀と素盞嗚尊というたいへん大きなお役を玉三郎のおじさまの間近で勉強させていただけるというのは、本当に有難い機会だと思います。同時に自分としては結果を出さなくてはいけないと思っているので、楽しみな気持ちと、身が引き締まる思いが共存している感じです。
部長 素盞嗚尊は、玉三郎さん演じる八岐大蛇と対決するかっこいいお役ですよね。今回、橋之助さんも福之助さんも初めて演じられるそうですね。
橋之助 そうです、初めてなので、(尾上)菊之助のお兄さんにご指導いただいて、早い段階からお稽古していただいています。素盞嗚尊はとてもおいしい役といいますか(笑)、立ち廻りをして、見得をして、ノンフラストレーションのお役。立役としては、ぜひ勤めたいかっこいいお役です。だからこそ、玉三郎のおじさまが相手だからと言って、小さくなってしまうのではなくて、自分も楽しめるくらいの余裕がないといけないと思うので、自分に自信がもてるくらい、頑張ってお稽古しなければと思っています。
↑「僕は母親の家系の顔立ちで」という福之助さん。確かにお母さまとよく似てる! 人懐っこい笑顔と飾り気のないキャラも素敵♪
福之助 僕も兄とWキャストで、素盞嗚尊を演じるので、菊之助のお兄さんにしっかり教えていただいて、兄のお芝居も参考にしながら、よりよい舞台にできたらと思っています。今年は2月と4月と6月に、玉三郎のおじさまと同じ公演に出させていただき、たびたびご指導いただきました。そこで教えていただいたことを8月の舞踊公演に反映できなければ意味がないので、緊張感をもってやっていきたいです。『鶴亀』では鶴を演じますけれど……
歌之助 亀でしょ?
福之助 あ、亀、でした(笑)。去年12月に歌之助と『鶴亀』をやって、そのときは鶴をやらせていただいたので、その経験も活かしていければなと思います。
↑末っ子らしいスイートな雰囲気の歌之助さん。まだ大学生です!! 兄貴たちにからかわれながらもちょっとうれしそうにテレた笑顔がラブリー♪
歌之助 僕も去年12月は亀をやって、8月は鶴をやらせていただきますが、今回は通常と違って、鶴を女方でやらせていただくことになりました。
玉三郎のおじさまの女方と一緒に出させていただけるのは、とても幸せなことですけれど、僕は女方の経験がほとんどないので、よほど頑張らなければいけないなと思っています。また、『日本振袖始』では大蛇の分身を演じますが、一生に一度あるかないかの貴重な経験なので、一体感のあるものを出せるように頑張りたいです。
福之助 僕と兄も素盞嗚尊をやらないときは、歌之助と一緒に大蛇の分身を演じるので楽しみです!!
■玉三郎さんのミッションをクリアすれば、その先が見えてくる!?
小僧 玉三郎さんは、立女方として長年、活躍されていて、歌舞伎界のスーパースターのひとりですが、みなさんから見て、どんな方ですか?
橋之助 僕は、去年3月の舞台のお稽古で、いろいろお話をさせていただく機会があって、そこからお芝居のことですとか相談させていただくようになりました。雲の上の存在というのは変わりないのですが、「私には思ったことを言ってほしい」とおっしゃってくださって。そんなこと、できるわけないと思っていたんですけれど、時間が経つうちに、僕たちのことを気にかけてくださっていることが肌で感じられて。いつも包み込んでくださるので、今回の舞台に関してもお役に関して不安に思うことなどを包み隠さずご相談させていだたいています。
↑大の宝塚ファンで、昨年、この連載に出てくれたときは、熱い宝塚愛を語ってくれた橋之助さん。「僕にとって宝塚は、レノアハピネスの感覚なんです。シャボン玉に包まれている感じ(笑)」とは名言!!
福之助 僕は今年2月に初めてご一緒させていただいて、そのときは緊張感もありましたけれど、「わからない」を許してくださるというか。逆にわからないのに、わかっているふりをしても見透かされてしまうので、わからないことはわからないと正直にお伝えするようにしています。それとおじさまは身の丈にあったことを教えてくださるんですよね。「今はこう」「これができたら、次はこうしましょう」って。
橋之助 いきなり難しいことを言っても僕たちにはできないと、おじさまはわかっていらっしゃるんですよね。だからひとつできると、その上の課題を教えてくださる。で、それができると、また次の課題が出て・・・・というようにステップを踏んで教えてくださるんですね。だから僕たちもすごくやりがいを感じます。
↑昨年、コロナ禍で楽しみにしていた舞台が中止に。「すごく落ち込んでいたときに、ムネ(福之助)がシューティングゲームの『フォートナイト』をやろうよって誘ってくれて。すごく救われました」と橋之助さん。
福之助 2月にご一緒したときも丁寧にお教えいただいて、自分的にも手ごたえがあったというか。そのときは、髪結の役だったんですけれど、手慣れた感じを出すのは、手つきはもちろん、鬢盥(びんだらい=髪結の道具)を取りに行く歩数も最低限じゃないとおかしいっておっしゃるんですよ。歩数をかけると鬢盥の扱いに慣れてない感じがするって。「美容院で美容師さんの動きをちゃんと観察してきなさい」と言われて、見てみると、確かにみんな動きに無駄がない。ただ一方で、「リアルな動きにはなったけれど、歌舞伎座サイズにしてちょうだい」とも言われて。
橋之助 それは難しい。
福之助 すごく難しいけれど、自分でもしっくりくる瞬間はありました。終演後、「今日はどうでしたでしょうか? 手ごたえがあったんですけれど」って聞いたら、それで満足していてはダメだと、また新しい課題を与えられて。毎日クリアしなければならないミッションが明確だったので、すごく楽しくできました。
歌之助 僕は一昨年の12月の新作歌舞伎『本朝白雪姫譚話』でご一緒させていただいて、毎日、終わったあとに楽屋でいろいろ教えていただきました。当時はまだ高校生で、歌舞伎に出始めたばかりの頃だったので、どうやったらいいのか、ほとんどわからない中で、おじさまが「今日はこれをやって、これができたら明日はこれで」とひとつずつ教えてくださったんですね。大先輩なので、どうお話していいかわからない感じでしたけれど、兄が言ったように、わからない場合は、「わからないよね」って聞いてくださって、本当にありがたかったです。「あせりすぎないで、今できることをやりなさい」という言葉も力になりました。難しいながらも心から楽しんでできるようになりました。
↑ピンクのネクタイで、ポーズも決まった橋之助さん。カッコイイ!! 一方、後ろの弟たちは話に夢中。ちょっと! お兄さん、撮影してますよ!!
橋之助 それにしても玉三郎のおじさまは、子どもの頃から拝見していますけれど、舞台の上でも普段でもずっとあのままというか。いつも凛としていらっしゃって、本当に美しいんですよね。
福之助 本当に。一緒の舞台に出させていただくと、美しいので、つい観たくなっちゃうんですよね。ときどきチラッと見ちゃったりして。
歌之助 それ、僕も白雪姫のときに思いました。僕は王子の役だったので、最後、見つめあう場面があったんですけれど、思わず見とれて、うわってなっちゃいました。最後に手を取る場面でもドキドキして、毎日、その瞬間が幸せでした。
小僧 聞けば聞くほど、素敵な玉三郎さん!! そのオーラに包まれて、みなさんもきっと8月の舞台では、輝きが増し増しになること、間違いないですね!!
■夜中に兄たちの部屋から、ゲームで盛り上がる声が!!
部長 今年3月南座での『義経千本桜』でも3人の共演がありましたが、一緒に舞台に立つと、やはり心強いものですか?
橋之助 それはもうすごい力になります。とくに3月は、忠信という大きなお役をさせていただいたので、そんな晴れの舞台に兄弟3人で舞台に立てたのはめちゃめちゃ幸せでしたし、今後、福之助、歌之助が大きなお役をやるときは、また僕もかけつけたいです。一生助け合える兄弟がいるというのは、本当に幸せなことだなと思いますね。
↑福之助さんの趣味は野球で、「観るのも自分でやるのも好き」。プロ野球はヤクルトスワローズのファンだそう。「兄も野球好きで巨人ファン。共通の趣味が多いから、日頃からよくしゃべってます」。
小僧 お話を聞いていると、とっても仲良しの3人ですが、ケンカすることもあるんですか?
橋之助 最近、しないですけれど、昔はすごかったですよ。しょっちゅう取っ組み合いのケンカをしてました。
部長 どっちが強いんですか?
橋之助 それはもう体型的に僕のほうが強かったです。昔はめちゃめちゃ太ってて、身長150センチで90キロくらいあったので。
小僧 マジですか!?
福之助 人生で1度だけ骨折したことがあるんですけれど、それは兄とのケンカでした(笑)。僕は相撲が好きなので、ケンカになったときに、「ちょっと待て」「土俵で決着をつけよう」って相撲をとったら、投げられて足を骨折しました。
部長 まさに横綱級だったんですね。こういう愉快なお兄さんたちを見て、三男の歌之助さんはどうですか?
福之助 そうだね、これは聞かないと。
橋之助 3人でいると、基本、僕とムネ(福之助さん本名・宗生=むねお)が超しゃべるから歌之助はあんまりしゃべらないんですよ。
↑白シャツの兄弟に対して、福之助さんはカラーシャツ。「自分だけはずしちゃいましたね。いつもはずすんですよね、僕」。いやいや、すごくおしゃれなコーディネートで素敵ですよ!!
歌之助 うちは家族全員、本当によくしゃべるんですよ。だから僕はひとこともしゃべらないでご飯を食べ終わることもあります(笑)。親戚からは、祖父の芝翫に似ているとよく言われますけれど、もともと無口なんですよね。あと、兄たちとは年が少し離れているので、小さい頃から兄二人が少年野球に行って、僕はお留守番だったり、二人が芝居に行って、僕は学校、みたいなことが多くて、共通の話題があまりなかったというのもありますね。
福之助 あ、でも弟は料理がすごくうまくて、今、晩ご飯はほとんど弟が作っているんです。去年もコロナ自粛中に……。
橋之助 だからダメだって、歌之助にしゃべらせないと(笑)。
福之助 そうだった(笑)。
小僧 なんかもうドラマに出てくる家族みたいですね(笑)。
部長 歌之助さん、コロナ自粛中に何を作ったんですか。
歌之助 サケを1本買って、それをさばきました。
部長 それはすごいです!! 誰かに習って?
歌之助 いえ、YouTubeです。料理も魚のさばき方とかも全部YouTubeで勉強しました。最初はコロナで公演がなくなって、みんなが家にいたときに、3日に1回くらい作り始めて、それがどんどん回数が多くなっていったという感じです。僕にとって料理はリフレッシュ法といいますか、兄たちはスポーツをして発散する代わりに、僕は料理でストレス解消しています。
↑後ろで、必死でハートを作る兄弟。かわいい(^^♪ 福之助さんも思わずハートマーク。さすがのチームワーク!?
橋之助 でも、近所でキャッチボールするときとか結構ヨシオ(歌之助さんの本名・宜生=よしお)のことも誘ったりしてたんですけどね。うちは子ども部屋が3つ並んでいるので、でかけるときに、「ヨシオ、行くよ」って声をかけると「僕はいい」って。
福之助 そうそう。去年のコロナ自粛中も「キャッチボール行くよ」って、誘ったけど、「僕はいい」って。
歌之助 いや、違うんですよ!!
部長 違うらしいです(笑)。
歌之助 誘ってくれるのは有難いんですけれど、コロナ自粛中も僕は大学生なので、リモート授業があって、課題も多いし、結構たいへんなんですよ。それでキャッチボールも行けなかったりするんですね。でも兄たちはそんなことはお構いなしで。去年もレポート締め切り直前に、こっちは徹夜して必死で書いてるのに、二人がゲームで盛り上がってる声が部屋から聞こえてくるんですよ。「うぇ~い!!」「よっしゃー!」とかって(笑)。
橋之助・福之助 アハハハ!!
福之助 そういえば、僕の机の横にパソコンのプリンターがあるんですけれど、僕がゲームしてると弟がそこにパソコンを持ってきて、プリントして、「ハア~ッ」って深いため息をついて部屋に戻っていくんですよ(笑)。
部長 なんかとっても楽しそう。仲良しでうらやましいです!!
■三兄弟が結束していられるのも長男が締めてくれているから
部長 3人は、お互いのことをすごくよく理解していますよね。ぜひ兄弟から見た素顔を教えてください。まず福之助さん、歌之助さんから見て、長男の橋之助さんはどんな人ですか?
福之助 兄は学校でも2コ上で、野球部でも一緒でキャプテンをやっていたりしたので、やっぱりリーダー的なイメージがありますね。宝塚が大好きだったり、普段は母親に似ているんですけれど、芝居のことでは父親に似ているなと思います。父と兄はオンオフの切り替えがはっきりしていて、楽屋と舞台のギャップがあるというか。僕は切り替えができなくて怒られるんですけれど、二人は、楽屋ではべらべらしゃべっていても途中でスッと空気が変わって舞台に出ていく。その切り替えとか、集中力の高さはすごいなと思います。
↑まだ大学生とは思えない、落ち着いた雰囲気の歌之助さん。歌舞伎愛は兄弟イチとかで、「歌舞伎の資料は、図書館などで探してみつけます」という学者肌。女方でも美しそうです!!
歌之助 普段はゲームしたり、スポーツしたりして趣味を楽しんでいて、でも仕事ではマジメというか、努力の人というか。やっているところはあまり見せないけれど、舞台に行ったときにそれが僕たちはわかるので、すごいなって思いますね。
福之助 そうだね。多くを語らないけれど、背中で見せるタイプ。結果で見せてくれるから、僕も負けずに頑張ろうと思えるし、三兄弟が結束していられるのも長男が締めてくれているからだと思います。
小僧 では、橋之助さん、歌之助さんから見て、次男の福之助さんはどんな人ですか?
橋之助 最近、めちゃめちゃたのもしいです。じつは芝居をやり始めたときは、兄ながら「大丈夫かな」と思ったんですよ。子役のときは、いろんなおじさまがたから声をかけていただいていて舞台に出ていたんですけれど、中学生・高校生時代は、学校を優先したいということで芝居にはあまり出てなくて。高校を卒業してから歌舞伎の道に真剣に取り組んでいますが、最初のうちは手取り足取り教えても本当にダメだったんですよね。
福之助 歌舞伎って難しいなぁって思ってました(笑)。
↑雰囲気はインドア派だけど、高校生のときは、兄たち同様ゴルフ部に所属。一家でラウンドすることも。それにしても後ろの二人……楽しそう♪
橋之助 それが今では同じ土俵で話ができるようになって。僕だけじゃなくて、先輩方からも「ムネ、すごくしっかりしてよかったな」と言われるので、本当にうれしいです。そういう成長したムネと、8月はWキャストで大きなお役をできるのは、本当にうれしいし、初めてムネに負けてられないなって思っています。 で、役者としては、すごい成長しているけれど、普段のムネは、ずっと変わらずこんな感じ。ムードメーカーで楽しい弟です。
歌之助 確かに下の兄は、歌舞伎に関して知らないことが多かったので、歌舞伎の世界に入って、先輩方と話したりするときに大丈夫かなって弟ながら心配していました(笑)。でも、最近の活躍を見てると、本当にすごいなと。人って、ここまで変われるんだなと思いました。僕も早く追いつきたいと思いますし、あと、兄は周りの人から、すごく慕われているというか、好かれていると思うので、それは役者としても人としても強みだなと思います。
↑後ろで笑い崩れる兄たちをものともせず、涼しい顔の歌之助さん。二人のヤンチャにはすっかり慣れてるよう。さすがです。お兄さんたち、ちゃんと演技してくださーい!!
部長 では、最後に橋之助さん、福之助さんから見て、三男・歌之助さんはどんな人か、教えてください。
橋之助 この3人の中で、一番歌舞伎を愛してるのはヨシオです。過去の作品をいろいろ観たり、資料を読んだりして、知識は僕以上に豊富だし、何より歌舞伎に対する思いがとても強いんですよね。18、19歳というと、なかなかお役のつかない年齢ではあるんですけれど、8月は舞台に立つ機会を与えていただいて、また次の機会を得られるかは、今回の舞台次第。それは本人も自覚してると思うので、僕としても支えてあげたいと思いますね。
福之助 兄が言ったように、歌之助が一番歌舞伎愛が強くて、小さい頃から歌舞伎の本とかを読んで、いろいろ勉強したりしています。弟ながら、すごいなと思います。また、やり始めると、突き詰めるタイプで、料理も下ごしらえから最後まで全部ひとりでやるんですよね。今は学業との両立がたいへんかもしれないですが、頑張ってほしいし、僕も追い抜かれないように頑張ります。
小僧 三者三様の魅力! そして素晴らしいチームワーク!! 三人そろったら、もう無敵ですね。
部長 本当に。仲間でもあり、ライバルでもあるから、お互いに切磋琢磨して、どんどん成長していくのね。すごいわ。三兄弟が京都の夏をさらに熱く盛り上げてくれるのを楽しみにしていま~す!!
↑3人が出演する8月の京都・南座は、A日程、B日程で、出演者が変わるので、チケットを買うときは、よく確認しよう!!
■南座八月『坂東玉三郎 特別舞踊公演』
期日:2021年8月2日(月)~24日(火)
時間:午後2時~
劇場:南座
【休演】10日(火)、16日(月)
一、『鶴亀』(つるかめ)
〈A日程〉
女帝 坂東玉三郎
亀 中村福之助
鶴 中村歌之助
〈B日程〉
女帝 坂東玉三郎
亀 中村橋之助
鶴 中村歌之助
二、近松門左衛門 作
『日本振袖始』(にほんふりそではじめ)
〈A日程〉
岩長姫実は八岐大蛇 坂東玉三郎
素盞嗚尊 中村橋之助
大蛇の分身 中村福之助
大蛇の分身 中村歌之助
稲田姫 河合雪之丞
〈B日程〉
岩長姫実は八岐大蛇 坂東玉三郎
素盞嗚尊 中村福之助
大蛇の分身 中村橋之助
大蛇の分身 中村歌之助
稲田姫 河合雪之丞
ヘアメイク/伊東宏泰、石和深雪
写真/露木聡子
取材・構成/バイラ歌舞伎部
まんぼう部長……ある日突然、歌舞伎沼に落ちたバイラ歌舞伎部部長。遅咲きゆえ猛スピードで沸点に達し、熱量高く歌舞伎を語る。
ばったり小僧……歌舞伎歴2年。やる気はあるが知識は乏しい新入部員。若いイケメン俳優だけでなく、オーバー40歳の熟年俳優も大好き。