少女マンガ誌『マーガレット』で連載された『神様のえこひいき』の実写ドラマが、3月19日(土)よりHuluにて独占配信。男女入れ替わりというテーマで話題を呼んだ本作で、主人公・天野弥白役を演じる藤原大祐さん、七原ケンタ役を演じる窪塚愛流さんが撮影の裏話や恋愛観を語ってくれました。
記事最後の撮影オフショットも必見!
「信じたものに向かって突き進むところは、自分に近い」(藤原)
――親友・七原ケンタ(窪塚さん)に告白してフラれた主人公・天野弥白(藤原さん)は、神様のえこひいきでケンタ好みの女子・天堂神楽に生まれ変わり、恋愛成就を目指す。一方のケンタは、親友だと思っていた弥白からの突然の告白に戸惑うという役どころ。自身が演じる役について、受けた印象を教えてください。
藤原大佑さん(以下、藤原):弥白はとにかく自分の気持ちにまっすぐだな、という印象を持ちました。尊敬すると同時に、自分が信じたものに向かって突き進む部分が実は自分に近いとも感じて。なので、そこは役作りに活かせました。
窪塚愛流さん(以下、窪塚):ケンタは一見チャラチャラしているように見えますが、すごく友達思い。僕にも家族同然の親友がいるので、その親友からいきなり“友愛”ではなく“恋愛”の感情を向けられたらどうなってしまうのだろう? と考えながら演じました。
――窪塚さんは、演じるケンタと共通していると感じた部分はありますか?
窪塚:う~ん、友達思いなところは共通していますが…。僕は料理も作れないし、女の子の扱いもうまくないので、ほぼ共通点はないんじゃないかな?
藤原:実は僕がケンタタイプで、愛流の方が弥白っぽいんですよ。本来の性格を見ると、お互い役柄が逆なんですよね。
窪塚:大祐って見た目は可愛い犬系男子なのですが、話してみるとすごく男らしいというか。
藤原:よく「犬っぽい」「可愛い」と言われることが多いのですが、性格はそんなことなくて。愛流は弥白みたいに優しくて、人の側にいるのが上手なんですよね。周りをポジティブな気持ちにさせてくれます。
――本作での見どころのひとつは、“男女入れ替わり”。藤原さんは女性を意識した役作りについて、何か苦労はありましたか?
藤原:天堂神楽役の桜田ひよりさんと、お互いの所作を観察し、真似し合うという時間を設けていただきました。動作はもちろん、やはり演技も難しかったですね。神楽はすごくナチュラルな女性。僕が作り込んだ女性像を演じてしまうと、不自然になってしまうんです。いい塩梅を探るのが大変でした。
窪塚:本当に大祐はすごくて、現場で撮影前に会うと「今日は弥白だな」「今は神楽が入っているな」というのが雰囲気でわかるんですよ。細かい動作、セリフ一言ずつにキャラクターを滲ませていて、素晴らしい演技だと思って見ていました。
「告白シーンの僕に“ちゃんとしろ!”って言いたい(笑)」(窪塚)
――1話で弥白がケンタに「オレはケンタのことが好きだ」と伝えるシーンがとても印象的でした。
藤原:あの撮影もすごく大変でした。愛流とはまだ3回ほどしか会ったことがなくて、深い関係性を築く前に「幼馴染で親友」という空気感を出さなければならなかったので…。また、フラれたショックをなるべく隠すという感情と表情がウラハラな演技も難しかったです。
窪塚:僕は、あのときの僕に「ちゃんとしろ!」と言いたいことがあって(笑)。完成した映像を見せてもらったのですが、唇が超カサカサなんです!
一同:笑
藤原:嘘? 気にならなかったけどな(笑)。
窪塚:早めに見せてもらってよかったです。あれを見て、毎朝「今日の唇は大丈夫かな?」と確認するようになりました(笑)。
藤原:学校一のイケメンって設定なのに、唇の皮がビロビロになってたら台無しだよね(笑)。
窪塚:それからリップを持ち歩くようになりました。今も持ってますよ!
しかも、あまりにも僕の唇がガサガサすぎて、メイクさんが唇パックを買ってきてくださったんです。それをメイク時にしていたら、いつの間にかみんなもしだして。でもパックしたら話せなくなっちゃうから、みんなで「ンー」だけで会話したのが良い思い出です(笑)。
藤原:僕は唇パック…あんまり効果を感じなかったかも。
窪塚:もともとプルプルだから必要なかったんだよ(笑)。
――そんなにぎやかな現場のムードメーカーは誰だったんですか?
窪塚:誰に聞いても、「藤原くん」って言うと思います。
藤原:嬉しい(笑)。これまでの現場で自分がやりやすかったのは、座長の方が配慮してくださったからということを痛感しました。本作では笑える部分とそうじゃないシーンの緩急をつけられる現場にしたかった。なので、楽しいシーンのときは盛り上げたかったし、シリアスなシーンはみんなも気配りをしてくれていたと思います。楽しい作品は楽しい現場から生まれると思うので、今回、そんな雰囲気が反映された作品ができ上がったと思います。
窪塚:キャストが同世代でわいわいと良い雰囲気でしたし、スタッフさんたちも面白い方ばかりで、本当に恵まれました!
二人にとっての「恋」とは?
――弥白にとって「恋」は大きな選択をするきっかけとなりましたが、お二人にとって恋はどういうものでしょうか?
窪塚:知らなかった感情を教えてくれるものだと思います。嬉しかったり、楽しかったり、ときには傷つけられることもありますけど。そういった積み重ねにより、自分を成長させてくれますよね。
藤原:僕は人生を豊かにするものだと思います。失恋したとしても、経験として残るじゃないですか。その経験が、次にいい恋愛をするために活かされたりするので、そうやって幸せな人生へと向かって歩んでいけるんだと思います。
――最後に、BAILA世代の働く女性に向けてメッセージをお願いします。
藤原:丁寧かつ繊細に作り込み、ものすごい熱量をぶつけた作品となりました。僕たち若手俳優陣のフレッシュなパワーと一緒に楽しんでください!
窪塚:働く上で、自分の本当の気持ちを押し殺してしまう場面は少なくないと思います。もし自分の気持ちを否定されるようなことがあっても、“軸”はぶれないでほしいです。この作品にはそんなメッセージも込められています。皆さんには、自分を大切にしてほしいです。この作品を見て「自分の気持ちを大事にしよう」と思ってもらえたら嬉しいです。
【作品紹介】
親友・七原ケンタ(窪塚愛流)に告白してフラれた直後、天野弥白(藤原大祐)は、交通事故にあって死んでしまう。しかし、暇を持て余した神様(古川雄輝)の“えこひいき”で、ケンタ好みの女の子・天堂神楽(桜田ひより)に生まれ変わり、新たな生活を送ることに。
「今度こそ、オレはケンタと恋をする!」と意気込むが、中身が弥白のままの神楽は、思い描いていた女子力を発揮できず、ケンタとの距離は一向に縮まらない。それなのに、神楽はケンタの元カノ・鳥居鈴(新井舞良)から告白されて!?姿が変わったからこそ見えてきた想い、男女が入れ替わったことで新たに生まれた“それぞれの愛のカタチ”は複雑に絡み合っていき…!?
【放送情報】
■Huluオリジナル『神様のえこひいき』
2022年3月19日(土)からHuluで独占配信開始
毎週土曜日、新エピソード2話ずつ配信<全8話>
出演:藤原大祐、桜田ひより、窪塚愛流、新井舞良、古川雄輝 ほか
原作:小村あゆみ 「神様のえこひいき」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:北川亜矢子
監督:松本優作、杉岡知哉
制作プロダクション:アットムービー
製作著作:HJ ホールディングス
音楽:小山絵里奈
公式サイト:https://www.hulu.jp/static/kamieko
公式Twitter:@kamiekoHulu
©小村あゆみ/集英社・HJ ホールディングス
フィルムカメラで撮影したオフショットを公開!
撮影の合間、フォトグラファーにフィルムカメラを渡された窪塚さんが藤原さんを撮影。仲の良さが現れる、リラックスした表情の撮影オフショットを独占公開!
藤原さんをフィルムカメラで撮影する窪塚さん
(左)フィルムでの2ショット(右)窪塚さんが撮影した藤原さん
撮影/イマキイレカオリ 取材・文/米田果織 構成/平田真優香(BAILA編集部)
ヘアメイク/佐々木麻里子 スタイリスト/山本隆司(style³) (藤原さん)
ヘア/AYA(HITOME)メイク/KOTOMi(HITOME)スタイリスト/上野健太郎 (窪塚さん)