「マッチングアプリの中のひと」として、YouTubeをはじめSNSで大活躍のとーまさん。恋に悩む女性の気持ちを受け入れ、男性心理を的確に分析して大人気! そんなとーまさんの「婚活相談」第15回。今回は、つきあっている彼の気持ちが読めないと悩む女性の相談にお答え!
「32歳・広報、独身。アプローチしてやっとつきあえた彼の気持ちが読めません。」
「志織です。大学時代に片思いしていた人と同窓会で再会。心のどこかで彼のことを忘れられなかった私は、同窓会で彼のことがやっぱり好きだと再認識し、猛アプローチしてつきあえることになりました。つきあう前は、彼とのメッセージのやり取りを続けようとしたり、料理好きな女性がタイプな彼のために密かに料理教室に通って、おうちデートで料理を作ったりと努力はしたつもりです。彼のために努力できることが嬉しかったので、全然苦ではありませんでした。単純ですが、終業後に彼とデートできることを考えると仕事も頑張れたし、しっかり定時までに仕事を終わらせるなど効率も上がりました。
彼と再会して3ヵ月、6回ほどデートを重ねて彼から告白をしてくれましたが、「まだ結婚のことは考えられないけどそれでもよければ…」という枕詞がついていたんです。デートに誘うのはいつも私からだし、彼から「好き」という言葉も告白のとき以来言ってくれなくて、つきあっているのに彼の気持ちが読めません。
実は最近、飲み会で出会った別の男性からアプローチを受けていて、彼氏との先行きが不安なのと、その男性との時間が楽しくて何度か食事に行っています。前回の食事で、「今は彼氏がいると思うけど、結婚を前提につきあってほしいと思っている。それまで待つ」と言われました。
彼氏とその男性のスペックは同じくらい。飲み会で出会った男性は一緒にいて楽だけれど彼氏に対しての恋愛感情とはやっぱり違って友達といるような感覚です。
自分が追う恋愛と、追われる恋愛ではじまる結婚ならどちらが幸せになれますか?」
待つのではなく、後悔しないように自分からアプローチをするのはすごいこと。
「志織さん、相談ありがとうございます。同窓会で再会した彼への気持ちを再認識し、後悔しないようにアプローチできるってすごいことですね。
色々な方の相談を聞いていると、アプローチを待つ人が多いですが、待っていてもなかなか始まらないことが多いからこそ、自分からいけるというのはとても素敵なことです。
そんなドラマのような恋愛をしている志織さんの悩みは、今の彼がいいのか、自分に気持ちを伝えてくれる別の男性がいいのかということですね。
まずは、今の彼と向き合ってみることが大事。
結論を先に言うと『今の彼としっかり向き合ってから考えてみてほしい』ということです。
まず、彼が告白以来『好き』と言ってくれないということは、元々あまりストレートな愛情表現をしない人、恥ずかしいからできない人だと思います。
そういう性格の彼ならば、つきあったからといって急に『好き好き』と言うようになるのは難しいです。
志織さんが不安になっている原因を相手に伝えてみて。
だからこそ、ここで二つ意識してほしいことがあります。
一つ目は『彼は志織さんが好きと言ってほしいことを知らない』ということです。
志織さんの中では、ストレートに愛情表現をするのが普通だという考え方があるかもしれません。
しかし、その思いを彼に伝えたのか?ということが大事です。
彼は『好き』だと伝えてほしいことを分かっていない、伝えてくれないから不安になっているということを知らないので、今の状態になっているのだと思います。
だからこそ、自分はこう思っているんだよ、こうしてくれたら嬉しいよ、と伝えてあげましょう。
女性は、察してほしいと思うかもしれませんが、最初からしてほしいことを伝えずに察してもらうことは極めて難しいことです。
こういう当たり前そうにみえることも、一つひとつ伝えていかないと分からないので、どんどん伝えていきましょう。
伝えていけばいくほど、彼はどんどんインプットして、あなたの理想の彼氏になっていきますよ。
言葉以外の彼の愛情表現にも目を向けてみてほしい。
二つ目は『彼は彼なりの愛情表現をしているのではないか』ということです。愛情表現は言葉にするのが一番分かりやすいですが、行動で表してくれている場合もあります。
男性独特というか、男性なりの愛情表現をいくつか紹介すると、
・一緒にいるということそのもの
・写真を撮る
・彼女の悩みに対して全力で問題解決しようとする
・彼女に相談を持ちかける
・プレゼントを渡す
・LINEにきちんと返信する
・好きなことでも嫌いなことでも、彼女が言ったことを覚えている
一部ですが、こういった形で愛情表現をしています。
言葉ではないかもしれませんが、行動で表現していることもよくあります。
ただこの男女の違い、求めていることの違いで悩んでいる人はとても多いです。
だからこそ、彼の行動を見直し、彼の気持ちが分からなかったら実際に聞いてみてもいいと思います。
彼は彼なりに愛情表現をしてくれていることがあると思うので、それを聞いたらきっと志織さんも安心するのではないかなと思います。
つきあいはじめたら、お互いにコミュニケーションを取ることを頑張ってみて。
このようなすれ違いが起こらないようにするためにも、つきあう前に頑張ることと、付き合った後に頑張ることが、異なると知っておかないといけません。
付き合う前は、志織さんのようにアプローチを頑張ることが大事。ただ、つきあいはじめたら、より一方的ではないコミュニケーションを取っていくことが大切です。
彼はどういうことを考えているのか、自分はどう思っているのか、などなどお互いを知り、受け入れていくということに力を向けていきましょう。
まだまだ彼のことを知るチャンスも、自分のことを知ってもらえるチャンスもあるはず。
もしかしたら志織さんは、今の自分が求めている言葉を言ってくれる人に心が揺らいでいるだけかもしれません。
彼のことを知ろうとせずに、自分のことを知ってもらおうとはせずに、別れを考えるのはもったいないです。
もしも今の彼氏が、その飲み会で出会った男性のように『言ってほしい言葉』をかけてくれたとしたら、飲み会で出会った男性ではなく、今の彼を選ぶのではないでしょうか。
追う恋愛か、追われる恋愛かの前に、考えてみてほしいです。
それに志織さんが追いかけてつきあえたように思える恋愛も、彼が告白してつきあっているのなら、あなたのことをちゃんと追いかけてくれていますよ。
その表現がストレートで分かりやすいか、隠れているかの違いで分かりにくいだけです。
ぜひ今の彼と向き合って、彼のことを知っていきながら、自分のことも知ってもらい、関係を考えてみてください。
また何かあれば、いつでも相談してください。志織さんありがとうございました」
1992年生まれ、大分県出身。国内最大級のマッチングアプリ「タップル」を運営する会社で働く会社員。1000人の男女にインタビューした経験やマッチングアプリの運営で培ったノウハウを生かし、男性心理を的確に分析したYouTubeチャンネルが大人気。登録者数は約5.3万人(2022年8月現在)。