だしで味覚を変える&体幹を使うゆる筋トレで勝手に痩せ続ける体に!? 今回は、食欲旺盛な“デブ舌”から薄味でカロリー低めな食事を好む“ピュア舌”へと味覚チェンジする「だし」の効果的な摂り方について専門家に教えてもらいました。
教えてくれたのは
予防医学研究者、医学博士 石川善樹先生
東京大学医学部健康科学科、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士を取得。「人がよりよく生きるとは何か」を研究。
『ノーリバウンド・ダイエット』(法研)
脳から変わるダイエット成功の秘訣が一冊に。
ダイエットすると8割がリバウンド。“ダイエットし続けること”=成功の秘訣
だしで味覚を変える&体幹を使うゆる筋トレで勝手に痩せ続ける体に
「ダイエットに挑戦した人の8割はもとの体重以上にリバウンドするというデータがあるんです」と、石川先生。ダイエットは痩せたら成功と思っている人は、大間違い!結局は痩せた状態をキープできてこそ。では、成功の秘訣は?「無理や我慢はいっときはできても、長くは続きません。だから、無理や我慢をせずにすむ習慣づくりをすればいいんです。まずは、“味覚を変えること”。脂や糖にまみれた味覚を、かつお節や昆布などからとれるだしを食生活に取り入れ、“うまみ”に味覚を慣れさせてください。うまみの効いた料理は薄味かつカロリーが低いうえに、満足感が続くから自然と食事の量も減っていくんです。そして、もうひとつが運動嫌いな人でもできる筋トレ。体幹を意識して歩いたり、日常的に使う筋力をゆるく鍛えるだけでも、勝手に痩せる体に変わっていきますよ」(石川先生)。食事と運動の2方向からの無理のない習慣づくりで、無意識に痩せる生活が手に入るはず。
1 だしで味覚リセット
食欲旺盛な“デブ舌”から薄味でカロリー低めな食事を好む“ピュア舌”へと味覚チェンジするカギが、だし。効果的な摂り方を料理化の田村さんに教えてもらいました。
教えてくれたのは
料理家・栄養士 田村つぼみさん
料理研究家・浜内千波氏のもとで修業後独立。毎日の“ふだんごはん”を無理せず楽しく健康に!をモットーに、書籍や女性誌での掲載を中心に活躍中。健康や美容レシピに定評がある。www.tsubomi-t-cooking.com/
Instagram:tsubomi_tamura
・だしを使った料理を作る
・食事の最後はだしで締める
・おなかが減ったらだしを飲む
「脂や糖、塩分を好むいわゆる“デブ舌”は、脳が興奮して食欲旺盛になりがちです。そんなデブ舌を解消するのが、グルタミン酸やグアニル酸、イノシン酸などのうまみ成分が多く含まれただし類。料理にだしを使ったり、食事の最後はおみそ汁で締めたり、おなかがすいたときにだしを飲むようにし舌をうまみに慣れさせるだけで、みるみる“ピュア舌”にリセット。だしのとり方には王道も時短もあるので、ぜひ」(田村さん)
試した二人も絶賛! だしで味覚がリセットできる!
【きちんとさん】
だし三昧の食生活で食事量が減ってきた!
「もともとだし料理は好きだけれど、食事の締めをおみそ汁にしたり、一番だしでお吸い物を作ったり、二番だし(一番だしをとったあとに、再度煮立たせだしをとる)で煮物を作ったりと、だし三昧の食生活に。始めて2 週間、自然と食べる量が減り- 2 ㎏、うれしい♪」(ライターN)
【めんどくさがりさん】
ズボラだしのおかげで無理せずピュア舌に!
「自炊ほぼゼロの私には到底無理と思いきや、『ズボラだし』たるやお茶をいれる感覚でOK。朝イチだし、仕事中もだし、夜もだしのだし尽くし。選ぶメニューも変わり、味つけの濃いものを好まないように。2 週間で- 1 ㎏ですが、これは無理なく続けられそう!」(編集スガコ)
撮影/鈴木希代江 イラスト/紫芝幸代 取材・原文/中島 彩 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2020年4月号掲載
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