キレイのチカラで、今日の自分にマルをあげられたとしたら? 私たちの朝はもっと素敵に始まるし、人生はもっとハッピーに変わっていく! 肌と心に自信を授けて、私らしく幸せをつかむための吉川メイクメソッドをお届け。
ずっと“私”を生きるわけだから。自分にどれだけ「YES!」って言えるかが幸せになるための課題だと思う
メイクアップアーティスト
吉川康雄さん
NYを拠点に名だたるモード誌などのメイクを手がけ、世界のセレブリティからラブコールが絶えない。今春、コスメブランド「UNMIX」を立ち上げ早くも話題に。著書多数。
ワンピース¥69300/ebure GINZA SIX店(ebure) ピアス¥11000/シップス 渋谷スクランブルスクエア ウィメンズ店(ラ スール) イヤカフ¥14300/フーブス(イリス フォーセブン) リング¥31900・バングル¥29700/アルティーダ ウード
吉川さんのメイクは、その人自身がハッピーに輝いて見え、思わず視線が引き寄せられてしまう。なぜだろうか?
「それは、その人が持っていないものを探すんじゃなくて、その人が持っている魅力をメイクによって伸ばすことを大切にしているから。誰かと比べていたり、自分自身の顔が見えなくなっている人がたくさんいると思う。“唇が大きい人はそれが嫌、唇が小さければ小さいのが嫌”みたいに、自分に対して批判的になるのは簡単。だけど、コレクションに出ているモデルの顔だちの多様性を見てもわかるように、キレイに正解はない。まずは素の自分を肯定的に見つめること。その上で、メイクは“修正”するものじゃなくって、自分を魅力的にデコレーションするものだと知ってほしい」と熱く語る吉川さんが、その人らしい魅力を引き出すメイクで大切にしているのは、“今日の私、調子がいい”と思える自己ベストな顔を目指すこと。
「肌を粉っぽい質感でフラットに覆い隠したり、メイクでパーツの形を変えようとするのはもうやめよう。本来、人が持つ自然なツヤや血色感をプラスしつつ、目や眉のフレームなどをさりげなく強めるだけで充分。このメイクセオリーなら、誰でもフレッシュでハッピーな表情に仕上がるし、何より自分が好きになっていけるはず」
“私”を大切にして励ましてあげよう。心の自家発電ができるって素敵だよ
自分で自分を励ますことの大切さを今の時代、痛感させられる。メイクも他人から承認をもらおうとするより、私目線でマルをつけられたら最高! 自分を大切にできて、自家発電的に気持ちを上げられる人って、結果として人からも魅力的に映るよ。
“今日の私は調子がいいぞ”っていう顔をメイクでつくれたらベスト!
幸せメイクっていうのは、人が持つ自然なツヤや血色感で生き生きと見せつつ、目や眉などの輪郭をさりげなく強めた、素材生かしメイクってこと。「私、もとからこういう顔です」っていうふうにね。
自分を肯定的に見ることから始めて、もっと自分を好きになれるといい
自分を誰かに当てはめたり、比べたりしないで、自分を肯定的に見てみよう。小さい目ならではの魅力、大きな唇ならではの魅力に気づくことが大事だと思う。ほかの誰でもない、“私”の中にあるキレイを見つけて、のばしてあげる気持ちを持ってほしいな。
撮影/吉田 崇 ヘア/左右田実樹 メイク/吉川康雄 スタイリスト/門馬ちひろ モデル/桐谷美玲 取材・原文/中島 彩 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載