メイク歴も10年を軽く超え、もはやメイクはお手の物!と言いたいバイラ世代ですが、「アイシャドウブラシの選び方って?」「ブラシ塗りと指塗りの違いって?」などと誰にも聞けないままの小さな疑問も多いのでは? そこで、プロのヘアメイクアップアーティストさんに実は気になるメイクツールのアレやコレやを直撃取材! 今回はアイシャドウブラシの選び方と使い方、指塗りとの違いについて解説してもらいました。
BAILA読者の疑問&お悩み
ブラシの選び方もメリットも指塗りとの違いも、分かりません!
「ブラシを使ったアイシャドウメイクに興味が湧いてから数年。使いどきが分からないままです」(30歳/スーパーバイラーズ)
「ブラシの太さ、筆先の形状に……どんなブラシを選べばいいの?」(35歳/メーカー)
「ブラシと指塗り、どっちが適しているかの見極め方法を知りたい」(29歳/マスコミ)
など、皆さんアイシャドウブラシと指塗りとの違いにも興味津々!
Q.アイシャドウブラシを使うメリットは?
A.アイメイクのクオリティが簡単に上がるから!
「ブラシを使うとムラなく塗れて、自然にぼかせるため、グラデーションがキレイに作れます。また、旬のニュアンスメイクは、強い発色を楽しむというより、淡い色や質感のディティールが大事なメイク。メイクブラシを取り入れることで、仕上がりに差がでますよ」(小澤さん、以下同)
Q.アイシャドウブラシの選び方って?
A.毛の先端が斜めになっているブラシが万能です
「種類の多さに戸惑う方も多いと思いますが、選び方は次の2つのポイントをおさえればOK。
初心者の方が選ぶ際に参考にしてほしい基本のポイントは、
①持ち手の圧が筆先に伝わりにくい柄の長いもの
②アイホールのカーブにフィットする、毛の先端が斜め の2点です」
プロが選ぶおすすめのアイシャドウブラシはこれ!

NANAME FUDE マルチ アイブラシ ¥3300/SHISEIDO
柄の長さは約14cm。斜めにカットされた筆先が、自然とアイホールのカーブにフィット。筆先のボリュームも粉含みがよく、ニュアンスや発色、グラデーションも操りやすい。
今回はこのアイテムを実際に使いながら、ブラシの選び方と使い方を詳しく解説していただきます。
Q.アイシャドウブラシの基本的な使い方って?
A.ワイパーのように左右に広げて、ふんわりと色をのせましょう

「持ち手部分の力が筆先にダイレクトに伝わらないように、持つのは柄の下の方」
「斜めにカットされた筆の断面を、アイホールのカーブに沿わせて軽い力でワイパー塗り。車のワイパーの動きをイメージすると分かりやすいと思います。濃くしたい時は何回も往復すればOK。発色を調整しやすいので、ニュアンスメイクもグラデーションメイクも表現したいジャストな色味を出すことができますよ」
【こんな使い方はNG!】押しつけ塗りは、ムラづきの原因です!

「ブラシの筆先をまぶたに押しつけるように塗るのはNG。筆先に圧がかかり、色も一点に濃くのってしまい色ムラの原因に。また、筆先が傷む原因にもなります」
Q.涙袋メイクに適したブラシってありますか?
A.涙袋幅の細めのブラシがおすすめ!
「涙袋メイクには、涙袋と同じくらいの幅のブラシがオススメです。涙袋メイクは、ナチュラルに仕上がれば目の印象を際立てる効果的なメイクですが、少しやり過ぎただけで、クマに見えたり滲んでパンダ目になってしまったりと事故が起きがち。涙袋の幅ジャストでメイクを仕込むことが肝心です」
小澤さんオススメのブラシは・・・

WHOMEE ほりふかブラシ 熊野筆 ¥2200/Nuzzle
つくし型の筆の先端が涙袋の幅に近いサイズで、自然な涙袋メイクをナビゲートしてくれる。
Q.スバリ知りたい! ブラシ塗りと指塗り、どう使い分ければいいの?
A.アイシャドウの質感と粘度によって見極めて!
「ブラシで塗るか指で塗るかの見極めポイントは、アイシャドウの質感と粘度。ブラシに粉がつきやすいかそうでないかで考えると分かりやすいと思います」
「ブラシ塗りに適しているのが、筆で簡単に含ませられるパウダー質感のアイシャドウ。一方、表面を触った時にペタペタするようなスフレ質感や、練り・バームタイプ、ラメのように粉飛びしやすいものは指先でまぶたに密着させるように塗る方がベター。アイシャドウベースもペタペタ質感なので、指でおさえるように塗ると効果的。ただし、指の跡が丸く残ってしまうこともあるので、塗った後にムラがないかチェックを忘れずに。アイシャドウの質感と粘度によってブラシと指を使い分けることが、キレイな仕上がりとメイクもちの鍵になります」
粘度が高いタイプのアイシャドウを指とブラシでそれぞれ塗ってみたところ……

右が指塗り・左がブラシ塗りといった結果になり、発色に歴然とした差が。作りたいメイクに合わせて、ブラシと指を使い分けましょう!
撮影/柳 香穂 取材・文/三上六花