メイク歴も10年を軽く超え、もはやメイクはお手の物!と言いたいところのバイラ世代ですが、「メイクブラシの使い方ってこれで合ってる?」「ツールは使った方がいいとは聞くけれど……」と誰にも聞けないままの小さな疑問も多いのでは? そこで、プロのヘアメイクアップアーティストさんに実は気になるメイクツールのアレコレを直撃取材! 今回はチークブラシの選び方と使い方について伺います。
BAILA読者の疑問&お悩み
チークブラシの種類が多くて選べない! 買っても使い方がわからない!
「そもそも数が多くてどう選べば良いのかすら分かりません」(34歳/金融)
「チークブラシの使い方が分からず持て余しています」(29歳/会社員)
「使いたいと思ってはいるものの、なかなか手が伸びずにいます」(31歳/営業)
など、みんなチークブラシの選び方や使い方にお悩みを抱いている様子。
Q.大人はチークで損してる!ってほんと?
A.チークのムラや悪目立ちのせいで仕上がりがあと一歩の人、多いんです
今回取材させていただいたヘアメイクアップアーティストの小澤桜さんが初心者さんにまず買ってほしいとオススメするのは、チークブラシ。そのワケは、チークで損をしてしまっている人の多さなんだそう。
「街中でメイクを観察していると“もうちょっとチークがフワッとついていれば完璧なのに……!”と他のメイクは完璧なのに、チークにムラが出ていたり悪目立ちしていたりする人が多いんです」(小澤さん、以下同)
Q.正しいチークブラシの選び方って?
A.柄の長さ、毛のボリューム、筆先のかたちをチェック!
「いざ『ブラシを使ってみよう!』と思っても、数の多さに戸惑う方も多いと思いますが、初心者の方が選ぶ際に参考にしてほしい基本のポイントは、次の3つです」
①柄の長さが15cm程度あるもの
(短いと持ち手の圧が筆先に強く伝わってしまいます)
②粉をふんわりと含めるように毛のボリュームがあるもの
(毛の部分が500円玉くらいのサイズ感だとボリュームも◎)
③筆の先端フォルムが平たいもの
(ブラシを垂直に置いて上から見た時に、筆先が楕円に見えるものが正解)
プロが選ぶおすすめのチークブラシはこれ!
ローラ メルシエ チークカラー ブラシ ¥5610/ローラ メルシエ ジャパン
柄に長さがあることで、持ち手の部分から筆先に伝わる圧が分散され、色ムラが生じにくい(ちなみに柄の部分の長さは約14.4cm)。筆先のボリューム感もたっぷりとしていて粉含みがよく、欲しい粉の量を楽々キャッチ。毛先がラウンド型にカットされているので骨格に沿わせやすく、仕上がりもレベルアップ。
Q.誰も教えてくれなかった! チークブラシの基本的な使い方って?
A-1.いきなり頬にのせず、一度手の甲でバウンドさせる
「ブラシを使う時のポイントは、チークを頬にのせる前にブラシを手の甲で一度バウンドさせること。ブラシにとったチークをそのまま頬にのせてしまうと、最初に頬につけた部分に色が濃くついてしまい、どうしてもムラができてしまいます。一度手元で粉の量を調節するだけで、失敗しにくくなりますよ」
A-2.ブラシの側面を頬に沿わせて“ほわほわつけ”
「筆先に持ち手部分の力がダイレクトに伝わらないように、持つのは柄の下の方。塗り方は、チークを含ませたブラシを頬のカーブに沿って“ほわほわ“と滑らせるだけ。この時、頬に触れるのはブラシの毛先ではなく側面です」
【こんな使い方はNG!】筆先を押しつけてしまうと、悪目立ちの原因に!
「ブラシの筆先を頬に押しつけるように塗るのはNG。チークが筆先の一点に集中してのってしまい、悪目立ちの原因に。特にファーストタッチが仕上がりを左右するチークにおいて、圧がかかった“ベタッとつき“は天敵なんです。日焼け止めや下地、ファンデーションなどの油分があるところに、“点”で分厚く・濃くついてしまったチークをぼかすのは至難の業。無理に伸ばそうとすると、チークが先に塗ったファンデーションの油分と混ざり、色が濁ってしまいます。ファンデーション自体もとれてしまったり、ムラを作ることになったりするので、メイク崩れの原因にもなります」
選び方と使い方をこうして整理してみると、意外と簡単! 明日からのメイクにぜひチークブラシを取り入れてみてくださいね。
撮影/柳 香穂 取材・文/三上六花