朝、しっかりメイクをしてたつもりでも、出社した頃にはドロドロにくずれていたり、午後リタッチをしたら、かえって厚塗りになってしまったり…。思いどおりにいかない今の季節を快適に過ごすためにはどうすれば? 今回はメイクくずれしにくくなる朝の仕込みテクをご紹介。
スキンケアで肌温度を下げてベースはなるべくミニマムに
スキンケアで肌温度を下げてから、最低限のベースでミニマム仕上げ。くずれにくさを高めるとともに、たとえくずれても目立ちにくいのがポイント。
使ったのはこれ!

コスメの特性をとらえてミニマムに
1 皮脂と乾燥を自動的にコントロール。ドラマティックスキンセンサーベースNEO ヌーディーベージュ SPF50+・PA++++ 25ml ¥2970(編集部調べ)/マキアージュ
2 端正なツヤ肌へ。ザ ファンデーション SPF25〜30・PA++〜+++全24色 ¥14300/SUQQU
3 ふんわり軽やかな霧状ミストで、潤いと清涼感をプラス。RMK コンディショニング フィックスミスト クール 50ml ¥3300/RMK Division
4 肌に溶け込むように密着し、ハイカバー。ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー 全11色 ¥5720/パルファン・クリスチャン・ディオール
5 肌映えをかなえるローズベージュ。アディクション リップ セラム ティント 003 ¥3520/アディクション ビューティ
6 過剰な皮脂を吸着。ノーセバム ミネラルパウダー N 5g ¥899/イニスフリー
【BASE MAKE】軽やかスキンケア+薄づきベースでくずれを阻止
スキンケア

ジェルで保湿後、油分をオフ
ローションパックで水分をしっかり入れ込んだあと、軽めのジェルクリームで保湿。仕上げにティッシュで余計な油分をオフ。

エスト ザ ローション ジェリー 100g ¥4950/エスト(限定品)
下地

皮脂を抑える土台をつくる
1の皮脂コントロール下地を点置きし、スポンジで内→外側へなじませる。スポンジを使うことで余分をオフ。
ファンデ

ブラシ塗りで厚塗り予防
余計な圧がかからないので厚塗り感がなく、均一にファンデを塗布できるブラシ塗り。2を顔の内→外へ薄く広げる。

このくらい
ミスト

仕上げにフィックスミストを
パウダーを使用するとくずれたときに美しくないため、あえて3のフィックスミストで終了。ファンデの密着力アップ。
フィックス

ハンドプレスでしっかり固定
フィックスミストの使用後は、必ずハンドプレスを。肌にファンデーションを固定しつつ、水分の蒸発を予防。
コンシーラー

気になる部分はコンシーラーを
アラが気になる部分があれば、ミスト後にコンシーラーを。密着力が高い4のリキッドなら、濃淡調整もしやすい。
【POINT MAKE】くずれにくい&くずれても美しい“仕込み”を
目尻&眉尻

眉&目まわりのみパウダーを
眉尻やアイラインが消えやすい人は、6の皮脂吸着系パウダーをブラシにとり、眉や目まわりへのせ、油分を抑える。
リップ

ティントグロスをリップベースに
ティントタイプの5のリップグロスを唇全体に。一度ティッシュオフをし、好きなリップを重ねて。落ちてもキレイ。
頑なに“くずさない”のではなく“くずれても目立ちにくい”柔軟さが肝

ヘア&メイクアップアーティスト
𠮷﨑沙世子さん
感度が高く、トレンドをメイクに落とし込むのが得意。わかりやすい解説と取り入れやすいメイクテクニックは読者からも評判!
湿度も気温も上昇し、メイクがくずれやすい憂鬱なシーズン到来。そこで、その道のプロである𠮷﨑さんに、くずれ対策&リタッチ法を伺います。
「くずれない=ベースに重きを置きがちですが、まずポイントとなるのが、土台となるスキンケア。皮膚温度が高いと毛穴が開き、皮脂も出やすくなってしまいます。ローションパックやジェルクリームで水分をしっかり入れ込み、肌をしっかり冷やしましょう。ベースはくずれないようにと、何層にも重ねてガチガチに固めてしまうと、重たくなるし、くずれたときにかえって汚く見えるので要注意。なるべくミニマムに仕上げることで、くずれにくいのはもちろん、リタッチもスムーズになります」
撮影/nae.(人)、さとうしんすけ(物) ヘア&メイク/𠮷﨑沙世子〈io〉 スタイリスト/辻村真理 モデル/貴島明日香 取材・原文/谷口絵美 構成/渡辺敦子 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載