冬になると不調に陥るのは、季節問わずのやみくもケアで肌が冬眠状態に陥ってしまっているから! 冬眠状態から目覚めさせ、不調から脱出するには「冬の肌に何が起こっているか」を知ることが先決。トータルビューティアドバイザー水井真理子さんに教えてもらいました。
やみくもケアをしていると
眠っている肌
□湿度の低下でインナードライに
□血行不良でバリア機能ダウン
□シワ、たるみ、くすみ…エイジングがちらほら
カラカラ空気&エアコン乾燥と寒さに見舞われ、肌が生まれ変わる代謝がダウン。まさに動物が冬眠してしまっているような状態。水分を肌にとどめる力、外敵から守る力が落ち、ゆらぎやエイジングがつけ入りやすい状態に。
自分に合ったケアをしていると
目覚めている肌
□湿度が低下しても、うる肌キープ
□巡りがよく乾燥、寒さに負けない
□エイジングを寄せつけずいつも透明ハリ肌
湿度と気温が最低になっても、ものともせず、肌の生まれ変わりは順調そのもの。安定のふわふわ、うるうる、ハリのある透明感をキープ。ゆらぎシーズンも不調に陥らず、エイジングが忍び寄ってもはね返す力、充分。
「冬眠肌」の気になる事実をcheck!
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
エステティシャンとして長年活躍し、働く30代の肌を熟知。季節に合わせたお手入れ指南が評判。
【事実1】夏の猛暑によって肌がインナードライになっている!?
カサつきやゴワつき、キメの乱れ、くすみなどの「冬眠肌」現象を、例年より実感している人も多いはず。それは、昨夏があまりに猛暑だったせい。夏の間エアコンのきいた室内と灼熱の屋外とのギャップで肌が疲弊。気づかぬうちに潤いが失われ、インナードライに陥っていた人が多かったんです。そんな夏枯れ肌を、秋の間にリカバーしきれなかった人が続出。冬の空気の乾燥や寒さに耐えられない肌たちが、あえなく冬眠しているのです。
【事実2】冬の“超乾燥”状態は、エイジングにも直結
夏枯れからの冬突入で、潤いを肌にとどめておく力がダウン。肌の内側で生まれた水分が逃げてしまうのに加え、スキンケアで外側から与えた水分も手放しがちに。スカスカになった肌は紫外線、寒風、ちりほこり、花粉の影響をもろに受け、肌内部は混乱状態。そんな緊急事態に見舞われると、エイジングにつながるサインが発令。結果目尻のシワやほうれい線ができたり、たるみ毛穴やくすみが目立つようになってしまいます。
【事実3】寒くて血行が悪くなると、肌は「巡らない」状態に
一年のうちで気温が最低になる1月。寒いと体を守るために血液が内臓に集中し、手足の先だけでなく末端である肌も血流が滞って巡りの悪い状態に。巡りの悪さは、血色が悪くなるだけでなく、肌状態を左右。というのも、血流は肌細胞にとって水分や栄養のライフライン。供給がままならなくなった肌細胞は活力が低下、生まれ変わりのサイクルが乱れて、ついには肌表面の角層のバリア機能もダウン。空気の乾燥など、外的環境に弱い肌に。
【事実4】ためこんだむくみは春の“ゆらぎ”にも大きな影響が
この年末は、数年ぶりにたくさんの忘年会やパーティを楽しんだ人も多いはず。さらに、帰省した実家ではたんまりお正月料理が用意され、塩分過多に。お酒や塩分の多い料理で肌も体もむくみがちに。ただでさえ寒さのせいで巡りが悪い上、お手入れ不足、運動不足が加わると、むくみは肌にステイするように。すると、肌内部は常に老廃物まみれとなり、炎症が発生。肌はゆらぎがちになり、春先の花粉や紫外線などの刺激が大ダメージに。
【事実5】肌の自主活動を促すためには、肌体力をつけなくちゃ!
冬の間も余裕で美肌をキープし、春ゆらぎに備えるために、なんといっても大事なのが肌体力。潤いをきちんと与えるのはもちろんのこと、巡りをアップしたり、むくみをケアするなど、元気な肌細胞が生まれて育つサイクル、バリア機能が整う環境を作ってあげることが欠かせません。自分の肌タイプに合わせ、必要なことをコツコツと。毎日、朝晩のスキンケアで、肌が自主的にキレイになる力を養ってくださいね♡
(やみくもケア)ワンピース¥24200/パブリック トウキョウ 神宮前店(パブリック トウキョウ) トップス¥8910/ワールド プレスインフォメーション(ギャレスト) イヤーカフ¥13200/アルティーダ ウード リング¥18700/ジュエッテ (自分に合ったケア)ニット¥9900・インナーキャミソール¥4400/アングリッド ピアス¥26400・リング¥19800/エテ
撮影/峠 雄三 ヘア&メイク/鈴木海希子 スタイリスト/小林実可 モデル/貴島明日香 取材・原文/小田ユイコ ※BAILA2024年2・3月合併号掲載