【ゆらぎ肌にできること】肌がいつもなんだか不調な人は「保湿」を意識して改善を！

いつもの化粧品が合わない、何かゴワゴワするなどささいなことでも当てはまる症状があれば、それはゆらぎ肌のサイン。今回は、「いつもなんだか不調肌」の人がするべき対策を伝授！

【原因】
幼い頃からアトピー性皮膚炎があるなど、肌が敏感になりやすい。天然保湿因子をつくりにくい体質の場合も。乾燥肌、お手入れの過不足、生活習慣の乱れでも起こり得る。

【対策】
●バリア機能が乱れやすいタイプなので、保湿は常に“ゆらぎ肌”対策にシフト
●洗うケアはバリア機能を守るタイミングだと認識し、常に“優しさ”を意識
●抗炎症、鎮静系コスメを常備して、ゆらぎの“火種”から肌を守るケアを

「一発逆転を狙ったり不調になったときだけケアを変えるというのが難しいタイプ。普段のお手入れでゆらぎ対策、高保湿を意識。水分も油分もしっかりと与えてあげて。刺激やピリつきに不安を抱えていると思うので、ゆらぎ肌用のコスメを使いましょう」（小田さん）

「洗顔やクレンジングのときに、肌の水分を奪われることも。洗うケアは洗顔後につっぱらないタイプ、肌に必要なものを取り去りすぎないものを選びましょう。迷ったら、ゆらぎ肌のために開発されたコスメを使うのが安心です」（小田さん）

「肌への触れ方も刺激の一因に。強いタッチにならないために気をつけてほしいのが、ケアのときに指をピンとまっすぐにしないこと。指をカーブさせることで力が分散され、強いタッチになりにくいんです」（小田さん）

「肌のバリア機能を乱してしまう“炎症”を予防するため、鎮静をベーシックケアに取り入れるのがおすすめです。炎症の火種がくすぶりやすく、何かの刺激ですぐに発生しやすいタイプは、日々のお手入れで炎症が起こらないように先回りを」（小田さん）

「ビタミンB群は肌の代謝にいいと言われています。さらにバリア機能の要・細胞間脂質を産生するとも言われているので摂取を心がけて」（小田さん）。「肉、魚などで肌をつくる材料となるタンパク質の摂取も忘れずに」（まいこ先生）

健康寿命と関係のある成分として近年注目されているNMNは30代以降、減っていく成分。「体の免疫力を高めたり、質のいい睡眠をとるなど、全体的なストレスを軽減する意味でも、いつも不調肌タイプはNMNをとるのも◎」（小田さん）

「忙しい世代ですが、日々頑張りすぎず60点の自分も認めてあげて」（小田さん）。「睡眠の質も大切。寝る前にモヤモヤと漠然とした悩みは考えない。そのくらいの割り切りも必要ですよ」（まいこ先生）

撮影／さとうしんすけ　イラスト／moeko　取材・原文／松井美千代　構成／渡辺敦子　※BAILA2024年4月号掲載