ゆらぎ肌って、他人事だと思っていない? いつもの化粧品が合わない、何かゴワゴワするなどささいなことでも当てはまる症状があれば、それはゆらぎ肌のサイン。ゆらいでしまう、その理由とは?
美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
BAILAを始め、美容誌、ファッション誌などで美容の情報を指南してくれるプロフェッショナル。ご自身も敏感タイプのゆらぎ肌。
皮膚科医
山﨑まいこ先生
代官山の「まいこ ホリスティック スキンクリニック」院長。美容医療と内面からの美しさを追求する医師。不調肌への知識も深い。
ゆらいでしまう、その理由
「ゆらぎ肌の原因として、一般的に思い浮かぶのは“花粉”かもしれませんが、それだけではありません。外的刺激のうち、PM2.5などの大気汚染で誘発されることもあるし、“乾燥”ももちろん一因です。ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスなど内的要因で起こってしまうことも」(小田さん)。
「ゆらぎ肌の原因は本当に多岐にわたっています。ダイエットによる栄養不足が起因となっているケースも。日々診察をしていて、バイラ世代のゆらぎ肌が増えていると実感しています」(まいこ先生)。
ゆらぎ肌とはどんな肌?
「ゆらぎ肌の定義は実はありません。けれど“年間を通して肌が安定していて、スキンケアやメイクを問題なくできる人”以外のすべての肌状態を指すと私は思っています」(まいこ先生)。
「私が考えるゆらぎ肌とは、バリア機能にトラブルが起こっている状態。バリア機能が乱れることで肌が一時的に不安定になったり、人によっては慢性的にトラブルが起こったり。原因が様々なので、人によっては自分がゆらぎ肌だと気づいていないことも」(小田さん)。
ゆらぎの頻度を考える
「自分がどんなゆらぎ肌かわからない場合、“頻度”を思い出してみて。月に1回ゆらぐなら、ホルモンなどバイオリズムが要因かもしれない。春先や秋など、季節によってゆらぐなら花粉などが原因かもしれない。原因がわからず、常に不調肌になりやすいなら、そもそも肌のバリア機能が弱いのかもしれません」(まいこ先生)。
「ゆらぎ肌は原因を知りうることで、対策は可能です」(小田さん)。
ゆらぎ肌CHECK!
□半年に1回など、季節によってゆらぐなら
→春先だけ不調肌
□月1くらいでゆらぎを繰り返すなら
→バイオリズムで不調肌
□上記の要因に関係なくゆらぐなら
→いつもなんだか不調肌
イラスト/moeko 取材・原文/松井美千代 構成/渡辺敦子 ※BAILA2024年4月号掲載