いつもの化粧品が合わない、何かゴワゴワするなどささいなことでも当てはまる症状があれば、それはゆらぎ肌のサイン。今回は、「春先だけ不調肌」の人がするべき対策を伝授!
美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
BAILAを始め、美容誌、ファッション誌などで美容の情報を指南してくれるプロフェッショナル。ご自身も敏感タイプのゆらぎ肌。
皮膚科医
山﨑まいこ先生
代官山の「まいこ ホリスティック スキンクリニック」院長。美容医療と内面からの美しさを追求する医師。不調肌への知識も深い。
「原因」が明確ゆえ、アプローチはシンプル【春先だけ不調肌】
【原因】
花粉、PM2.5、黄砂など、季節によって発生するアレルゲンが起因となりバリア機能が乱れるタイプ。また、冬の乾燥を引きずってバリア機能が弱くなっていることも。
【対策】
●花粉など、肌のバリア機能を乱す原因をブロックし、寄せつけない
●肌についてしまったアレルゲンは、家に帰ったらすぐにオフする
●バリア機能を強化するスキンケアで、アレルゲンを寄せつけにくい肌に育てる
玄関入ってとりあえずメイクオフ
「家に帰ってきたら、肌についた花粉などを落とすためすぐに洗顔を」(まいこ先生)。「キュレルの乳液クレンジングはささっとふき取るだけなので、とりあえずオフしたいときに◎」(小田さん)
100%乳液でメイクオフをしながら、ゆらぎ肌に必要なセラミドケアもできる。キュレル 潤浸保湿 乳液ケアメイク落とし 200㎖ ¥1650(編集部調べ)/花王
花粉対策スプレーで肌をシールド
「肌をゆらがせる原因がわかっているので、このタイプはケアが明確。そのアレルゲンから肌を守ればいいのです」(まいこ先生)。「花粉やPM2.5などのポリューションをブロックし、寄せつけないバリアスプレーを活用して、ゆらぎやすい肌を守りましょう」(小田さん)
微粒子から肌をガードするスプレー。 (左)特許技術で微粒子やウイルスが肌に付着するのを予防。イハダ アレルスクリーン EX 50g ¥990(編集部調べ) (中央)オイル層と化粧水層に潤い成分がIN。d プログラム アレルバリア ミスト N 57㎖ ¥1650/資生堂 (右)透明の擬似バリア膜で肌を包む。フィルナチュラント エクスバリア スキンプロテクト スプレー 70g ¥1320/ドクターフィル コスメティクス
パワーコスメはいったんおやすみ
「レチノールなど、アグレッシブルにケアするアイテムはこの時期だけちょこっとおやすみを。花粉などが落ち着き、肌が安定してきたら、また再開しても大丈夫です」(まいこ先生)
毎日の日焼け止めでポリューションブロック
「最新のUVケアアイテムは、紫外線だけでなく花粉などのポリューションをブロックしてくれるタイプが豊作。3月以降は肌の刺激となる紫外線も強くなってくる季節なので、朝のUVケアでポリューションケアを両立させてしまうのも一案です」(小田さん)
(左)赤ちゃんもOKの低刺激処方。アネッサ パーフェクトUV マイルドミルク NA SPF50+・PA++++ 60㎖ ¥3058(編集部調べ)/資生堂 (中央)UV&ポリューションケアをかなえつつ、美白有効成分もIN。フラルネ ブライト バリアシールド(医薬部外品) SPF28・PA+++ 40g ¥4400/アルビオン(3月17日発売) (右)高濃度ビタミンC配合。オバジC デイセラムUV SPF50+・PA++++ 30g ¥3300/ロート製薬 オバジコール (下)花粉による肌荒れも予防。クレスク by アスタリフト スムースフィット マルチシールド SPF50・PA +++ 30g ¥3300/富士フイルム
夜は必ず髪を洗い花粉リセット
「花粉などは肌だけでなく、髪や服にも付着しています。玄関でアウターの花粉を払う、髪も毎晩洗ってアレルゲンを洗い流す。原因を“遠ざける”ライフスタイルに」(小田さん)
セラミドケアでバリア機能を強化
「今と未来の肌のために、“細胞間脂質育て”を意識してください。細胞間脂質は肌のバリア機能に欠かせない成分。このバリアに欠かせない素材をスキンケアで立て直し、通年でガードを固めておくことで、花粉などの影響を受けにくい肌へ近づけます」(小田さん)
(左)顔だけでなく、全身の敏感肌のバリア機能の立て直しに。カルテHDモイスチュア フェイス&ボディスプレー(医薬部外品) 150g ¥1980(編集部調べ)/コーセー マルホ ファーマ (中央)NMF、フィラグリンなど、角層細胞に必要な成分の生成促進をするライスパワーNo.11+を配合。ONE BY KOSÉ セラム シールド(医薬部外品) 40g ¥5500(編集部調べ)/コーセー (右)角層バリア機能に必要な成分を与え&育み、ゆらぎにくい肌へ。メディプラスゲル 180g ¥4400/メディプラス
まとめ髪で花粉の付着面積を小さく
「ロングヘアの場合、まとめ髪にすることで花粉などが付着する面積を減らすことができます。症状がひどくなってきているなら、こんな小さな工夫もおすすめです」(小田さん)
撮影/さとうしんすけ イラスト/moeko 取材・原文/松井美千代 構成/渡辺敦子 ※BAILA2024年4月号掲載