まだまだ続く猛暑。これだけ紫外線が強いと、秋になる頃にはシミやたるみの出現がコワイ…。そこで、内科・皮膚科医の友利新先生が、大至急行うべき日焼け対策を指南! 先生おすすめのUVケアコスメや、日焼けしたと感じたら速攻すべきケア法をご紹介します。
内科・皮膚科医
友利 新先生
沖縄県宮古島生まれ。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て、皮膚科へ転科。現在、都内のクリニックに勤める一方で、雑誌やTVなどのメディアでも活躍中。医師としての専門知識に裏打ちされたわかりやすい解説で人気の公式YouTubeチャンネル「友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医)」は、現在登録者数140万人超え‼︎
1.日焼けをするのはなぜ?
紫外線を浴びたことによるメラニン色素の大量発生
友利先生:髪・顔・体それぞれに影響を及ぼします
おさらいとなりますが、紫外線にはA波・B波・C波があり、C波はオゾン層でブロックされて地上に届くことはなく、主にA 波とB波がダメージを及ぼします。
A波は波長が長く、顔やボディの真皮まで届いてシワやたるみの原因に。B波は表皮を刺激して、乾燥やシミ、ホクロ、イボなどを引き起こします。
さらに髪の毛のキューティクルを開かせて潤いを奪ったり、当たりすぎると免疫力を下げたりするので注意が必要です。
実は、日焼けをしやすい・しにくい人がいて、これは遺伝によるものが大きいです。
赤くなってすぐ戻る人も、シミにならないという人も、日焼け後放置していてはダメ。肌の中では微弱炎症を起こしていて、次に受けるダメージがスイッチとなって、シミやシワ、たるみを引き起こすかもしれません。「日中、結構紫外線を浴びた」という日は特に、すぐに対策を!
今回は、今すぐ使うべき日焼け止めと日焼け後のレスキューケアについてもご紹介します。
2.猛暑の今、こだわるべきは日焼け止めと塗り方
友利先生:汗に強い日焼け止めを選び、日中は塗り直ししやすいものを携帯しましょう。
朝のメイクで日焼け止めを塗ったまま、1日中過ごしてはいませんか。
汗や手で触れることで落ちてしまうので、できれば携帯して塗り直してください。
まず、UV下地などは汗や皮脂に強いものに替えましょう。日中の塗り直しには、スティックやスプレータイプが便利です。
さらに外出時は帽子か日傘で物理的に紫外線を遮断し、UV加工のある上着などを羽織るのも手です。
白い服か黒い服か選ぶなら、黒の方がより遮光率が高いです。
汗をそのまま放置するのもダメです。皮脂が酸化して肌に炎症を引き起こします。
汗をふきとってから、Cゾーンやフェイスラインなどシミができやすい場所やシミがもうある場所を最低限は塗り直しましょう。
髪においては、洗髪して生乾きのまま紫外線に当たるのは最悪。キューティクルが開いて乾燥が加速してしまいます。髪が濡れたまま外出しないこと。そしてUVスプレーをまとったり、日傘・帽子で守ったりしましょう。
ボディは、手の甲や首、ひざ下、足の甲など日にさらしている部位にはこまめに塗りましょう。乾燥して皮膚が厚くなるとシワシワになったりたるんだりします。ゴルフやフェスなど長時間外にいる場合は露出している部分には、スティックやスプレーなどをできるだけこまめに塗って防御してください。
3.日焼け後の5つのレスキューケア
友利先生:肌がほてっている=肌内で炎症を起こしている合図。その夜どころか、今すぐにケアをすることでシミやたるみなどの発生を阻止できます。“鉄は熱いうちに打て”です!
✅とにかく冷やす
友利先生:普段からさまざまな刺激で肌の中は微弱炎症を起こしています。
そこに強い紫外線を浴びたらスイッチが入り、防御機能としてメラノサイトがメラニンを大量発生させてしまうのです。“ほてったら即、冷やす”を徹底しましょう!
✅抗炎症効果や美白効果の高いコスメを投入
友利先生:冷やしたあとは、鎮静させたり美白ケアをしたりするコスメでシミの発生を阻止。ビタミンCやグリチルリチン酸などの抗炎症成分や、トラネキサム酸やコウジ酸といった美白成分の入ったものを意識的に使って。
✅保湿もいつもよりたっぷりと補給
友利先生:日焼けした肌は乾燥しています。ふだん使っているスキンケアも、いつもよりたっぷりと使いましょう。ハンドプレスでなじませたら、2度塗り、3度塗りを。コットンパックやシートマスクも効果的です。
✅抗酸化効果の高い食べ物をとるのも有効
友利先生:スキンケアだけでなく、インナーケアによい食べ物も積極的にとってください。アセロラやシークワーサー、キウイ、ゴーヤなどに含まれる高濃度のビタミンCや、サーモンのアスタキサンチン、パプリカのルテインなどは抗酸化効果が高く、肌の老化防止となります。
✅美容クリニックでのシミ取りレーザーもおすすめ
友利先生:IPLといった複数の光を肌に照射するレーザー治療はシミケアにとても有効。代謝を上げたりコラーゲン再生を促進させたりして、肌自体を底上げするのでおすすめです。術後の紫外線ケアを徹底できるのであれば、秋まで待たずに今すぐ施術しても大丈夫です。
今できることをしっかりと行い、秋にダメージをもち越さないことがとても重要です。そのためにはコスメや美容医療の力を最大限活用しましょう。“防御こそ、最大のケア”です!
4. 友利先生の推しコメつき! 日焼けケアアイテム9選
乾燥ダメージから肌を守り、色ムラのない明るい肌に
ラ ロッシュ ポゼ
UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ
紫外線のみならず、大気中の微粒子からも肌を徹底的にガード。敏感な肌を考慮して開発され、肌質やテクスチャー、仕上がりに応じて選べる3種を展開。友利先生はローズを愛用中。「顔色がパッと明るくなりヤル気が満ちるので仕事の日のマストアイテム!」(友利先生)SPF50+・PA++++ 30ml ¥3960/ラ ロッシュ ポゼ
汗ばむ季節もテカりにくくベタつきにくいUVジェル
アリィー
クロノビューティ スムースジェルUV(顔・からだ用)
皮脂吸着パウダーでテカりにくく、約6,000万個のドライボールパウダーが肌のベタつきを抑えるジェルタイプ。毛穴フェイクパールが毛穴を目立たなくして美肌を演出。「メントールの爽快感も好き。塗り直したときの肌のフレッシュさや艶感が復活します」SPF50+•PA++++ 60g ¥2310(編集部調べ)/カネボウ化粧品
日中もビタミンC補給をし続けるBBクリーム
オバジ
オバジC デイセラムBB
3種のビタミンC誘導体を高濃度配合。紫外線を浴びると中の成分があふれ出す紫外線反応型カプセルを採用して、日中もビタミンC補給ができるほか、血色のいい明るい肌を演出する。「しっかりベースメイクをしたくない日など大活躍。1日中ビタミンCケアできるのは気分までアガリます」SPF50+•PA++++ 30g ¥3300/ロート製薬 オバジコール
肌の内側からツヤがあふれるサラサラ美白パウダー
ホワイトルーセント
ブライトニング スキンケアパウダー N
スキンケアの最後や、リキッドファンデーションのあとに使用する薬用美白パウダー。美白有効成分m-トラネキサム酸がつけている間中、メラニンの過剰生成を抑制して、シミ・ソバカスを防ぐ。「メイク直しなど気づいたときにササッとまとって日中美白!」[医薬部外品] 25g ¥5280/資生堂
メイクの上からササッと塗りなおせるUVスティック
ビオレ
ビオレUV アスリズム プロテクトスティック
日焼けしやすい部分や、首や耳の後ろなどにもササッと塗れる顔用塗り直しスティック。独自のタフブーストTechで汗・水・こすれにも強く落ちにくい。「ナイアシンアミドやヒアルロン酸など保湿成分がたっぷり。手を汚さず塗り直せるのも高得点」SPF50+•PA++++ ¥2200(編集部調べ)/花王
髪にもボディにも化粧直しにも活躍するスキンケアUVスプレー
アネッサ
パーフェクトUV スキンケアスプレー N
独自の複合保湿成分やコラーゲン、スーパーヒアルロン酸など贅沢に配合。汗や水、空気中の水分に反応してUVブロック膜が強くなるオートブースター技術を搭載。こすれにも強い。「長時間外出するときなどバッグに携帯して気づいたときにシュッ。滝汗にも強く頼もしい」60g ¥1958(編集部調べ)/資生堂
美白と肌あれ防止を同時に叶えて澄み切った肌に導くローション
雪肌精
薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション
独自の甘草由来の美白・抗肌あれ防止有効成分に加えて、数種の和漢植物エキスを配合。シミやくすみ、肌あれの根本原因となるメラニンと炎症に同時にアプローチし、肌の純度を高める。「信頼の成分、W-グリチルレチン酸ステアリル配合。肌の透明具合が違います!」[医薬部外品] 200ml ¥3850(編集部調べ)/コーセー
2024年あらゆるベスコス賞を多く受賞している超実力派
アルビオン
セルフホワイトニング ミッション
肌を潤いで満たす角層への速効的アプローチ&肌が曇って見える原因である色素への根本的アプローチにより、自ら輝きを放つような透明美肌へ。「本当にパッと肌が明るくなるので使い続けたくなります」[医薬部外品] 40ml ¥8800/アルビオン
日焼け後の乾燥や肌あれを改善してくれる導入美容液
ONE BY KOSÉ
セラムヴェール ディープリペア
肌の水分保持能を改善する有効成分・ライスパワー®No.11配合。どんなに保湿しても乾いてしまうのは、細胞間脂質の隙間を作る〝悪玉セラミド®〟が原因であることを特定。「肌あれ対策に効果てきめんです!」[医薬部外品] ¥5500(編集部調べ)(8月21日発売)/コーセー