数年前と比べて、なんだか“顔が伸びてきた”と感じたら、それは肌がたるんできたサインかも。ある化粧品会社の調べでは、1年に平均1mmも頰の頂点が落ちるのだとか。骨が伸びるわけでもないのに、顔が長く間延びしたような印象になるのはなぜ? 顔の造形を知り尽くした辻村梢先生に、顔伸び印象の原因と対処法を伺います。

Xクリニック 恵比寿院院長
辻村 梢先生
バランスを大事にした美容施術が評判。ヒアルロン酸やたるみ治療が得意。
「頰のテッペン獲ったるぞ!」党出陣! 「顔伸びた?」のメカニズム解明
ハリを失った肌は、どんどん頰が落ちていく!
「骨自体は伸びませんが、頰の頂点が下がることで顔は間延びして見えてしまいます。また、皮膚のたるみにより顔が四角形になってしまう、さらにシワなどの影があることで顔全体が長く見えるなど複合的な要因が。1年に1mmかは個人差がありますが、対策をしないと頰の頂点は年々下がっていきます。そもそも、たるみの原因は肌老化。それは紫外線、喫煙、肌の糖化、摩擦などによっても助長されてしまいます。逆を言えば、そこを意識してケアをすることで食い止めることも可能。これが“個人差”につながります。もちろん美容医療という手もありますが、たるみを食い止めるには毎日のケアによる積み重ねが間違いなくカギです」(辻村先生・以下同)
シワで印象が激変!

©ポーラ化成工業 研究所

頰の頂点が落ちることで、顔の重心がダウン。さらに、皮膚が下がることで生まれる、ほうれい線やマリオネットライン、ゴルゴラインなどの縦線がさらに顔を伸ばして見せてしまうので放置はNO!
たるみは骨・筋膜・皮膚すべての衰えが原因!

「私たちの皮膚は、外側からざっくり分けると表皮、真皮、皮下脂肪、筋膜、骨という構造になっています。細胞老化や筋力低下が進行することで、皮下脂肪や筋膜などがゆるみ、下垂。これがたるみとなります。これらを支える骨も実は痩せていくことがわかっており、これが皮膚を余らせてたるみをつくる場合も。また、顔に肉が多いと、重力によって顔を下へと下げてしまうこともあります」
頰のテッペン獲ったるぞ!党 マニフェスト
1.ハリケアコスメを取り入れる
後々のことを考えると、丁寧な日々のケアに勝るものはナシ。たるみに特化したスキンケアを選んで。
2.摩擦や日焼けなど肌ダメージを減らす
ハリをつくるエラスチンやコラーゲンを破壊してしまうので、肌ダメージはなるべく受けないように。
3.最後は美容医療に頼るのも手
美容医療は切って引き上げるものから、たるみを予防するメニューまで様々。まずはカウンセリングを。
イラスト/米村知倫 取材・原文/谷口絵美 ※BAILA2025年12月号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。

























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