【レポ】ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター

面積は900㎡、壁の高さは9m以上を越える圧巻の「魔法省」の巨大セット。

重厚感のあるこのセットは映画でみた世界そのもので、あたかも自分自身が映画の世界に入り込んだような感覚にすら陥ります。

一枚一枚のタイルのグラデーションなど、細部にわたるまでこだわりを感じることができる見どころたっぷりのセットでした。

 19世紀のビクトリア様式の建造物をモデルにしたオフィス棟をはじめ、「魔法は力なり」の石像、魔法省の入口となる暖炉などまじまじと見てしまうディテールたっぷりのセット。

オフィスの各部屋の中も作業途中であることを感じさせるようなセットが組まれています。

オフィスにある売店など、映画では少ししか写っていなかったセットについても出演者の情報と絡めた裏話と合わせてみることができるのが嬉しい。

ハリーがマグルとして育ったプリベット通り4番地「ダーズリー家」に実際に入ることができる。

家の玄関から入り、ハリーが過ごした階段下の部屋を覗くことができます。

その狭さに驚愕した人も多いはずです。。足も伸ばせないほどの空間。

映画で用いられた衣装とともに、2作目「ハリーポッターとアズカバンの囚人」でマージおばさんがハリーに魔法をかけられて風船のようになって膨らんで行く途中のシーンが再現されています。映像では目に入ることの少ないキッチンの水回りの様子や、棚の中に飾られている写真などをじっくりとみることができるのが嬉しい。

ヒッポグリフのバックビークをはじめとするフレンドリーな魔法動物に出会える「禁じられた森」。

木々を飛び回る吸魂鬼、巨大なクモ「アラゴク」や作中に出てきたロンとハリーがホグワーツを目指した車など、至る所に映画のシーンを思い出す仕掛けがたくさん。

ハグリッドの小屋ではおなじみのペットや、育てている巨大な南瓜などもみることができます。

ダンブルドア校長のオフィスも必見です。3つの丸い部屋が重なるようにして成るこのお部屋では、きらびやかな天文機器や望遠鏡、星座表が並べられた棚や、組み分け帽子、グリフィンドールの剣、ダンブルドアの憂いの篩など、象徴的な小道具を見ることができるんです。

居心地がよく温かい雰囲気のグリフィンドールの談話室。別室には冷たい雰囲気のスリザリンの談話室も見ることができます。壁やライトの使い方や、細部に至るまで拘られている様子を見ることができます。また、作品を追うごとに変わった衣装や、作中でのシーンについても触れられているので映像を一度しか見たことがない人でも映像を思い出しやすい仕組みがたくさん施されています。

特に第一作目の作品で印象的な、ホグワーツ校内の動く階段とその周囲に飾られた肖像画の数々。実際に階段が動いている様子を見ることができ、ハリーも味わったであろうドキドキを感じることができます。

高い天井へと伸びる壁一面には、肖像画がずらりと並び、まるで生きているかのように時には動いたりする様子を見ることができるんです。

施設内では映画に入り込んだように写真をとることができる場所が数多く用意されており、こちらもその一つ。

ホグワーツ学校の図書館に入り込んだよう。

施設内で見ることができる豪華衣装の数々は映像を思い出させるものばかり。登場シーンや、キャラクターの感情に合わせた衣装の色や素材の変化や、当時の裏話なども含めてデザイナーの視点など、作品ファンにとってはこれ以上ない情報を様々知ることができるんです。

このように展示物は大きなセットの中を歩いていくような感覚で見ることができるんです。

建築や建築模型、デッサンや資材などについても紹介されておりとても奥深い。ダメージ加工や塗装などの説明をみると、もう一度映像作品を見返したくなります。

施設内には全4か所のレストランやカフェがあるんだとか。

ツアー途中のバックロットカフェでは、劇中にも登場する「バタービール」を飲むこともできるんです。

ツアーは4時間程度かかることもあり、小休憩にぴったりなのではないでしょうか。

規模は世界最大級となっており、各ショップでしか手に入らないレアアイテムもたくさん販売されているんです！

ハリーポッターの作中にも東條する「爆発ボンボン」「100味ビーンズ」と「カエルチョコ」。

「爆発ボンボン」はパチパチとした弾ける飴が口の中に広がるお菓子。「100味ビーンズ」は実際の原作に忠実な、ミミズ味やハナクソ味など美味しいとは言い難い味をはじめとした多様な味のラインアップのジェリービーンズ。ロシアンルーレットのような感覚で楽しむことができるんです。

「カエルチョコ」は巨大なカエルチョコが中に入っています。原作の通り、有名な魔女あるいは魔法使いが載ったカードが1枚付属する。筆者はレイブンクローのカードが入っていました。3Dポップアップカードでどの角度で見ても目が合うように見えるという不思議なカード。