ご覧いただきありがとうございます。バイラーズのもろたです。
今月の #マンガ部 でご紹介したいのは学習参考書の世界で奮闘する凸凹コンビが送るお仕事ストーリー‼️「ガクサン」です。
「ガクサン」佐原実波 著
(6巻まで発売中)
学習参考書のマンガって、ニッチすぎない?と興味を持ちにくいかもしれません。
しかし、みなさん、芥川賞作品並みのベストセラーの部数を毎年、売り上げている本を知っていますか?それは名著と言われている「学習参考書」なのです!
例えば、高校生で言うと数学の、誰もが手にしたあの参考書や、英語の英単語の本でしょうか…。私たちが「あー!懐かしい!」と思うのと同様に毎年、新たに高校生が購入する。そのような形で、本の業界のベストセラー部数を叩き出しているそうなのです。
あらすじは、ミーハーな気持ちで「出版社で働きたい♪」と中途入社した茅野うるし。しかし彼女が担当しているのは参考書を主にした出版社のお客様相談室!しかもそこにいたのは、クセが強すぎる参考書オタクの福山で…2人が衝突しながらも、福山の参考書の知識×うるしの人に寄り添う気持ちで「学び」に悩む人を救うエピソードが展開されていきます。
学習参考書というと、大学までで大人になった私たちは関係ない?と思いがちですが、今は「リカレント」「学び直し」が注目されるなど大人向けの参考書だけでなく、TOEIC、資格試験なども参考書が必須で、意外と人生に寄り添った存在だなぁと「ガクサン」を読むと感じます。だからこそ、参考書の作り方は目からウロコ!出版社だけど、声優さんをブッキングしたり、(英語の発音などのCD収録のため)、発売する地方によって売り方を変えたりなど、知らない世界を知ることができます。
人生の「空欄」を埋めたい
ただのお仕事マンガでないのが、私がこのマンガの好きなところ。
「この空欄を埋めなさい」と試験でよく書かれる問題が、主人公・うるしにとってもテーマに。
ミーハーで好きなことには飛び付けるけど、結局強く芯を持って何をやりたいのかわからないうるし。何をやりたいのだろう?「茅野うるしの人生の空欄はなに?」と彼女が悩みながらその空欄を探す様子は、共感する人は多いのではないでしょうか?
「学べば何者にもなれる」ーそう、参考書オタクの福山はお客様に対して伝えます。何者にでもなれるけど、何者になりたいのだろう?現代において多くの人がぶち当たる壁を縦軸で描かれることで、うるしの成長と共に自分の空欄を探せそうな勇気を与えてくれる作品です!
ぜひ勉強したくなる!?「ガクサン」おすすめです!