チェ・ジニョン『吾輩こそ猫である』
「今日はなんだか疲れた、うまくいかなかった」そんな日に思わず手が伸びてしまう、チェ・ジニョン著『吾輩こそ猫である』。
人間の日々の嘆きに、ゆるっとした猫がツッコミや疑問を投げかけてくれるイラストエッセイです。気ままな猫からすると、きっと人間の世界は窮屈で奇妙なルールがたくさんあることでしょう。人の目を気にしすぎに見えるのかもしれませんね。そんな私たち人間が当たり前に過ごしている世界と少し違う視点を持つことで、肩の荷が降りたり、ハッとさせられること多数。凝り固まった考えをほぐしてくれます。
イラストがメインのため、まるで絵本のように気軽に読めるのも、お疲れ気味な私たちにぴったり。「週末を引き止めたい人間」など、私ですか?と言いたくなるようなイラストも。私は一日の終わりに癒しと共感を求め、開いたページからイラストを目で追うように読みます。そうするうちに、自然とその時必要な言葉が目に入り、気分がほんのちょっぴり上向きに。
癒し不足かも?と心当たりのある方は、寝る前のスマホを本書に持ち変え、自分を労ってみるのもいいかもしれませんね。
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