こんにちは!
スーパーバイラーズの渡邊りりあです。
スーパーバイラーズになってから約1年が経ちました。(あっという間!)
2年目もどうぞよろしくお願いいたします。
初めの自己紹介ブログでも書きましたが、私はエンタテインメントが好きで、本業でもエンタメに少し関わっていたりします。
今後このBAILAでどんなことを書いていこうか悩んでいたのですが、今回から「エンタメノススメ」というテーマで、おすすめや気になるものをご紹介していくことにしました。
"エンタメ"の枠はあまり狭く捉えすぎず、音楽や映画、推し活、実際に足を運んだ舞台などなど、色々なジャンルのおすすめをご紹介できればと思っています。
ぜひ気軽にお読みいただけるとうれしいです。
記念すべき第1回目は、こちらです。
【スピッツ】「美しい鰭」
4月12日に発売されたスピッツ46作目のシングル「美しい鰭」。
現在公開中の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌としても話題で、映画館で初めて聴いたという方も多いでしょうか。
私は、初めてウォークマンを買った中学生の頃、毎日聴いていたのがスピッツでした。スピッツの音楽が私の感性を育ててくれたと言っても過言ではないくらい。
スピッツがデビューした1991年は、私が生まれた年。「空も飛べるはず」は1994年、「ロビンソン」が1995年、「チェリー」は1996年。ずっと前にリリースされていたけれど、中学生の私には全部が新しく、受験勉強の間も部活の試合前も、ずっと聴いていた記憶があります。今でも、少し聴くだけで胸がキュンとする、青春の音。
今回のシングルは、そんな昔の音楽体験をも思い出させるような"スピッツらしい"作品です。
この曲を初めて聴いた時、無性にライブに行きたくなったと同時に、気づいたら5月に発売予定のアルバムを予約していました。
「美しい鰭」は、ニューアルバム『ひみつスタジオ』からの先行シングル。カップリングの「祈りはきっと」「アケホノ」も素晴らしくて大好きなのですが、ここで語ると長くなりすぎてしまうので、また別の機会に。
今回は表題曲「美しい鰭」をピックアップします。
美しくて、切ない旋律
マサムネさんの声が素晴らしいだとか、いつまでも色褪せない音だとか、それらはもちろんなんですが、スピッツって哲学みたいだなと思っています。
一人一人の人生に寄り添ってくれる雰囲気、柔らかく共感できる歌詞、ずっと聞いていたくなるキラキラした音色。
「美しい鰭」が、まさにそんな曲。
初めのドラムから、もう一気にスピッツワールドに引き込まれます。
軽やかな音色で、けれど海の中にいるような爽やかさもあって…どこかノスタルジー。初めて聴いたのに、昔から聴いていたみたいな懐かしさがあります。
新人のようなフレッシュさや透明感を感じるのに、音に耳を澄ませると超ベテラン。ポップなのに、しっかりロック。
そう、"しっかりロック"と感じるのも、スピッツらしさかもしれません。
「美しい鰭」のファルセット
初めて聴いた時、一番グッときたのは、サビの"美しい鰭で"のマサムネさんのファルセット。
一気にこの曲の虜になりました。
高音ファルセットさえ、地声なのでは…?と思わせるところが、マサムネさんのすごいところ。
つい、「ロビンソン」の胸が切なくなるあのサビを思い出してしまいました。初めにイントロを聞いた時は音の跳ね方が「クリスピー」っぽいなとも思ったのですが、何度も聞いていくうちに少し印象が変わりました。
それから、「美しい鰭」はコードはゆるやかなのに曲全体は壮大でドラマチックなイメージがあります。
初めのピリッとスパイスの効いたホーンの印象もあるかも。
これを映画館で聴いたら、よりそのイメージが際立ちそうです。
『コナンはミステリーである以前に、壮大なラブストーリーだと思ってるので「切ない恋の物語」にも「ハラハラな活劇」にも寄り添えるイメージで作りました。』というマサムネさんのコメントを読んで、この曲の切なさと壮大さが腑に落ちました。
歌詞の魅力
この曲に限らず、スピッツの歌詞について細かく紐解くのは野暮だと思っています。「このフレーズはこういう意味です」と細かい解説をしないところには、それぞれ自由に感じてもらいたいという意図もあるようです。
でも、本当に歌詞が魅力的な曲が多いんです…!
一見曖昧でも芯に希望を感じる表現だったり、想像力が膨らむ絶妙なメタファーだったり。
例えば、「スピカ」の"幸せは途切れながらも続くのです"とか。
或いは、「運命の人」の"バスの揺れ方で人生の意味が分かった日曜日"だとか。
挙げ始めたらキリがないくらい、一度聞いたら忘れられないフレーズが数多くあります。
他のスピッツの曲に比べると今回はストレートな歌詞という印象がありますが、抗うのが"美しい"鰭だったり、"しずくの小惑星"の表現、ダーウィンに"さん"がついていたりするところにスピッツらしさを感じます。
Aメロからサビ部分を初めて聴いた時は、どんどん感情が入り込んでしまい、つい涙ぐんでしまいました。
スピッツは「がんばれ!」「元気出せ!」「ファイト!」とストレートな応援ではないけれど、ずっと側で見守ってくれる頼もしい幼馴染のような存在であると思っています。さっきのスピカのフレーズも。
大変なことも悲しいこともあるけれど…それでも自分なら大丈夫!と思わせてくれるパワーがあります。
お守りのような1枚
音楽もサブスクで手軽に聴けるようになった、そんな便利な時代に、疲れていても、数駅隣のお店まで行っても、どうしても手に入れたかったのがこのCDでした。
世の中には、聴くだけでパワーがみなぎるような応援ソングも、心がぎゅうっと締め付けられる切ない恋の歌もたくさんあります。でも、スピッツは少し違う。
元気な時、悲しい時、辛い時、悔しい時…どんな時に聴いても、心がすうっと穏やかになって”本来の自分”にかえることができる。本当に心地よい存在です。
いつも聴いているというファンの方も、久しぶりのスピッツだという方も、あまり詳しくないという方も、まずは一度聴いて、音に心をあずけてみませんか。
きっと、今より肩の力が抜けて、明日はちょっぴり無敵な自分になれるはず。
この記事が、あなたのスピッツのきっかけになりますように。
【今回ご紹介したエンタメ】
スピッツ New Single
「美しい鰭」
2023年4月12日(水)発売
¥1,350+tax
スピッツ New Album
「ひみつスタジオ」
2023年5月17日(水) 発売
通常盤:¥3,000+tax 他
・・・ あとがき ・・・
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
「エンタメノススメ」では、色々なジャンルのエンタメ情報をご紹介していく予定です。
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