こんにちは!
スーパーバイラーズの渡邊りりあです。
今月のマンガ部のお題は"泣ける漫画"。
何をご紹介しようか迷ったのですが、王道の泣ける物語ではなく…キュンキュンしながらぐっとくる、こちらを紹介させてください。
「君に届け」番外編 〜運命の人〜
2006年から2017年まで「別冊マーガレット」で連載され、ドラマや映画でも話題になった作品「君に届け」。
シリーズ累計発行部数は3600万部を突破している大人気作品ですが、私はまさにドンピシャ世代!で、新刊を買っては教室で友人と話していたことをよく覚えています。
「貞子」と呼ばれる主人公・黒沼爽子と、爽やかでクラスの人気者・風早翔太の2人を中心に、恋や友情など様々なことを乗り換え成長していくストーリー。キャラクターたちも魅力的で、心を動かされる素敵な言葉が多いことも印象的な作品です。
今回ご紹介するのは、この「君に届け」の番外編。
2018年から2022年に連載された『君に届け 番外編~運命の人~』です。
主人公は爽子のライバル・くるみちゃん
番外編の主人公は、爽子ではなく、ライバルの胡桃沢梅こと"くるみちゃん"。
「君に届け」本編では、風早のことを好きすぎるあまり爽子に対してひどいことをしたり、強い言動が印象的なキャラクターですが、この番外編ではくるみの不器用で素直な心がまっすぐ描かれています。
物語は、高校を卒業した爽子たちの描写から始まります。
同じ大学に進学したくるみと爽子は、ひょんなことから合コンに参加することになりますが、そこで偶然出会うのが、爽子の従兄弟である赤星栄治。
ヒーローのように現れた栄治は、お試しでくるみと付き合うことになりますが…
素直じゃないくるみが、初めての彼氏ということもあり戸惑いながら栄治と接していくうちに、どんどん人間らしく可愛くなっていくところが1番のみどころ。
栄治は、椎名軽穂さんの過去作『CRAZY FOR YOU』に登場するキャラクターの印象が強かったので、初めて番外編を読んだ時は「こうやって繋がるのか…!!」と少し興奮してしまいました。
くるみって、本編では一番報われないキャラクターだったのかなと思っています。
誰が見てもかわいくて、それだけでも充分自信を持てそうなのに、自分に自信がなかったり、とにかく不器用。純粋でまっすぐな爽子の性格を羨ましく思う反面、しっかり尊敬できる心も持っている。
物語終盤では悔しい気持ちを抱えながらも爽子と高め合い、教育大学に合格する姿も描かれ、ひたむきに努力する根性もあるのだとわかります。
それでも全然自信がなくて、それ故に心にバリアーを張ってしまう。
そんな姿が、番外編では栄治と接することによって少しずつ溶かされていくように描かれています。
初めはぎこちなく、読んでいる方もハラハラしてしまいますが、進んでいくにつれ自然と応援したくなってしまう魅力がくるみにはあります。
「君に届け」を読んでいた人は、風早派・龍派・ケント派など好みのタイプが違うと思いますが(私はピン派でした!)、番外編を読んだら絶対に赤星派が増えます。そう言い切れるほど、余裕のあるかっこいい彼にもぜひ注目してほしいです。
物語の最後では、くるみが素直に爽子に想いを伝えるシーンがありますが、ここもすごくグッときます。
栄治はくるみにとって”運命の人”に違いないのですが、それよりもっと大切な運命の人は爽子なのかもしれない。
番外編を読んだらまた「君に届け」本編を読み返したくなってしまうような、そんな物語です。
「君に届け」は来年アニメ3期が決定
「君に届け」は、来年2024年に13年ぶりとなるアニメの続編の制作が決定しています!
(上の画像は「君に届け展」で撮影したポスターです)
今回の「君に届け 3RD SEASON」はNetflixで世界独占配信されるとのこと。
声優は私の大好きな推し・浪川大輔さんが風早くんを続投。爽子も能登麻美子さんが引き続きご担当されるとのことで、楽しみです。
30代になった今でも、読み返すとキュンとしたり心が動かされ、改めてこの作品の凄さを感じています。
アニメシリーズが始まる前に、気になる方はぜひ番外編も読んでみてくださいね。
今回ご紹介した作品
君に届け 番外編~運命の人~
マーガレットコミックス/全3巻
各484円※税込
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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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