シンプルなスウェットが1枚あれば。
少しきれいめにまとめて通勤に。
カジュアル同士でまとめてワンマイルに。
ビッグサイズの中にもしっかり着込んで外出に。
防寒アウターと組み合わせれば、暖かい室内との温度調節も容易い。
そんなふうにシチュエーションに合わせて着こなせて、気兼ねなく洗濯もできるスウェットこそ、最近の生活スタイルにジャストフィット。
でも、年を重ねて30代後半に至った現在、普通のカジュアルスウェットでは物足りなく感じることも。
「ビッグスウェットとタイトなボトムをゆるぴたで合わせれば、なんかいい感じ」が通用しなくなった大人世代に嬉しい、とっておきのカジュアルが叶うブランド「COGTHEBIGSMOKE(コグ ザ ビッグスモーク)」の1枚をご紹介します!
コグ ザ ビッグスモーク 声に出したい、その名前
「COGTHEBIGSMOKE(コグ ザ ビッグスモーク)」。
思わず口に出したくなる名前の由来は、
熊のぬいぐるみの愛称"COG"と、英国・ロンドンの愛称”THE BIG SMOKE”(蒸気機関車の煙からきている)。
その名のとおり、ブランドを手がけるのはロンドン在住の日本人女性デザイナー。少し年上のおしゃれの先輩から教えてもらい、知ったブランドです。
キーワードはシーズンレス、シーンレス、エイジレス、サイズレス・・・。
着る季節もシーンも、着るひとの世代や体型も、あらゆる制約を取り払った各種"レス"な服が、すべてジャージー素材で揃う、公式サイトによれば"少数精鋭主義"なブランド。
ずっと気になっていたこのブランドのアイテムを、ついに初購入したので、詳しくレポートします!
黒のスウェット「DAISY TOP」を購入
私が購入したのは「DAISY TOP」と名付けられた、黒のスウェット。
着丈に前後差をもたせ、身幅はゆったり。袖はキュッと細い「COGTHEBIGSMOKE」のシグネチャーと言える、ドレープの美しいテントシルエットが最大の特長です。
素材は、コットンとポリエステルの混紡。軽くドライな肌触りで、今の時期には薄手のニットを中に重ねてちょうどよく、春はさらりと着られそう。
代官山にある、流れる空気が心地よいセレクトショップ「THE STORE by C(ザ・ストアバイシー)」で見つけたのですが、ラックにかかっている時よりも、試着してみてそのシルエットのきれいさを実感&体感、そして納得!
かなりゆるめだけれど、直線的な裾や直角のヘムラインがシャープな印象を叶え、後ろよりも前が短い着丈は、腰位置を高く見せる効果も。
スパッと斜めに切り替えた袖や、ネックの両サイドに配したダーツが、首から肩のラインを立体的に、体をきれいに見せてくれます。
むやみに大きいオーバーサイズではなく、首周りや肩には沿いながら、裾にむかって生地をたっぷり使った、計算されたシルエット。
細身のボトムはもちろん、ワイドなものと合わせてもハンサムに決まる。
これこそ、大人に最適な進化したビッグシルエットなのです!
レギュラーシルエットのスウェットと比べると、その袖の作りの違いはこんなにも明らか。袖は少し短めで、ひじ下にたくし上げることでふわっと立体的なシルエットが完成します。
表面は、凹凸のあるブークレー地。まるでヌバックのような微光沢で、味のある質感です。洗濯機で洗えるのも嬉しい。
ハンガーにかけるとこんな感じ。肩を頂点に落ちるドレープがきれい!
コグ ザ ビッグスモークの黒スウェットをシーン別着回し
仕事の日に着るなら、オールブラックだけど素材の違いを入れて立体感を出す工夫を。サテンのパンツのツヤ黒や、 バッグのレザー黒が、きれいめに見せてくれるポイントです。
キュッと詰まった首元にはリブニットをレイヤードして、パールとチェーンのネックレスを重ね付け。
ライトグレーのリブニットはシルク素材。このシルクのツヤも、よそゆき仕上げの味方です。
knit : Rito
pants : ROKU
bag : LOUIS VUITTON
necklace : Rieuk、Tiffany & Co.
休日のご近所スタイルも、同じくツヤ黒を足しますが、よりカジュアルでライトなナイロンで。
モンベルのバリスティックナイロンのショルダーポーチは、スマホとハンドサニタイザーだけ入れて出かけるのにちょうどいいサイズ。かさばらずコートの中にかけるのに最適なので、かなり愛用中です。
詰まった首元から、中に着た白Tがちらっとのぞく感じは、王道のスウェット的で着こなしに新しいテクいらず。いつもの感じで着るだけでサマになるのは何よりラクちん。
t-shirt : FRUIT OF THE LOOM
bag : mont-bell
knit cap : The Elder Statesman
本当に頼れる黒が見つかった
この冬の黒の着こなしについては、@BAILAでスタイリスト百々千晴さん、佐藤佳菜子さんはじめおしゃれプロの黒スタイルや、編集部員の日常黒コーデスナップをお届け中。
きっと誰でも着る日がある黒。その選びかたや着こなしルールはさまざまで、参考になる考え方やテクニックが満載です。
私自身、あれこれ考えずに着られるからという理由で黒を選ぶ日が多く、全身黒で済ませたくなることも。そんな時に、色だけでなく、シルエットや体型フォローという点でも頭を悩ませる必要のない、着るだけで決まるアイテムは、クローゼットにあると非常に安心!
2枚目の「COGTHEBIGSMOKE」を手に取る日も近いであろうと、自分予想しています・・・!